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勇者パーティーから追放された異常な【賢者】のイカれた行動と【勇者】の善行  作者: 金銅才狸


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10/21

い2章、1、俺の敵『青の魔法使い』



 ヤバイ。

 俺が勇者パーティーから追放されると言う事は………


 勇者との縁が切れると言う事で………

 俺と皇女の計画。

 そして………

 俺と皇女の恋仲が終わる事も意味する。


 なんて事だ。

 チート異世界転移して調子にのった俺。

 俺は複数の女性を口説いた。


 その中には美しく性格の良い姫もいたが、それらがどうでも良くなるくらいに皇女の事を、俺は愛していた。


 それでもモテるのが嬉しくて浮気してた。

 本命は皇女。

 なのに……勇者パーティーから追放されれば、確実に本命に捨てられてしまう事を意味する。


 なんて事だ。

 それもコレも、目の前にあらわれた勇者パーティーに最後に加わった勇者パーティーの4人目、女魔法使い『青の魔法使い』が悪い。


 俺に喧嘩をふっかけてくる女。

 目の前の女魔法使いが全部全部悪い。


 クソが!

 今から思うと、ああすれば良かった。

 こうすればふられなかった等と後悔が押し寄せるが……それら反省や後悔を、魔法使いへ八つ当たりで吹き飛ばしたい。


 実際問題、勇者パーティーに途中参加してきた魔法使いが悪い。

 イキナリ途中から勇者パーティーに参加したくせに……

 俺よりも強い魔法を覚えやがって。

 伸び悩む俺を尻目に俺よりもレベルアップしやがって……俺が考案発明したレベリングなのに……


 『青の魔法使い』とかカッコイイ2つ名もらって……調子乗ってやがる女魔法使い。

 許せ〜ん。


 俺の二つ名なんて

 成長力鈍化したら『2流賢者』


 もしくは勇者を危険すぎる戦場から遠ざけてたら……慎重すぎる『臆病者』扱い。

 挙げ句、最近『未練賢者』とかよばれるのだぞ。


 ちなみに俺の持つ数多い不名誉な二つ名。

 その中でも一番二番目に酷い二つ名こそ……

 『戦犯人類』『人類の敵』だ!


 昔、勇者を激戦区の前線に、たたせたくなかったから前線から遠ざけてた時期がある。

 結果、人類に大損害がでた。

 その責任を責められて、その時、俺についた二つ名が『人類の敵』とか『戦犯人類』

 だぞ!


 確かに競争相手、他勇者パーティーの足を引っ張ってた事もある。

 だからその事で責められても仕方が無い。

 それは俺のせいだが……

 その他の人類全体の被害の事まで知るか!

 俺は勇者パーティーの一員で国王じゃね〜んだよ。

 勇者パーティーの責任は持ってても人類全体の責任なんて知らん。


 見知らぬ人類よりも、俺の勇者のほうが大事だ。

 その結果……

 こんな蔑称で呼ばれるとは……


 俺は『2流賢者』『臆病者』『人類の戦犯』とか蔑称クズに近い二つ名がついてるのに……

 それなのに魔法使いの女郎クズは、『青の魔法使い』とかカッコイイ二つ名持ちだと?


 しかも『青の魔法使い』の奴め、『勇者』に気に入られて、今は俺の知らないうちに二人が付き合ってる。だと?

 ゆるせん。

 ふざけてる。

 絶対に許さん!

