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第20話 男芸者


 広く豪勢な部屋。

 数々の調度品。


大きく広すぎる寝台ベッド、余裕で四人が並んで寝れそうだ。

二人の身体が沈み込む。

室内を照らすのは油灯の灯り一つ。


 抱き締めれば少女は身を硬くする。

ひどく熱い体温を感じながら男は耳元で囁いた。


「綺麗です。」


幾度も愛と美を語り口付ける。

男が語る言葉に真実は無い。

今、此の時も想うのは。

見てきた光景。孤独な農婦、奴隷の獣人族、物乞いの年端もいかぬ少女、貧者の死体から衣服を剥ぐ貧者と死体の山。

男と女、情事を愉しめる男では無く。

男は優しすぎた。

男は無力だった。

自分を偽り少女を抱く。




 色付き硝子越しに差し込む光を浴びて目を醒ます。

鎖骨のあたりに少女の顔があった。

身動きとれず天井を見つめる時間。

天井にさえも描かれた絵。

感動も無くただの風景と眺める時間が過ぎた。

肩辺りがモゾモゾと動き出した。

顔を向ければ少女がじっと男の顔を見つめていた。

視線が交われば少女は顔を背ける。

「おはようございます。殿下。」

「お、おはよう。」

一瞬で紅潮する少女の頬。

男は少女を抱き寄せ、強引に口付け、深く舌を絡める。

昂る少女とは真逆に男の心は冷え切る。


“仕事だ”




 昨晩とはうって変る朝食の席。

控える家令、メイド。

長大なテーブルを挟んでの朝食。

王女と男の距離は遠い。

王女は言葉少なに朝食を摂りつつ、マレを見ては視線をそらすを繰り返す。

拒否の態度では無い事は明確ゆえにマレもまた話しかける事はせず黙々と朝食を摂る。


 食後、中庭を散策する二人、その後方を近衛が二名着いて来る。

 距離感の掴めぬアルウルにマレから指と指を絡め手を繋ぐ。

その瞬間、少女の顔がパッと綻んだ。

 逢瀬の時間、男の事を考える少女とは対極にマレは城内、視える範囲を観察し考える。


立派だけど、実用性皆無じゃね?

籠城戦向きじゃないよね。

        

