北の続き
”High performance gunpowder for Rifle”「ライフル用高性能火薬」?「なんか胡散臭いな〜」「池上」がトルコから帰ってその足で立ち寄った民間軍事会社の事務所で手にした包みのパッケージを見てつぶやいていた。
民間軍事会社の担当者は「まあ、うちもマユツバでテストと称して受け取ったけど、最近こそ、この手の新製品は減ったが10年くらい前は多かったよな」とやれやれといった表情で「池上」にもう4パック渡した。
「おいおい、5パックも撃てっていうのか?たった今、命からがら帰ってきたばかりなのに!」と「池上」は怨みがましく言うと、担当者は、「もちろん直ぐとまで言わないが、二月後までに済ませて欲しい仕事を兼ねてなんだ」
「ふ〜ん、やっと俺のスタイルらしい仕事なんだな。で、何処で誰なんだ?」
「それが…」と担当者は言葉を濁しながら声のトーンを落とし「マジかょ…タイミングを間違うと戦争突入だぜ!?いや、こんなの民間軍事会社が請け負う仕事じゃ無いだろ〜」「池上」は驚愕しながらも考え込んでいた。「同条件で火薬のテストが出来る場所は限られてるが、例え火薬の性能が数値通りでも対象がな…」と「池上」は珍しく戸惑っていた。「池上」が戸惑うも無理が無く、「対象」とは朝鮮民主主義人民共和国のナンバー2、ソン・ミンファ国防委員会副委員長の「影武者」だった。




