生存と精神
「おい! ペンギンども! なにをしているんだ! 仲間が食われているんだぞ! なんのための群れだ! まったく、この畜生どもめ! くそ! 私もやっぱり人間だ!」
群れの注意を引こうと、槍を氷の大地に突き刺した。ひびが入る程度だったが、ペンギンの群れを揺り動かし、お互いの争いを止めることにはなった。大きな槍をまた傘広げ、弓を構えつつ、観察していく。ワニが捕食したのは、小さいこどものみのようだ。大人のオスとメスが生き残っている。この群れを狙った理由がわかり、そしてまた繁殖や競争のために争い合おうとしているのだ。
「本当に畜生どもだな! このペンギン! わざわざ、とめる必要もなかったな。結局はまた、あのワニに襲われる、無駄な繁殖行為になるだけだぞ! 子孫繁栄を否定はせんが、そのために争う群れに構うことはないな。自然の摂理なのだろう! これ限りで見捨てさせてもらう!」
弓を天に向けトリガーを引き、怒りのあまり、ケンペキ・ショウはなんども撃ち放った。ペンギンは見たことのない巨人や光に繁殖も競争もやめ、群れで固まり、氷の上で転がりながら、逃げ去っていった。それを見送って、ようやくルーナの槍を納めた。
「そうだ。雄雌問わず、群れはそうやって生き残るべきだ。まったく! ともかく、ワニをどうするかと、あんな畜生にこの人間の遺伝子を託すか、核と向き合うべきか」
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