第67話 舞台劇 裸の城 後半
二人酒
プリント : 月が綺麗だな
コロッコ : そうですね
プリント : 月を眺め飲むのも また よい
コロッコ : 風流ですね
プリント ゆっくり立ち上がる
プリント : 月を眺め いつも想うのだ 幾つもの国が興り そして 滅ぶ 大国であってもいつかは滅ぶ 小国ならば なおさら 国があろうが 滅びようが 人はそれでも生きてゆく 月は今まで在り続け 今も在る そしてこれからも在り続ける。 ふと 思うのだ 戦無き世を求め 各地を転々とし 博愛と専守を掲げ 力無きものを救おうと 私が成してきた事 そして これから成すであろう事に はたして 意味はあるのだろうか 全ては無常なのでは ないか
コロッコ 素早く立ち上がる
コロッコ : あります 絶対に 貴方が成した事 成すであろう事に 意味はあります だって だって 僕は 貴方に 貴方に 折れそうな心を支えられた 貴方に心救われた 今 貴方が 無意味だと言うならば 僕は それを否定しよう 他者の為に生きる 貴方は素敵だ 憧れる
貴方が好きだ
プリント コロッコ 二人 見つめ合う
二人 しばらく 動かず
(マレ マレ ここで チューするんや)
(あ そなの? じゃ やるぞ)
コロッコ 力強く 激しくプリントを抱きしめる
二人重なりあい しばし
突如 コロッコが吹き飛んだ 舞台上を転がる コロッコ
プリント : ほんとにする奴があるかああああああ
だっれが舌迄いれていいゆうたかあああああああ
乙女の初めてなんや思うとるんやあああああああ
コロッコ : ぐえ! ちょ! ま! やめ! ぎゃああああ!!! そこ! やめ! つぶれる! らめえええええ
倒れたコロッコ プリントに激しく幾度も踏みつけられる
(客席 大歓声大歓喜 一番の見せ場 らしい)
急ぎ幕が降ろされる 間奏曲♪
踏み続けるプリント
悲鳴上げ続けるコロッコ
間奏曲♪ 舞台の幕が上がる
舞台上
エーアール コロッコ 民五名
ボウエイ : 敵来たよ ハイ 石投げて
舞台袖 声のみ
グエッ
隊長がやられたー
にげろー
チクジョウ : ハイ ここで囲んでー 弓射ってー
舞台袖 声のみ
ぎゃああああ
イテー
駄目だにげろー
トツゲキ : 登ってくる奴を 槍で突けえええええ
おらおらおら おらあああああ
舞台袖 声のみ
うああああ
刺さってるううううう
あっーーーーーーーー
ゴウケツ : プリント こっちは終わる コウショウは
プリント : コウショウは敵国に潜入 策を与えて
撹乱を指示した 一ヶ月位で戻るだろう
舞台端 弩敵兵 登場
敵兵士 : 隙あり くらえ
コロッコ : プリント 危ない
プリントを抱え倒れこむコロッコ
ゴウケツ : この女郎 待ちやがれえ
舞台袖消える敵兵士
追いかけ 舞台袖へ ゴウケツ
コロッコ : あいたたた 頭ぶつけちゃった
プリント素早く立つ
プリント : 無事か ボンボンで 女転がすしか能がないんだ 後ろに下がってろ
コロッコ素早く立つ
コロッコ : 下がる事はできない 僕は王太子コロッコ 高貴なる者の務めがある 君達に頼りっぱなしではいられない
トツゲキ : おーコロッコ いうじゃん
チクジョウ : あープリント ほ れ た な
コロッコ 今ならプリントの乳もんでいいぞ
ボウエイ : あやしいですねー 相思相愛ですかー
プリント : ば 馬鹿な事をいうな でも そのー
なんだ コロッコ ありがとう
コロッコ : ふふふっ
トツゲキ : 敵が下がってくぞー 予定通り 明け方敵の気が緩んだとこで仕掛けるぞー
ボウエイ : じゃ 休みますか
全員舞台袖へ移動
幕が下り 短い間奏曲♪ 幕があがる
首を上下に揺らす 立ったまま居眠り敵兵士
椅子に座ったまま 居眠り敵大将
舞台袖から入場する エーアール
トツゲキ 身を屈め 口元に人差し指を立て
トツゲキ : しーーーー
全員頷く
プリント : 全員 トツゲーーーーーキッ
トツゲキ : ゴウケツ : チクジョウ : ボウエイ :
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
見張り : うあーー しぬーー
敵大将: な なにやつ
ゴウケツ : 尋ねれては 応えよう 我が名は
ゴウケツ お命頂戴
敵大将 : うわーーー む 無念
プリント : 速やかに 撤退
エーアール 舞台袖へ移動
同時に幕が下りる 間奏曲♪ 幕が上がる
トツゲキ : もう一ヶ月かー
ゴウケツ : ひ ま だなー いいとこだけどさ
チクジョウ : 自分は さらなる改築で大忙しです
ボウエイ : ロレの女達はりきりすぎ どんどん堅固な城になってくよ
トツゲキ : コロッコ 軟弱そうでやればできる男
ゴウケツ : でーどうなのよ コロッコと
プリント : なぜ皆 私を見る こ こ こ コロッコとは な な な 何も無いぞ
トツゲキ : ぶっチューくらい したんだろ
プリント : な してない ぶっチューとか あーんなことや こーんなこと してなんか いないんだから ね
ボウエイ : あんなこと こんなこと したんだ
プリント : し してない してない してなーい
トツゲキ : ゴウケツ : チクジョウ : ボウエイ :
