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アストラエオン 炎と影  作者: 鈴木 明
第二章 王都の闇
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第二章 第二十二話 治安局からの使者

王都治安局から三人の使者が白環治療院を訪れたという知らせを受けてから、副隊長が回復室へ戻るまでには十分ほど掛かった。その間、レンたちは卓上の資料へ手を伸ばさなかった。そこには黒い封蝋を購入した組織の一つとして王都治安局監査部の名があり、納品確認書には監査官レヴィン・ハルトの署名も残されている。しかし、それだけで治安局と消された荷車の記録を結びつけることはできない。副隊長も正式な照会を出す前に、まず外側から確認できる情報を集める方針を決めたばかりだった。


「どうだった?」


 戻ってきた副隊長へレンが尋ねる。


「身分証は本物だ。公印も文書番号も照会した。三人とも治安局の現職で間違いない」


「用件は?」


「お前たち三人への事情聴取だ。東街道周辺で起きた一連の襲撃と、回収された携行品について確認したいと言ってる」


「携行品……」


 レンの右手が無意識に胸元へ動き、衣服の下にあるロケットの位置で止まった。


 副隊長はその動きを見ても何も言わず、声を少し落とした。


「もう一つある。黒銀剣とロケットについて、治安局が別の手続きを進めているらしい。今日はまだ引き渡しを求める段階じゃない。その件を正式に通知する文書を持ってきてる」


 アイリの表情が変わった。


「ロケットまで?」


「ああ」


「どうして?」


「そこを今から聞く」


 ガリックが低く答えた。


 壁際に立っていたミレナが副隊長へ視線を向ける。


「黒い封蝋について、向こうから何か言った?」


「一言もない」


「レヴィン・ハルトは?」


「名前も出てない」


「なら、こちらからも出さない方がいいわね」


「隠すってこと?」


 レンが尋ねると、ミレナは首を横へ振った。


「質問されてもいない、自分たちだけが追っている情報を渡さないだけよ。治安局が無関係なら、今ここで話さなくても何も困らない。もし誰かが関係しているなら、なおさらこちらが何を知っているか教える理由はないでしょう?」


「私も賛成です」


 エリリアが頷いた。


「今日の面会の目的と、こちらが進めている調査は分けて考えましょう」


「分かった」


 レンはすぐに答えた。少し前の自分なら、相手が治安局だと知った時点で黒い封蝋やハルトの名をぶつけ、その反応を見ようとしたかもしれない。しかし今は、反応を見るためにこちらの情報を渡すこと自体が、相手へ手掛かりを与える行為になり得ると分かっている。


 副隊長は全員の意思を確認すると、治療師へ顔を向けた。


「治療院側の条件は?」


「三人全員を同時に聴取すること。個別の隔離聴取は認めません。治安局側は調査官一名と記録担当一名まで。武器は受付で預かります。患者へ触れないこと、寝台から移動させないこと、回答を拒否した質問を繰り返して圧力を掛けないこと。そして、私が身体または精神状態に問題があると判断した場合は、その時点で面会を終了します」


「立会人は?」


 アイリが尋ねる。


「患者側から一名認めてもらいます。誰にしますか」


 レンがガリックを見るより先に、アイリが答えた。


「ガリックさんがいい」


 ガリックが僅かに目を見開く。


「俺?」


「うん」


「副隊長じゃなくて?」


「副隊長は東門守備隊の人だから、治安局から見れば別の役所の人でもあるでしょ。ガリックさんなら今はどこの隊にも所属してないし、私たちが信用してる」


 ガリックはしばらく何も言わず、やがて小さく頷いた。


「……分かった」


 ミレナはそのやり取りを見届けると、壁から身体を離した。


「私は外で待つわ」


「入らないのか?」


「私まで同席すれば、治安局に私がどういう立場でここにいるのか説明する必要が出るでしょう。今は必要ない」


「鴉だって知られたくない?」


「知られて困るほど秘密じゃない。でも、教える必要のないことは教えない。それだけよ」


 レンは僅かに笑った。


「徹底してるな」


「仕事だから」


 ◇


 王都治安局上級調査官ヴァルト・セインは、回復室へ入る前に白環治療院から提示された条件を一つずつ確認し、その全てを異議なく受け入れた。


 四十代半ばほどに見える男だった。濃い灰色の髪を短く整え、目立つ装飾のない黒紺の外套を着ている。腰に下げていた短剣は受付へ預け、室内には薄い書類鞄だけを持ち込んだ。同行した記録官も武器を持たず入口近くの椅子へ座り、三人目の治安局員は廊下で待機している。


