29/42
29.『妖花魔草物語』
『妖花魔草物語』
出版社:小峰書店
廣嶋 玲子 (著)
まくらくらま (イラスト)
今日は廣嶋玲子さん作 まくらくらまさん絵の小説
「妖花魔草物語」を紹介します。
廣嶋玲子さんは「弧霊の檻」や「銭天堂シリーズ」の作者です。
この「妖花魔草物語」は全10話の短編集で、植物を題材にしたファンタジーです。
一言で言えば欲と復讐と不思議と切なさの物語。
欲の為に人を陥れ、幸せを手に入れた男の末路
嫉妬や勘違いで他人を害した女の業の怖さ
怪物や幽霊のホラーではなく、人間の怖さが魅力的
そして怖さにドン引きした後の優しい物語に心が温かくなる
私が好きな話は2話。
〇香のジャスミンと夢紡ぐもの
〇香のジャスミン
恋人を王宮に召し上げられて早々に〇されてしまった調香師が、恋人が好きだった花を使い国王夫妻に復讐する話。
果たされなかった約束と復讐を決意した時の切なさ、不思議でゾワッとする復讐方法
さすがに子供がかわいそうだとは思った
夢紡ぐもの
夢に現れては「助けて・・・」とだけ残し消える三歳くらいの黒髪の幼女
幼女の正体を思い出した後の展開が切なく感動的
気分が落ち込んだところに最後でちょっと涙しそうになる物語に気分が明るくなった
読むと鬱々として沈むけど、最終的に心が洗われる物語です。