 人倫に反している。


 あの魔法使い。

 はじめは俺に色目を使ってたクセに。

 勇者に乗り換えやがって。


 ゆるせん。

 許さん。

 ゆるさ〜ん。


 途中からパーティーに参加した、『青の魔法使い』。

 アイツが来るまでは俺が何かを、やらかしても勇者が俺をかばってくれてたのに……


 ほぼ間違いなく、俺の不幸は勇者に余計な事を吹き込んだアイツのせいだ。

 アイツのせいで勇者パーティーから追い出されて、俺と皇女との恋が破れた。


 冷静に考えたら。

 なんて……

 なんて事だ。

 成長力が鈍化した俺も悪いが、『青の魔法使い』あいつも悪いじゃ無いか。


 そもそも俺の成長力鈍化を補う為に、俺が考案した賢者式レベリング。

 そのおかげで『青の魔法使い』は高レベルになれたくせに。

 その恩人である俺に楯突くとは。


 反省してた俺は俺の天敵『青の魔法使い』の登場によって……

 反省する気がさっぱり消えた。

 俺のメンタルはクズ野郎かもしれん。


 と、言う訳で。

 俺は勇者パーティーを抜ける日に、青の魔法使いに仕返しをする事にしました。




「………」

「………///」


 勇者を挟んで、俺と青の魔法使いは、お互いを無言で睨んでた。

 俺らは仲が悪いのだ。


 俺は無言のまま復讐計画を頭の中でたてていた。実は前からチマチマ計画して実行していたが、改めてヤル再覚悟する。


 そんな俺とは対象的に魔法使いの奴は、表情に若干の余裕と優越感を隠しきれてない。


 奴は、俺を勇者パーティーから追い出したがってた。

 その願いかなって、きっと嬉しいのだ。


「アンタ。パーティーから追放されるんですって? お荷物から開放されて、やっと清々しい気分だわ///」


 『青の魔法使い』の勝ち誇った先制攻撃。

 バカメ。

 俺とお前の戦いは……

 まだ……

 始まりの終わりが終わっただけ。


 つまりコレからは

 終わりの始まりなのだ。

 勇者を巡る争いには俺は確かに負けた。

 しかし、ここから俺の復讐は始まるのだ。

 俺達の戦いはこれからだ〜!

 絶対に負けは認めないぞ!

 負ける訳にはいかないので、負ける訳にはいかないのだ。

 俺達異世界人に負けは許されんぞ!


「青の。オ、マ、エ」

「な〜に〜? なんか言いたい事あるの〜…///」

「オマエのせいで、オマエのせいで俺は追放される。さらに最愛の恋人に、ふられるんだぞ!」

「そんなの私、知らな〜い。どうせ自業自得でしょ///」

「ぐっう」


 『青の魔法使い』しらを切りやがった。

 だが……俺がコイツと争って負け、勇者パーティーから追放されるのは事実。


 しかし………

 余計な事を言えば言うほど、俺が見苦しい醜態を晒す事になるのも、また事実なのだ。


 しかしそれでも戦わなければならない。


 たとえ時として負けるとしてもだ。

 負けると、わかったとしてもだ。

 それでも戦わなくてはならない。

 すでに負けが確定してたとしても、戦わなければならない。


 なぜならば

 たとえ負けたとしても……

 大した事じゃないからだ。


 負けて何かを失ったとしても、次の勝利で負けは取り返せるからだ。

 だが、戦えなければ、失った何かを取り返す、そんな機会は永遠に失われるからだ。


 戦わない人間は、戦う人間から、ただ搾取されるだけの存在になり下がるからだ。

 戦わない人間は、戦う人間に全てを奪われる養分だ。


 戦い負けた負け犬は、戦い続ければ、いつかは成長して勝ち組になれるかもしれない。

 しかし……戦わない人間は何時までも勝ち組から搾取される養分のままだ。

 そのまま人生を終えるだろう。


 だから……戦わなければならない。


 例え勝てなくても戦う事こそが唯一、自分が人間である事の証なのだ。

 戦わない生物は動物では無い。無機物だ。鉱物だ。資源だ。養分だ。


 戦えない人間は、動物に搾取され、利用される為だけの存在。ただの資源ようぶんに成り下がる。


 俺は他人の資源ようぶんになるよりも人間でいたい。

 特に『青の魔法使い』の養分になるなど、まっぴらゴメンなのだから。


 我思う故に我ありという発想は弱い。

 弱すぎる。

 我戦う。故に我ありだ。


 そうでなくては目の前の女魔法使いに、ただただ搾取されるがままで終わる。

 そんな事は許されない。

 それが嫌だから戦わねばならない。

 俺は戦わなければならない。

 人間だから戦わなければならない。


 もしも世界が間違ってると感じたならば、世界と戦わなければならないんだ。

 自分が正しいと思うのならば、戦わなければならないのだ。

 

 ただし、もし自分の好きな人が間違ってると感じても、好きな人と戦わないのは罪では無い。

 それは栄誉ある譲歩、もしくは美しき情の現れだ。温かい感情だ。

 だから俺は俺の勇者とは戦わない。


 しか〜し。

 自分の嫌いな奴が間違ってると感じたならば、戦わなければならないんだ。

 たとえ負けるとしても、嫌いな奴を道連れにする気迫で戦わなければならない。


 それが生きると言う事だ。


 だがしかし今回は……

 『青の魔法使い』の『賢者』追放工作。

 さらに『賢者』俺のレベル伸び悩み。

 アンド俺のご乱交発覚が組み合わさっての数え役満ついほう

 ソレガ今回の『賢者』追放事態だ。


 俺の伸び悩みはどうにもならない為、言い争っても無意味。

 俺のご乱交もな……。

 ちょっとばかしイロイロやりすぎた。

 異世界人はモテるのだ。

 しかも運悪く? 