あ や し い
舞台袖から敵国の使者入場
敵国使者 : あのー すいませんでしたー お話しあいおー
プリント : 今忙しいから とりあえず帰れ
敵国使者 俯き退場 舞台袖へ
舞台袖からコロッコ入場
コロッコ : 皆 ここに居たんだ
プリント : 今 敵国の使者が 泣き入れて帰った
コロッコ : ええええええええええええ
舞台袖よりコウショウ入場
コウショウ : ただいまー 一ヶ月ぶりですねー
バッチリ 敵国の民の皆さん蜂起させてきました
増税増税 労役労役で民衆みなカンカンに怒ってましたから すんなりですよー
プリント : 事前に調べてあったしな あの女王無道が過ぎたのだ
コウショウ : それでですね 次は敵国の民の皆さんが困っています
プリント : 行くしかないな エーアールの名に懸けて
コロッコ : 終わったら 戻って来てくれるかい
コウショウ : んーーーー 西方がどーも荒れだしたようですよ
トツゲキ : 西方かー
ゴウケツ : か弱き者が助けを求めるなら 何処へでも
プリント : そうだな さらばだ コロッコ
コロッコ : ま まって いかないで プリント
沈黙の間
コロッコ : 僕は 僕は 君が好きだ 君と共に行きていきたい 君の為なら 僕は 王太子の地位も
プリント : コロッコーーーー それ以上 言うでないっ
沈黙の間
プリント : 私はな 私は お前のような 世間識らずなボンボンで ナルシストは 好みじゃない
お前みたいな 女を転がすのが上手くて軟弱とWILDを上手に使い分ける女ったらしは嫌いなんだよ
コロッコ : プリント それでも 僕は
プリント : コロッコ みよ
プリント観客席を見る
コロッコ後追いで観客席を見る
プリント : お前は お前を愛する民をロレの民を捨てれるのか
沈黙の間
プリント : コロッコ 王太子に生まれからには 命つきる その日まで 民と国の為に生きよ
己が天命を全うすると天に誓え
さらばだ コロッコ
コロッコ : エーアールの皆 ありがと さようなら 僕はコロッコ ロレ・コロッコ ロレ国王太子 ロレ・コロッコ
コロッコ 舞台正面 階段より降りる
観客の中を歩き遠ざかる
しばし コロッコの背を見送るエーアール
コウショウ : では 行きましょう
プリント : ウッ ウッ ウッ ウあああああああああああああああああああああああああああああ
プリント叫び膝をつく
コウショウ : プリント
ゴウケツ : 初めての 恋をしたんだね
トツゲキ : とても 良い 恋をしたんだね
チクジョウ : 結ばれぬ 恋をしたんだね
ボウエイ : 哀しい 恋をしたんだね
コウショウ : コロッコを愛したんだね コロッコに愛されたんだね
プリント : うああああああああああああああ
プリントの叫びと共に幕が下りる
演奏♪ ♪ ♪
幕が下りた舞台 舞台端に立つ弦楽器を弾く女がたつ
♪♪♪
名も無き吟遊詩人 : ♪
風の噂♪ 交易商人は言う♪
博愛♪非戦♪専守防衛♪ エーアール♪
流れ♪ 流れ♪ 西へ西へと♪
演奏と唄
幕があがる
舞台上 エーアールと市民兵と敵兵 弩を手にする
市民兵女 : 守りきるわ
敵兵士 : 死ね
市民兵男 : あぶない
男は女を抱くしめ倒れこむを
プリント 敵兵士に弩を向ける
敵兵士 : うわあ
プリント : 二人とも大丈夫か
市民兵男 : 市民兵女 : はい
プリント : 娘 次の弩を
ムスメ : ハイ カーチャン
予備の弩を渡す幼女 受け取るプリント
プリント : あたれ
舞台袖 声のみ
うあああああ
コウショウ : 退いていきますわ
トツゲキ : 一休みだな
市民兵女 : あんたー 無理すんじゃないよ
市民兵男 : お前の為なら無理もする
ゴウケツ : ひゅー お熱いね
ムスメ : カーチャン トーチャン どんな男なの
トツゲキ : 軟弱かつWILD
チクジョウ : ナルシストかな
トツゲキ : まあ 女転がすのは 巧いな
コウショウ : 世間識らずのボンボン でしたっけ
ゴウケツ : でも 皆に慕われてたな
ムスメ : よく わかんない
プリント : ムスメ お父さんは 多くの人の為に働く 立派な人 お母さんはそんなお父さんが大好き ムスメ 貴方はそんなお父さんと私の娘
愛しているわ
名も無き吟遊詩人 : ♪
風の噂♪ 交易商人は言う♪
流れ西方♪
エーアール♪の頭目♪
一人の♪娘を♪出産す〜♪
風の噂♪交易商人は言う♪
ロレ王族の血を~ひく娘を〜♪産んだ〜♪
吟遊詩人の弾き語りと共に幕が下りる
舞台端 語り部が語る
語り部 : その当時の吟遊詩人が歌った
博愛 非戦 専守防衛の理念の下に集いし
職人 軍略家 思想家 武侠者達の集団
エーアール
その名は何代にも渡り受け継がれる
三百前 ロレ国の防衛に協力し大国を退けた
そして二百年前 突如 歴史の表舞台から姿を消した
今日もロレ国の民は彼女達の英雄譚を語り継ぐ
いつまでも いつまでも わすれぬように
裸の城 舞台脚本メモ
メモ魔の書記官
主演 プリント
ロレ・ローレライ
主演 コロッコ
客人神 恵比寿
メモのメモ 忘れないよう
原典から大量の改変あり
キスシーンは舌をいれる ここ重要




