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19.『鑑定人 氏家京太郎』

『鑑定人 氏家京太郎』

出版社:双葉社

中山七里 (著)



あらすじ

鑑定人・氏家京太郎は、事件にかかわる

証拠品を科学的に調べ、事実を明らかに

する仕事にしている。


ある事件をめぐり、鑑定結果が捜査や裁

判の行方を左右する状況が生まれ、氏家

は鑑定の正確さと、その結果がもたらす

重さに直面する。


一言で言うと「地味」、ミステリーではなく社会はドラマ

派手な謎解きはなくあくまで鑑定人としてセンターの職員たちと共に分析して出た結果で真実を追う感じです。


ある日、3件の女性殺害事件が起こる。

犯人は1人目、2人目の犯行は認めているが、3人目の事件については犯行を否定。

鑑定センターの所長、氏家は担当弁護士から3人目の事件は冤罪であると証明するための

DNA鑑定を依頼される。

死刑を回避するための嘘か冤罪かという話です。


主人公の氏家は、探偵ではなくあくまで鑑定人として静かに淡々と事件に向かい合うので

専門職の重さが伝わってくる

正義を前面に押し出すヒーローではないのに「事実を歪めない」という専門家としての

信念が強くこの人の鑑定なら信用できると思わせてくれます


科学捜査の鑑定って凄いなと思わせる世界観も面白い

数学や専門用語はわからなかったが、ドラマの科捜研みたいに地道な分析と観察の積み重ねという「地味」さが逆に一つの痕跡から真実が少しずつ浮かび上がる瞬間の何とも言えない感じが魅力


犯人の態度にはイラつくが、思想は分からなくもなくもない部分もあり、被害者にとって死刑と無期懲役に何の違いがあるのかという犯人の父親の言葉も考える部分もあります。



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