 言いよってきたのが美人だったのが悪い。


 だが……そのせいで何をどうしようと俺の追放は、きっとくつがえらない。


 ここで戦っても見苦しい傷口を広げるだけだ、それもわかってる。


 なにせ俺はパーティー追放を覚悟して、飛ぶ鳥跡を濁さずの心境なのに俺の敵は………

 1番最後に勇者パーティーに入ったくせに、飛ぶ鳥を落とす勢いの『青の魔法使い』様レベル250オーバー魔法使い様だ。


 そんなのと策もなしに正面から戦えば、俺が射落とされる事になりかねない。

 今の状況、俺のほうが立場が弱い。

 その上、レベルも俺のほうが圧倒的に弱すぎる。相手はレベル差200超え。


 でも……

 それでも……それでもどうにかして『青の魔法使い』と戦わねば、俺は俺という人間でなくなってしまう。

 戦えない男など、ただの養分だ。

 『青の魔法使い』の養分などになってたまるか。


 しかし……矛盾するようだが、同時に人生には、やらなくてはいけない努力と苦労と我慢がある。

 そして、やってはならない努力と苦労と我慢の二種類がある。

 今戦うのは明らかに後者だ。


 人生は戦いだ。

 戦えない奴は養分だが……

 だが戦うべき、相手と時と場所を選べない奴はイノシシだ。

 

 つまり養分でもイノシシでもない俺は…

 俺は『青の魔法使い』と戦わなくてはならない。

 ソレはやらなくてはいけない努力と苦労だが、戦うのは今すぐでは無い。


 今ここで戦うのは、明らかにやってはならない努力と苦労の類いだ。

 何故ならば勝ち目はない。

 それだけならまだしも、勝った所で勇者パーティーに戻れるものでも無い。

 かえって勇者を怒らせる結果になりかねない愚行だ。

 

 そう考えた。

 なので再戦を誓いながらも、ここでは分が悪いので、俺が一旦戦闘を我慢してる  

 と……


「まぁ恋人を失った『賢者』君にも、すぐに理想の『攻め』が見つかるよ。キャハハ…///」

 

 馬鹿にした口調で『青の魔法使い』が意味不明な事を言を言い出した。

 もう俺が失恋した事を知ってやがる。

 いや、それよりも……


「おい青の? 『攻め』ってなんだ?」

「ん? ホモ同士の攻める方の事よ…///」

「………」


 コ、コイツ

 よりによって俺をホモ扱いか?

 すぐに俺にもホモの彼氏が出来るって言いたいのか?

 人をバカにするにも程がある。

 俺にはお前と違って、同性をも愛する変態じゃない。

 そう言い返そうとしたが、それより先に先手を打たれた。


「あ! 落ち込ませちゃった? ゴメン、ゴメン。いっちゃ駄目な真実ってあるよね。でもアンタ絶対に【受け】だよね〜?…///」

「オイ青の! 【受け】って何だ?」


 またしても聞き慣れない言葉。

 『青の魔法使い』の口から出て『賢者』俺の耳に入る。

 なので聞き返した。


「あんた達、異世界人の言葉で言うなら。アンタは織田信長じゃなくて、森蘭丸って事よ…///」


 信長? 蘭丸?

 戦国時代のか?

 ……つまりはアレか『受け』って……ホモ同士のうち女役の男の事かな?

 つまりホモの掘られるほうの事か?

 コ、コイツ……

 よりにもよって……

 コノ俺の事をメス男扱いか?

 なんとか反撃せねば、言い返さなければ。

 そうだ!


