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巻き込まれたっぽいんで自由に生きていいですか  作者: くん太
自由貿易都市 ライドラム
72/97

涼介達4人 カルドナの不憫なギルマス

可哀想なギルマス

その頃、涼介達4人は


カルドナの帝都から山越えのた為、山近くの町フォルトに着いていた


「あぁ〜 やっと着いたね。この国面倒だから早く出たいよ。」結菜がぶつぶつ言ってる


言いたくもなるよな

この国は居心地が悪いからね

カルドナの帝都での事なんだが


カルドナはスキル主義国で入国時もギルドカードを提示したのだが

「このカードには全てが記載されていない。」とごちゃごちゃうるさかった

「冒険者ギルドでは必要部分以外は本人の意思で隠していい事になっているはずだけど。」

「ギルドに確認して下さい。ちゃんと必要部分は明記されています。」


それでも煩くて、バーンデルさんからもらってた証明書を見せて通れた


門番の態度は悪いし、街も微妙だった

冒険者ギルドで着いた事をライドラムのギルドに伝えて欲しいと手続きをした


「あら、貴方達はカードがわからないじゃない?」と最初の受付 はぁまたかと門番へと同じ説明をした


「え〜、ここわぁカルドナなのよぉ〜。ちゃんと全部出してもらわなきゃ〜」ってマジうざい


隣を見ても微妙だな

まともな人は居ないのか

「ここは、ギルドも最悪ですね。」

「本当ね。」


「申し訳ないが、ここで話の通じそうな人はいないのか?」

「何ですって〜。私が悪いって言うのぉ〜。こんなに丁寧にしてるじゃないの。」

どこがだよ


はぁダメだなこの国は


「何か揉め事か?」と上の階から男性が降りて来た

「あっギルマスゥ〜。この人達がぁ言うこと聞いてくれないんですぅ。」


「はぁ、またお前かよ。 そこの4人すまんがこっちに来てくれ。」

この人は大丈夫か?4人で顔を合わせてると


「バーンデルの所の子だろ? そろそろ着く頃だと思って待ってた。」


「えっ。貴方達ライドラムのギルマスの知り合いなの?なら早く言ってよねぇ」ってプリプリ怒ってる


「誰の知り合いかで態度が変わるんですか?それに、スキルやレベル、魔法などを知ってどうするつもりだったんですか?門番の方もですが良いスキルなどを持ってたらどうしましたか?教えていただきたいのですが?」

おぉ少々キレ気味の奏多

多分俺たちの中で怒ると1番怖そうなんだよなぁ


「えっ、あのぉそれは」

「僕達がここに戻ってくるまでにきちんと答えを出しておいて下さい。」

「そんなの、業務じゃないですよ。」

「業務じゃないとかでは無く、今までの方々はどうなったのか聞いているんですが?言葉、わかります?ねえ」


うるうるさせて上目遣いで

「ギルマスゥ〜。」って  コイツ


「はぁ  この際だ、職員全員今まで冒険者達にカードの提示の際どんな対応をしたか、それと、コイツみたいにスキルなど聞き出した後にどうしたかきちんと書いて提出しろ。 偽りを書いても分かるからな。4人はこっちに来てくれ。」


ギルドマスターの部屋で

「すまんな、まさかここまで悪いとは。 ギルドは中立で独立した組織だ、それなのに職員達までがこの国に汚染されてる。まぁ今回ちょうど良かった、ありがとうな」


「こちらこそ、騒ぎになってしまい申し訳ない。でも、冒険者ギルドは独立組織と聞いていたからちょっとな。」


「はぁ、俺もまともな国に赴任したかったよ。ここのマスター達はみんなイヤになって下にマスターを押し付けていくんだ。俺も元々冒険者で、師匠に押し付けられてな」


わぁこの人、かわいそ過ぎる

全員が不憫そうに見てる


「でもよく私達がバーンデルさんの知り合いだとわかりましたね。」

「ああ、ギルマス同士でやりとり出来る魔道具があるんだよ。まぁライドラムはサイカとバルトルがほぼだがな。アイツらは優秀だからな。ウチにもそんなヤツが欲しいよ。」


「ここには、サイカさんたちみたいな方はいないのですか?」

「まぁ、いるっちゃ居るんだが。今お使い中なんだよ、アイツが帰ってきたらここのヤツらはビシバシやられるな。」って笑ってる


どんな人なんだろ?

「アイツは俺が無理やりここに連れて来たんだがな。仕事が出来るのが居なさ過ぎて、討伐隊にも参加しててな。仕事の出来るのを探したんだがなかなかな。こんな国だから来たがらないんだよ。」


わぁマジでこの人かわいそう

心労で倒れないか心配なレベルだな


あ本題

「俺たち、本当はパールスティアからファンセリウスに行こうと思ってたんですが

パールスティアに行く馬車が無くてここを経由してファンセリウスに行きたいんです。良い道はありますか?」


ギルドマスターが悩んでる

「確かに、今パールスティアだけでなく魔の森自体が活発だからなこっちからが正解だな。

ここから北西の街でフォルトって町がある そこの山を越えて、森を突っ切るのがいいかもな。 隣のロザリザナには絶対に入るなよ、ライドラムと今仲が悪いからな。フォルトで隣国のマルセールに入国手続きをして行くといい。そこからドラッドリアに入るといいぞ。ちょうど俺の部下がフォルトで仕事をしてるからちょうどいいな。ついでに手紙と物資を渡してもらえると助かる。」


「はい、ありがとうございます」

そうだ

「あのこれ、僕が作ったんですけど。食べて下さい。」と奏多がクッキーと木の実のパウンドケーキを渡した


「えっ、いいのか?」

「はい。ライドラムに残してる同郷の子と色々作ってるんです。」


「あ、バーンデルの末っ子か。料理も上手いんだって自慢してたよ。」クックックって笑ってる

バーンデルさんショウくんを可愛がってたから心配してなかったけど、仲良くしてるみたいで良かった


「俺の分をフォルトに居る部下に渡してくれ」

「まだあるのでその方にはまた渡しますよ。大丈夫です、まだありますから。」


「ありがとう、アイツも喜ぶよ」

って部下思いな人なんだなぁ


渡す物はマジックバッグに入れるって言うとたくさんでも良いか?だって


ほとんどがその人用の書類と日用品もだった

男の人らしいけど、服の替えを数枚しか持って行ってなかったらしい 早く終わる予定だったんだって


その人もなんか可哀想な人かも


荷物を預かって、明日出発する事にした

今日はギルドマスターの知り合いの宿に泊まる事にした

なんかこの国ヤバそうだからな



そうそう、ここの職員半数が辞めるかもらしいよ

何でも、貴族達に冒険者のスキルを教えてた、情報漏洩で処罰されるんだって 


ちゃんと冒険者ギルド職員の法があったんだって

これで少しはまともになるのか

暫くは、人手不足は解消されないけどまともな人をギルマスが選ぶそうだよ スキルで真眼を持ってるんだって


頑張って と4人は心から思った

あまりにも不憫で


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