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【書籍化進行中】うちの猫、めっちゃ強いんですけど~愛猫たちと異世界満喫生活~  作者: 実川えむ
アルタン帝国に行ってみよう ー帝都に入るー

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第64話 お貴族様は面倒そうである

 帝国に入るまでの移動で野営があれば、聖女候補のヘルカさんたち女性陣をうちに泊めてあげた方がいいかな、と思った。

 しかし実際のところは、ちゃんと休めるように村や町を目指していたようで、彼女たちは宿屋に泊っていた。

 一方の私はといえば、しっかりユーコに家を出してもらって、ゆっくり休ませてもらえた。

 我が家バンザイである。正直、こちら(異世界)の宿のレベルは、私にはキツイ。

 ただし、食事だけはヘルカさんたちや聖騎士たちと一緒にいただいた。

 ずっと家の中に閉じこもってしまってもよかったんだけれど、移動の間は護衛をしてもらってるんだし、これくらいの人付き合いはすべきかなと思ったのだ。

 食事をするときに私と同じ席につくのは、マーコとニーコの他に、必ず聖女候補のヘルカさんと、女性騎士ヨルマさんだった。

 すぐに馬車から抜け出してしまった私は、彼女たちとほとんど会話をしていなかったこともあり、ここぞとばかり話しかけてくる。

 残念ながら私は彼女たちと会話ができないので、通訳はマーコとニーコだ。

 最初に、私の詳しい話は聖女様とすると、マーコが言い切ったので、主に神殿のことについて教えてもらった。

 アルタン帝国にある神殿は、春の神を祀るイダ神殿というところだそうだ。

 その神殿には聖女アイリスを筆頭に、数人の聖女候補がおり、ヘルカさんはその一人なのだそう。

 今回同行している聖騎士のほとんどは第二騎士団という魔物討伐を主にしている部隊だそうで、一番最年長なのはアレクシスさんという第二騎士団の副団長をしているそうだ。

 当然、第一騎士団、第三騎士団も存在していて、第一騎士団は神殿長や聖女の護衛を、第三騎士団は神殿の警備を主にしているらしい。

 残念ながら、第三騎士団は参加していないそうだが、キラキラしている男性たちが、第一騎士団所属の人たちなのだそうだ。

 ちなみに食事の時の席では、私たちのテーブルを挟んで、聖騎士たちのリーダーのアレクシスさんたちのテーブルと、キラキラした男性たちのグループが座った。

 言葉はわからなかったけれど、人の姿のマーコとニーコが通訳してくれたので、彼らの会話の内容はなんとなく通じている。

 基本的には、アレクシスさんたちのテーブルでは今後の移動のことを話しているようなのだけれど、キラキラしてる男性たちのほうは、学生時代や家の話をしているそうだ。

 マーコの鑑定によれば、アレクシスさんは、一応、伯爵家の人らしい。名前しか名乗らなかったのは、聖騎士団では入団前の身分は関係ない、ということになっているからだそう。

 そんな彼の周りにいる聖騎士の方々は、男爵家だったり平民だったりするらしい。実力主義な感じのようで、どこか気安い雰囲気だ。

 一方のキラキラしてる男性チームは、予想通り、高位貴族の集団らしい。

 キラキラ男性はベルナルトさんというらしく、侯爵家の人らしい。

 爵位とか、うろ覚えだけれど、偉い人なのはわかる。キラキラチームは他の騎士団の人たちと距離をおいてる感じがするからかもしれない。

 マーコ情報では、その第一騎士団は高位貴族が配属されることが多いそうだ。


 ――身分とか、めんどくさいなぁ。


 そんなことを思ってしまう私。

 むしろ、マーコとニーコが下手を打たなければいいな、と心配している。私が言葉がわからないからって、やらかしそうな気がするのだ。

 ユーコにも気を付けるようにお願いはしたものの、肝心のユーコはニヤリとするだけ。

 ずっと心配をしつづけた私だったけれど、帝国に入ってからも特別大きな問題は起こらずに過ごすことができたことにホッとする。

 そして帝国に入って二日目に、今までになく高い石壁が見えてきた。


【麗しの帝都だ!】

【ようやく戻ってこれたな】

【ああ】


 聖騎士たちの嬉しそうな声が聞こえてきた。


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