 ヴァルトは三人の寝台と、立会人として椅子に座るガリック、治療師、東門守備隊の副隊長を順番に確認した。


「王都治安局上級調査官、ヴァルト・セインです。本日は東街道周辺で発生した複数の襲撃事案について、確認が必要な点だけを伺います。白環治療院から提示された条件には全て同意しています。体調上答えられない質問があれば、その旨を伝えてください」


 低く落ち着いた声だった。必要以上に柔らかくもなく、権威を誇示するような硬さもない。


「最初に聞いていいですか」


 レンが言う。


「どうぞ」


「俺たちが答えるのを断ったら、どうなる?」


「質問への回答を拒否したことだけを理由に、今ここであなた方を拘束する権限はありません。捜査上必要な情報が得られなければ、別の記録や証言から確認します。正式な召喚が必要な段階になれば別の手続きへ進む可能性はありますが、少なくとも今日の聴取は任意です」


 レンは少し意外そうな顔をした。


「もっと『治安局だから答えろ』って言われると思ってた」


「その方がよければ言い直しますが」


「いや、いいです」


 ガリックの口元が僅かに動いたが、何も言わなかった。


 ヴァルトは記録官へ合図し、最初の質問へ移った。


「東街道で襲撃を受けた際、相手が特定の携行品を狙っていると判断できる場面はありましたか」


 レンはすぐには答えず、アイリとエリリアを一度見た。


「黒銀剣は、狙われてたと思う」


「そう判断した根拠は?」


「何度か、剣を持ってる俺の方を優先して来た。武器を持ってるからってだけかもしれないけど、それ以上に感じた時もあった」


「では、『そう感じたこと』と、実際に確認できた相手の行動を分けてください」


 レンが眉を上げる。


「細かいな」


「仕事です」


 ミレナと似た言い方だと一瞬思ったが、口には出さなかった。


「分かった。確認できたことだけなら、俺が剣を持ってる時に複数の敵が俺を優先して狙ったことがある。でも、剣そのものを渡せって直接言われたかどうかは、はっきり覚えてない」


「それで十分です」


 ヴァルトは余計な意味を足さず、次にアイリへ視線を移した。


「あなたはどうですか」


「私は……」


 アイリの右手が膝の上で僅かに縮こまった。


 治療師がすぐにその変化を見た。


「無理に答える必要はありません」


「大丈夫です」


 アイリは一度息を整えた。


「剣を狙ってたかどうかより、私たちを逃がさないようにしてたことの方を覚えてます。特に……最後の方は」


 ヴァレクのことを口にしなくても、レンには妹が何を思い出しているのか分かった。


 ヴァルトもそこを深追いしなかった。


「その際、ロケットについて何か言われましたか」


 アイリは首を横へ振る。


「私は聞いてません」


「エリリアさんは?」


「私も、ロケットを名指しで要求された記憶はありません」


「だったら、どうして治安局はロケットまで調べようとしてるんですか」


 レンが尋ねた。


 ヴァルトは少し間を置き、書類鞄から一枚の紙を取り出した。


「これまで提出された救助記録、治療院で行われた初期所持品確認、東街道周辺で回収された資料を照合した結果、あなた方が継続して所持している物のうち、由来を確認できていない二点が調査対象になりました。一つが黒銀剣。もう一つがロケットです」


「由来なら分かってる」


 レンの声が少し低くなった。


「母さんが俺に渡した」


「そこは記録にもあります」


「なら、何が分からないんですか」


「それ以前です。その剣がどこで作られ、誰が所有していたのか。ロケットがどこで作られ、なぜあなたの母親が所持していたのか。治安局側には、それを確定できる記録がありません」


 レンの指が衣服の上からロケットへ触れた。


 エレナが燃える家の床下から取り出し、自分の手へ押しつけた銀縁のロケット。内側には、長い黒髪と青みを帯びた琥珀色の瞳を持つ少女の肖像が収められている。失くすな。誰にも渡すな。もし皆が忘れても、あの子を忘れるな。十年前の炎の中で聞いた言葉は、今も一つも薄れていなかった。