「受け? とか……そんなキショイ事を知ってる女が……俺に話しかけるな!」

「だ……誰がキショイですって?…///」 

「お前だよ。攻めとか受けとかキショい」

「せっかくアンタの好きそうな異世界ネタを勉強してきたのに〜……///」

「!!!」


 俺の好きな異世界ネタだと!

 それがホモネタか〜〜〜

 一体全体、異世界の何を勉強しているのだ? この女。

 俺を何だと思ってるんだ? この女。

 攻めだの受けだの、俺の事をなんだと思ってやがる?


 コイツ……許さん。

 絶対に許さん。

 勝ち誇りやがって。

 やはりコイツは敵だ。

 自らのケツの穴を最大限に引き締めて戦わねばならない強力な敵だ。


「聞いた話だとホモやレズの同性愛界隈も浮気とかDVとかあって大変らしいよ〜///」

「知らんわ。そんな事!」

「同性愛者の『攻め』の方はホモもレズも、おっさん化するんだって〜///」

「聞きたくないわ、そんな話。ソレが俺に何の関係がある?」

「チ○コパスのアンタには、『攻め』って、とてもおにあいの相手よね〜///」


 ホモがお似合い?

 いや待て。

 それよりもチン○パスだと?


「さては勇者に、そんなわけわからん言葉を教えたのはオマエか」

「そうよ。悪い?///」

「悪いに決まってるだろうが!」


 俺の勇者になんて事を……

 俺が手塩にかけて育てた勇者に……この女許せん。


「え〜〜。だってホントのことだし///」

「ざっけんな。大嘘じゃね〜か。人格否定だ。名誉毀損で訴えるぞ」

「恥知らずアンタには穢れたチ○コパスはついてても、名誉なんてないし〜。名誉毀損で訴えたければ、先ずは恥じゃ無くて名誉を手に入れなきゃね〜///」


 だからチ○コパスってなんだ?

 そんな使い方をする単語で良いのか?


「青の〜。オマエみたいな卑猥な言葉を言う女の事を、俺らの世界じゃ腐った女。腐女子と言うんだよ」

「なんですって〜?…///」

「いやオマエ年増だから、年齢的には腐った婦人、貴腐人か?」

「ハァ? アンタ言うに事欠いて何言ってんの? 私も若いんですけど〜。ピチピチですけど〜…///」

「ビッチビチ? そんな不名誉で恥ずかしい事、自白しするな」

「アンタあんまりナメた態度とってると、この街に絶叫が響く事になるわよ///」

「オマエの泣き声か?」

「ハン。低レベルのアンタなんかじゃ私を泣かすのは無理ね///」

「オマエ〜。戦力だけが取り柄の暴力女が」


 俺の言葉に『青の魔法使い』はフンと笑って……


「私の戦力が強いと言うか、ぶっちゃけアンタが弱いだけ。アンタ才能は凄いけども成長遅いから役に立たないだけだよね〜///」

「んだと〜」

「珍しい『賢者』だけど、レベルアップほとんどしないから、やっぱり使えないよね///」

「ハッ! 『賢者』クラスよりも遥か格下の『魔法使い』クラス如きが俺に歯向かうな」


 レベルでマウント取られたらクラスでマウントを取り返す。

 『賢者クラスは勇者や魔王に次ぐ激レアクラスだ。

 一方『魔法使い』クラスは、最下位クラスでは無いものの、ありふれた下位クラス。


 そもそも『青の魔法使い』と偉そうにしてるコイツ。

 実は俺の『賢者』スキルを使った高効率の賢者レベリングが無ければ、コイツは今でも一般兵だったハズだ。


 なのに俺が育てたコイツは、すくすく成長して俺の天敵にまで育ちやがった。

 今ではおそらく世界最強戦力の一角だ。


 でも……『青の魔法使い』は何故か上位クラスへのクラスチェンジは出来ずにいる。

 ソレがコイツのコンプレックスになってるのも知ってる。

 だから俺はそこを攻めてマウントを取る。


「なんですって〜。レベル35の雑魚の癖に///」

「レベルが高くても下位クラス『魔法使い』じゃな〜。全滅した勇者パーティーも含めて勇者パーティーに下位クラスってオマエくらいのもんだぞ」

「アンタ〜〜〜。舐めてると燃やすわよ///」

「やってみろ」



 勝ち誇りナメた態度の女。

 俺の敵【青の魔法使い】め!

 勝ち誇り油断する暇など……

 与え無いぞ。

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