表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化進行中】うちの猫、めっちゃ強いんですけど~愛猫たちと異世界満喫生活~  作者: 実川えむ
異世界での安住の地はどこだ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

64/107

第53話 新しいスキル

 どちらにしても、一度、その迎えの人たちと話をしないとダメだろうということになった。

 彼らがここに到着するのに一週間くらいはかかるだろうとのこと。その一週間は移動できない。ちょっと長い気がする。

 待っている間、何をして過ごせばいいんだろうか。

 それに教会でもう一度、四神の一人、イダと話をして、帝国には行きたくないことをマーコたちから伝えてもらおうと思った。


 ――まったく、マーコたちじゃなくて、私に聞いてよ。


 そう強く思ったけれど、私のような普通の人間では、神の声なんて聞くこともできないのかもしれない。

 そもそもチート自体ないのだから。


「あ、忘れてた!」


 いきなりマーコが私の隣でぴょこんと背を伸ばす。


「何、何、何」

「あのね、あのね! 私に新しいスキルができたの!」

「スキル?」

「うん。ステータスには今まで載っていなかったんだけどね、なんと『裁縫』スキルが生えましたー!」


 パチパチパチと手を叩くマーコ。


「それを言うなら僕だって! 『魔道具作成』スキルが生えたんだ!」


 二人の言葉に、服屋と魔道具屋で様子がおかしかったのを思い出す。


「もしかして、あの時」

「ウフフ、私はお店でワンピース触った時」

「僕は、魔道具屋で魔道具手にした時」

「えええー、それでスキルが生えるなんて、羨ましすぎるでしょ~」

「えへへ。なんかね。レベルアップした時と同じ、ピロロンって音がしたの」

「そうそう。僕も!」

「いいわねぇ」


 私にはピロロンのピの字もない。

 なんとか笑みを浮かべて、二人の頭を撫でていると。


「それでね。雅にもスキルが生えているんじゃないかと思って」

「何、突然」

「ううん、前から気になってたの」

「そうそう。僕たちだけしかステータスがないのかなって」

「……私はピロロンなんて聞いたことないわよ?」

「だって、雅、魔物やっつけてないでしょ」


 ……正論である。


「ユーコもレベルアップしてるんだし」

『うむ』

「今度、何かたおしてみる?」

「いやいや、それは」


 さすがに魔物相手でも殺生するのは躊躇する。


「とりあえず、レベルアップはしてなくても、ステータスはあるはずなんだ」

「イダと話した時に聞いた。雅にもあるって」

「えっ?」

「ちゃんとあるんだけど、雅には魔力がないから表示されないんだって」

「……そうなの?」

「うん」


 恥ずかしいから皆には言っていなかったが、こっそりトイレで「ステータス」って言ってみたことがある。

 でも表示はされなかったから、きっと私にはないんだと思ってた。


「だから、私たちが『鑑定』してもいい?」


 期待の眼差しを向けてくるマーコとニーコ。

 それは、私も凄く気になる。一瞬の迷いの後。


「じゃあ、お願い」

「『鑑定』!」

「おー」


 ピカーッと光ったり、チクッとすることもない。本当に『鑑定』されたのかもわからないけれど、目の前の二人が感嘆の声をあげている。


「ふむふむ」

「あー、なるほどー」


 短い腕を組みながら、並んで宙を見ている二人。


「な、なーに? どうなってるの?」


 凄く気になるのに見えなくて、うずうずしている私。

 そんな私を、二人がニヤリと笑う。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