 マレは歴史好きの戦国マニア、城鑑賞も趣味である。

ゆえにお城チェックで駄目だしをする。




 部屋の一室。

独りソファーに座り待たされる。

暫くして王女は入室し、男の隣に腰を降ろした。

しばし沈黙の後に王女は意を決し。


「ヨシツネ、私の愛人になって欲しい。」

「光栄では御座いますが、お受けできません。」


迷う事無い男の即答に王女の表情は凍りつく。

俯き一度唇を噛み締め。


「何が不満だ。余ならお前に全てを与えてやれる。」

「自分は香辛料と器の代金さえいただければ結構でございます。」

「他に女がおるのか、遊び程度なら許す。」

「遊びでは無い女が四人おります。」


逆立つ柳眉、年若くとも女、その情念は般若。

少女の眼光を正面から受け止め、落ち着き払う男。


「殿下が思う男女の間がらでは御座いません。家族として養っております。徒弟を抱えてもおります。その全てを私は教え導いていかねばなりません。」


「その全てを面倒をみてやると言っておるのだ、何が気に入らん!」


「私の矜持が許しません。」


「私は、私は、お前が欲しい。私のものにしたいのだ。」


 少女が男に本気になった瞬間から勝負はついていた。

少女の金の髪に触れ抱きしめる、そのまま強引に口づけ、舌を絡める。


長い時間。


少女は男の唇が離れると寂しさが胸を埋めた。

「まだ、話しは」

尚も男を説伏せようとする言葉は途切れる。

またも男に抱きしめられた。

少女の耳が甘噛まれ、次には囁く。

「俺は誰のものにもならない。お前は俺のものだ。」

男の宣言に少女の脳は痺れる。

室内、王女アルウルの声だけが微かに響く。

男は全てを有耶無耶にしていく。




「しかし、凄い上着だな。」

服の乱れを直しながらマレの熊毛皮を評するアルウル。

鞣した革ではない熊毛皮、金が入ったら一考の余地ありだなと思うマレ。

「喰うにも困る時があってな徒弟と熊狩りをしたんだ。」

主導権を得た故かマレはフランクに話す。アルウルも距離が近付いた様に感じたのだろう咎めることも無い。

「野生の獣は鎖に繋がれるのを嫌うか。」


少女の問に男は答えず。


王女が呼び鈴を一度鳴らせば、暫く後に銀のトレイに革袋を乗せ家令がメイドを伴ない入室した。


「ヨシツネ、代金だ受け取るがよい。」

「有り難く頂戴致します。」


家令、メイドの手前、マレは恭しく礼をし革袋を手に取る。ずしりと重い。


「すぐに女王都を発つのか。」

「バークス商会にお礼伺いに寄ろうと思います。」

「商会迄着いていっても構わんだろう?」


告げてアルウルは家令メイドの前も構わず、爪先立ちにて男の首に手を回し口付ける。





 バークス商会店内。

マレ、アルウル向かいにはバークスが座り茶を嗜む。

何処か上機嫌な王女を見てナニも言わずとも察する老舗商会女主人。


「バークスさん、此の度は大変お世話になりました。」

「いえ、たいした事は致しておりませんは。」

終始穏やかな貴婦人であった。

「バークスさん、あちらの暦表は何処で手に入りますか?」


男の尋ねに自身の店でも取り扱いがあると答えマレは今年度、来年度分の購入を伝えた。


「合わせて銀貨二枚でございます。」


背負い麻袋の中にいれた革袋に手をいれ貨幣を二枚摘み出す。


 おかしい?黄金色な件 Σ( ° д ゜)


 手にした金貨1枚をバークスに手渡せば。


「お返しは銀貨十八枚ですね。少々お待ちください。」


         ( ° д ゜)……


 さも当然の様に告げ銀貨を取りに店奥へと向かうバークスを見送る放心気味のマレ。

 このままではいかんと思い直し革袋の中身を確かめる。

 銅色でも銀色でも無い黄金色の硬貨コインがギッシリと詰まる革袋を二度見するマレ。


       ( °ω° ;)

       (( °ω° ;))gkbr

     や、山吹色のお菓子?


 男の挙動不審に気づいた王女は心配そうに尋ねる。


「三百枚では少なかったか?」

「い・や・ぜ・ぜ・ぜ・ン・ぜ・ン・じゅ、充分過ぎるか、かな?有り難う、アルウル。」


 やばい (( 'Д`;)) 心臓がバクバクしてきた。





 稀人後に述懐す


270 マレorz

 香辛料とお皿で鑑定額 ジャジャジャン

 時価2000万円相当ヽ(`Д´)/


271 名無しさん

 ≫270 よう ロリコン


272 名無しさん

 ≫270 通報しますた


273 マレ犯罪者

 もう逮捕名目で保護して欲しい件 

 心折れそう(´;ω;`)

 

274 名無しさん

 ≫273 私の矜持が(ry

 金の前ではプライド捨てるの早すぎな件ww


275 名無しさん

 いいから早くそのエロゲ(ry


276 名無しさん

 ホストびんびん物語

 姫(本物)よりシャンパン入りましたぁ〜

 

277 マレ

 だってよ だってよ 金貨300あると

 こっちの物価だと一生食うには困らないんだぜ


278 名無しさん

 国、タヒもとい滅亡フラグ立ちまくりな件


279 名無しさん

 滅亡の兆しでまくり て韓非さんが言うてた

 王女間違いなく傾国ww


280 マレ本音

 ≫278≫279 うんマジやば

 しかし やることやって情が湧いてきたのも

 真実


281 名無しさん

 ≫280 やり逃げ乙

 このクズっぷりww

 むしろ1が傾国傾城な件  モゲロ


282 マレ

 真実だから言い返せない( ゜∀ 。)


283 名無しさん

 テ〜テレッ テレッテ〜 テ〜テレッ 

 金塊を抱え女王都を脱出するマレ

 しかし そこには あの女が!

 次回予告 五角関係のもつれ

 金髪美少女JK姫は危険なヤンデレ最強ストー

 カー 来週も見てくれないと この出刃で刺

 しちゃうぞ はーと テヘペロ

 お楽しみに


284 マレ

 予告の人 (= ゜ω゜)ノシ




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