「それで、持っていくんですか」


 レンが尋ねた。


「今日は持っていきません」


「今日は?」


「別の手続きが進んでいます」


 回復室の空気が僅かに硬くなった。


 ヴァルトはそれ以上先へ進まず、書類を鞄へ戻した。


「その件については、聴取を終えてから正式に説明します。先にあと数点だけ確認させてください」


 ◇


 聴取の途中で、ヴァルトの視線がガリックへ向いた。


「立会人の身元も記録に残します。お名前を」


「ガリック・ヴェイン」


 記録官の筆が僅かに止まり、ヴァルトも目を細めた。


「元王立街道警備隊のガリック・ヴェインですか」


「だったら何だ」


「確認だけです」


「記録には何て書いてある」


 ガリックの声が僅かに低くなる。


 ヴァルトは数秒だけ考え、正面から答えた。


「命令違反により免職」


「そうか」


 ガリックは鼻で笑った。


「記録には、な」


 それ以上は説明しなかった。


 ヴァルトも問い返さない。


「本日の立会人としての資格には影響しません」


「随分あっさりしてるな」


「過去の免職理由と、今日ここであなたが適切な立会人であるかは別の問題です」


 ガリックは一瞬だけ相手を見た。


「……そういう言い方をする役人は珍しい」


「褒め言葉として受け取っておきます」


 質問はそのままレンたちへ戻った。


 治安局側が確認したのは、東街道で襲撃を受けた大まかな順序、黒銀剣を誰が所持していたか、ロケットがいつからレンの手元にあるのか、そして治療院へ到着した時点で二つとも残っていたかという程度だった。救難信の差出人や黒い糸、白い花、レンの夢について尋ねられることはなく、黒い封蝋もレヴィン・ハルトの名も一度として話題に上らない。


 ヴァルトの質問だけを聞けば、今回の訪問が今朝までの調査と繋がっているようには見えなかった。


 それでもレンは、治安局監査部の購入記録と、そこに残っていた一人の監査官の名を意識せずにはいられなかった。


「一つ、こっちから聞いてもいいですか」


 アイリが言った。


 ヴァルトが顔を向ける。


「どうぞ」


「治安局に何か渡したら、それが絶対になくならないって約束できますか」


 副隊長の表情が僅かに動いた。


 ヴァルトはすぐには答えなかった。


「絶対に、という意味なら約束できません」


 アイリの目が少し細くなる。


「できないんだ」


「人が管理する以上、盗難、紛失、不正、災害、その全てをゼロにするとは言えません。できない約束をして安心させるつもりもありません」


「じゃあ、どうやって信用するんですか」


「信用してくださいとは言いません」


 その返事に、レンまでヴァルトを見る。


「治安局が物品を正式に受領する場合、受領者、保管部署、移動日時、次の受領者を記録します。必要なら立会人を置き、所有者側にも控えを渡せます。安全を絶対に保証するのではなく、誰がいつ触れたのかを追える状態にする。それが手続きです」


「もし途中でなくなったら?」


「最後に受領した者まで記録を辿ります」


「その記録自体がなくなったら?」


「控えを一か所だけには置きません」


 レンはその答えに僅かに眉を動かした。


 エドラスは報告が消えることを警戒し、自分の控えを残していた。旧検問所の通行台帳から頁が切り取られても、計量や扉、灯油、食事、会計という別々の記録までは消えなかった。異なる場所へ記録を残すという考え方そのものは、彼らがこの数日で学んできたものと同じだった。


