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【書籍化進行中】うちの猫、めっちゃ強いんですけど~愛猫たちと異世界満喫生活~  作者: 実川えむ
異世界を旅してみる ー少し大きな街ー

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第44話 冒険者ギルド(4)

 無事に冒険者の身分証を手に入れた私たち。それだけで終わるわけもなく。


「ついでに、ここで売っちゃわないとね」

「あ、そうだった」

「雅のリュックから出すていでヨロシク」

「はいはい」


 マーコに言われて、私は背中のリュックを胸元へと持って行く。


【ここに来るまでに狩ってきた魔物の買取って、お願いできるの?】


 目の前の中年男性にマーコが声をかけた。


【ああ……何、狩ってきたんだ】

【ん? 蛇とかカエルとか】

【ほおほお、そんじゃ、あっちが買取のカウンターだ】


 中年男性が立ち上がり、わざわざ別の女性と受付を交代して、私たちを案内してくれた。

 カウンターの右側にある通路の先に、買取専用のカウンターがあった。


【おい、誰か】

【はーい】


 二十代半ばくらいの男の人が、軽い調子で返事をして現れた。


【あれ? ミージーさん? なんすか?】

【なんだ、フォムしかいないのか……仕方ねぇな】


 中年男性が親指でマーコたちを指さす。


【こいつらの買取を頼みたいんだと】

【ん? 嬢ちゃんたち、何を持ってきてくれたのかな?】


 若い男性が、ニコニコしながらマーコに話しかけている。子供好き、という感じだろうか。


【色々買取お願いしたいんだけど】

「雅、リュック」

「はいはい」


 私はマーコのそばにしゃがんで、リュックの口を開けてみせると、マーコとニーコがポイッポイッと何かを放り上げている。それぞれの『収納』から出しているはずなのに、ちゃんとリュックから出ているように見える。凄い、凄い。


【うほっ、なんじゃこりゃ】

【おいおいおい、こいつはフォロンフロッグじゃねぇかっ】


 何か男たちが騒ぎ始めているけれど、マーコもニーコも完全無視。


【ちょ、ちょっと待ってくれ! カウンターに載りきらないよ!】

【んー?】

【あー、多すぎた?】

【……なんだ、これは。グリーンヴァイパーに、ブラッディニュート(イモリ)、モスタートル(亀)だと】

「見事に爬虫類ばっかりだね」

「ん? だって雅、食べないでしょ?」


 マーコが不思議そうに聞いてくる。

 確かに、食料として渡されたら叫び声をあげそうな、ゲテモノ系ばかりだ。


【こ、これ、本当におまえたちが狩ってきたのか?】

【そうだよー】

【だから二十歳って言ったでしょー?】

【うぐっ】


 何やら再び言いこめられる中年男性。


【ミージーさんっ、ちょっと、ちょっと、ここ見ててくださいっ、親方呼んできますんでっ】

【お、おお】


 若い男性が慌てて奥に引っ込んでしまった。


「まだかかるのかな」


 私がマーコに声をかける。


「どうだろうね。ちょっと嫌な視線を感じるから、早いところ移動したいけど」


 そういうマーコはムッとした顔で受付カウンターがあったほうを見たので、私も振り返ってみる。

 サッと人影が動いた気がした。

 うるさかったから、覗いてる人でもいたのかもしれない。しかし、マーコが『嫌な視線』というからには、気を付けたほうがいいのだろうか。


【フォロンフロッグを持ち込んだってのはどいつだ】


 いきなり、お腹に響くようなだみ声が聞こえた。

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