表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちの猫、めっちゃ強いんですけど~愛猫たちと異世界満喫生活~  作者: 実川えむ
異世界に飛ばされる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/27

第13話 ニーコに鼻チューする

 目の前に正座しているちびっ子巫女さん姿のマーコ。 ちょこんと座っているマーコが凄く可愛くて、思わずニヨニヨしてしまう。


「さて、じゃあ、次はニーコをお願い」


 そんな私のことは完全スルーして、マーコは彼女の背後に座っていたニーコをずるずると引っ張る。


「はい」

「え」

「私と同じ回数だけ、鼻チューして」

「あ、その」


 私はマーコの勢いに押されて、少し戸惑う。マーコって、こんなに気が強い子だったんだろうか。

 普段はどちらかというと、私にまとわりついているニーコを離れて様子を窺っている感じだったのだけれど。


「なぁに?」

「いや、齢を与えるって、やっぱり私、若返ってたりするのかな?」


 正直、実感がわかない。


「そうよ。10年分貰えたから、こうして人化できたの。そうねぇ……あ、鏡! 鏡を見てごらん」


 マーコが私を立ち上がらせて、私の部屋の姿見の前に立たせた。


「ほら、よく見て」

「……?」


 マーコに言われて鏡を見る。何かが変わったのかと、真剣に自分の顔を見る。


「……シミが減った?」

「もう! 小じわも減ってるわ!」


 地団駄踏みながら言うマーコ。その言葉に目元を見て、ああ、確かにと思った。でも、もともと薄っすらあったものだから、言うほどの違いはわからない。

 しいて言うなら、肌が少しだけ張りが戻ったような?


「だから、同じ十回鼻チューすれば、あと10歳若返るの。さぁ、早く、さっさとやる!」


 マーコの勢いにコクコク頷き、すぐに仏壇のある部屋に戻る。そこにはニーコがお座りをしながら待っていて、その目には期待が浮かんでいるように見える。


「じゃ、じゃあ、ニーコも鼻チューね」

「にゃ」


 ニーコが返事を返してきたのでクスリと笑うと、そのまま畳に座り、ニーコを抱えあげる。ニーコはマーコと違って、目の色は黄色と緑のマーブルに黒い瞳孔だ。大きな目が可愛い。


「一回、二回、三回」


 マーコと同様に鼻チューをしていくと、やっぱりニーコの身体が光りだした。今回は、予想ができていたので、どんなに光ってても気にせずに十回までやりきると。


「やっと、変われた~!」


 ご機嫌な男の子が目の前にいた。

 顔かたちはマーコとそっくりで、違いがあるのはグレーに黒のメッシュの髪色のショートボブに、目は黄色と緑のマーブル、そしてエメラルドグリーンの袴を穿いていた。


「さぁて、雅、もう一度鏡を見てごらん!」


 マーコが元気に言うので、再び姿見をチェックすると。


「お、おお~!?」


 肌も黒髪も艶々、目の下のクマも消えている。シミもない。両手で自分の頬を触っていると、手の甲も皺がなくなっているのに気づく。

 ニーコも十回やったから、年齢は19歳ということになる。私が19歳の時といえば、高校を卒業して小さな工場に就職した頃。まだ、体力も気力も万全だった時期だ。


「うわ……」


 さすがに私も言葉が出ない。

 しばらく呆然と鏡を見ていると、後ろでゴソゴソ言う音が聞こえてきた。何事かと見ていると、猫部屋にしていた部屋の押入れの戸を開けて、二人とも入りこんでいた。


「あった、あった」

「凄い奥のほうにしまい込んでたみたいね」


 押入れから出てきた二人の手には、古びた木箱があった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