表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化進行中】うちの猫、めっちゃ強いんですけど~愛猫たちと異世界満喫生活~  作者: 実川えむ
異世界を旅してみる ー最初の村ー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/107

第38話 引きこもりか、旅立ちか

 一日ゆっくりと家で過ごした私は、だいぶリフレッシュできたと思う。

 空がオレンジ色になってきた頃に、マーコとニーコが戻ってきた。

 彼らが周囲を調べてきてくれたおかげで、『マッピング』で見ることのできる範囲がかなり広がった。

 地図を見た感じでは、森などの木々が少なく、平野のような印象。小さい村を二つほど確認して、どこまで行ってきたのよ、と思う。

 最初の村程度の規模であれば、泊らずに通過するだけでいいかな、と思う。

 しいて言えば、マーコとニーコが人の姿になった時の、現地人の反応は確認しておきたいところである。

 そしてユーコであるが。


「畑が広がった」

『むふふー』


 私の隣でユーコが胸を張る。

 驚くことに、うちの庭が広くなっているのだ。チラリと見ると車庫のスペースも、軽自動車ならもう一台くらい置けそうなくらいに伸びている。大きくなったマーコ一匹なら、アンモニャイト状態でなら寝られそうだ。

 畑でいえば、畝が二つくらいしかできなかったのに、倍の四つほどの畝ができていた。

 土塀の高さもあって日陰が多くなってたのだけれど、これで少しは日当たりがよくなっただろう。


『もっと野菜を育てられるぞ。それも季節感関係なくな』


 ニヤリと笑うユーコに、グッジョブと右手の親指を立てる。

 季節感関係ないとなったら、今の時期でも夏野菜が食べられるということだ。トマトやナス、キュウリ、トウモロコシなんかも植えられるのだろうか。


「……このまま、家に引きこもっていてもいいんじゃない?」


 今更ながらに、そう思ってしまうのも仕方がないと思う。

 結界もあって、魔物や悪い人に襲われることもない。ここまで生活に困らないのだ。


『いいのか? それで』

「面倒な人付き合いをしなくても、生活できてしまうのなら、わざわざ人のいる場所にいかなくてもいいかな、とか」


 最初の村で、特別悪い印象があったわけではない。むしろ、かなりお世話になったと思う。

 どちらかといえば、あちら(日本)での人付き合いのほうが面倒だったから、余計にそう感じるのかもしれない。


『ふむ。私はそれでも構わぬが……』

「でも、雅~、あっち(日本)にいた時は、旅行行きたいねぇ、っておばあちゃんと話してなかった?」

「そうだよ。なんとか温泉? 一緒に行きたいね~、とか」


 マーコとニーコの言葉に、うっ、となる。

 確かに、仕事が忙しくて、どこかに旅行になんて行く暇もなかったし、身体を壊してからなんて、祖父母に心配ばかりかけてて、祖父母も旅行に行かせてあげられなかった。


「それにさ、もしかしたら雅の知らない美味しい物もあるかも? しれないし」

『私の知らない野菜や果物と出会えたら、うちの畑で育てるのもやぶさかではない』


 ユーコまでが、私をもう一度旅に出るようにと、そそのかしてくる。

 確かに、初めての村で美味しいピクルスと出会うことはできた。同じように、新しい何かと出会えるだろうか。


「ちなみに~」


 マーコがフフフフと悪い顔をする。


「この『マッピング』の地図に載ってないこの先、ちょっと大きな町があった」

「何か美味しい物があるかも」

『なくても、観光に行ってみればいいだろ?』

「……本当は、あなたたちが行きたいだけなんじゃないの?」


 そう言うと三人が顔を見合わせ、イシシシと笑った。

 ちょっと可愛かったので、許す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