 もちろん、それだけで治安局を信用できるわけではない。それでもヴァルトが「絶対に安全だ」と簡単に約束しなかったことは、少なくともレンの中に残った。


 ◇


 予定されていた質問を終えると、ヴァルトは記録官へ筆を止めさせた。


「事情聴取は以上です。最後に、別件の通知を行います」


 書類鞄から取り出されたのは、先ほどまでの質問票とは違う厚手の文書だった。治安局の公印が押され、端には未開封を示す封帯が付いている。


「王都治安局は、現在進行中の複数事案との関連確認を目的として、二点の物品を一時保全対象へ指定する手続きを開始しました」


 レンの右手が再び胸元へ動いた。


「二点って」


「黒銀剣一振り。そして、銀縁肖像ロケット一個です」


 アイリが兄を見る。


 エリリアも表情を引き締めた。


「今日この場で引き渡せという命令ですか」


 ガリックが尋ねる。


「違います。正式な保全命令は別文書として明日以降に執行される予定です。今日は事前通知です」


「保全って、没収と何が違う」


 レンが尋ねる。


「所有権を治安局へ移すものではありません。一定期間、証拠物として治安局の管理下へ置き、鑑定と照合を行う手続きです」


「終わったら返す?」


「原則としては」


「原則?」


「別の法的手続きが生じれば、保全期間が延長される場合があります」


 レンの表情が消えた。


「ロケットも?」


「対象に含まれています」


「これは武器じゃない」


「承知しています」


「母さんのものだった」


「それも記録にあります」


「母さんが俺に渡したんだ。誰にも渡すなって」


 治療師がレンの呼吸を確認するように一歩近づいたが、レンは右上腕へ力を込めることなく、衣服の上からロケットを押さえるだけに留めた。


 ヴァルトはその動きを見た。


「だからこそ、正式な命令が出る前に通知しています」


「先に言われたからって、渡したくなくなるわけじゃない」


「そうでしょうね」


 ヴァルトは否定しなかった。


 エリリアが静かに尋ねる。


「治安局がこの二点を調査対象へ指定した根拠は、正式な命令書に記載されますか」


「概要は記載されます。ただし、捜査情報の全てが開示されるとは限りません」


「引き渡し時の立会人は認められますか」


「認められます」


「所有者側へ受領記録の写しは?」


「発行できます」


「保管先も?」


「正式な施設名までは開示可能です。保管室の具体的な位置までは、安全上の理由から開示しません」


 ガリックが腕を組んだ。


「なら、明日その紙が来ても、内容を確認するまでは何も渡さない」


「命令書が有効であれば、最終的には従っていただく必要があります」


「確認するなとは言ってない」


「ええ」


 ガリックはアイリを見る。


「立会人、俺でいいのか」


「うん」


「レンは?」


 レンは少しだけ迷い、それから頷いた。


「頼む」


「分かった」


 ヴァルトはそのやり取りも記録させた。


「立会人としてガリック・ヴェインを希望する旨はこちらでも残します」


「随分協力的なんですね」


 エリリアが言う。


「手続き上認められているものを拒む理由がありません」


「それだけですか」


「それだけです」


 どこまで本心なのかは分からなかった。


 少なくともヴァルト・セインは、治安局という名前だけで相手を黙らせようとはしない。そのことが安心材料になるのか、単にもっと扱いの難しい相手だというだけなのかは、まだ判断できなかった。


 ◇


 ヴァルトたちが治療院を出たあと、ミレナはすぐに回復室へ戻ってきた。


「どうだった?」


「黒い封蝋の話は一回も出なかった」


 レンが答える。


「ハルトの名前も?」


「出てない」


「向こうから聞かれたのは?」


「東街道の襲撃と、剣とロケット」


 ミレナは少し考えた。


「それだけなら、今回の訪問がこちらの調査へ反応したものだとは言えないわね」


「偶然かもしれない」


 アイリが言う。


「ええ。今のところは、そう扱うべきでしょう」


「ヴァルト・セインは知ってる?」


 ガリックが尋ねる。


「名前だけ。悪い噂も良い噂も少ない。治安局では珍しくないわ。表で仕事をする調査官ほど、余計な噂を残さないもの」


「信用できる?」


 レンが聞く。


「知らない」


 ミレナは即答した。


「一度話しただけで信用できるか決める方がおかしいでしょう」


「だよな」


「ただ、今日の発言だけで明確な嘘だと判断できるものもなかった」


 エリリアが頷く。


「私も同じ印象です」


「じゃあ、ハルトの件は?」


 アイリが尋ねる。


 副隊長が答えた。


「予定通りだ。印章職人の記録と、他の購入先を先に調べる。ヴァルトが来たからといって方針は変えない」


「治安局には聞かない?」


「まだ聞かない」


 ミレナが小さく頷いた。


 レンは胸元からロケットを取り出した。銀の縁には何度も触れてきた細かな傷があり、蝶番にも十年分の古さが残っている。蓋を開けば、内側にいるのは長い黒髪の少女。青みを帯びた琥珀色の瞳。名前も、どこにいるのかも、なぜエレナがあの夜あれほど必死に忘れるなと言ったのかも、今なお分からない。


「治安局に渡したくない」


 レンは静かに言った。


「うん」


 アイリも迷わず答えた。


「だが、命令が有効なら、力ずくで隠して終わりにはできん」


 ガリックが言う。


「分かってる。だから明日、ちゃんと見る。何を根拠に持っていこうとしてるのか。誰が受け取るのか。どこで管理するのか。全部確認する」


「剣についても同じですね」


 エリリアが言う。


「ああ。ただ……」


 レンは一度だけ言葉を止めた。


 黒銀剣もエレナから託されたものだった。あの夜からずっと、自分が追い続けてきた謎の一つでもある。それでも、ロケットは少し違う。剣は握り、戦うためのものだった。ロケットは、忘れないために渡されたものだった。


 治安局の文書では、その二つが同じ「一時保全対象」として並んでいる。制度の上ではどちらも調査すべき物品なのだろうが、レンにとって、一枚の書類の中で同じ種類の物として扱えるものではなかった。


「明日、本当に命令が来るのかな」


 アイリが小さく尋ねた。


 副隊長は答えを濁さなかった。


「ヴァルトが虚偽の通知をしていない限り、来るだろう」


 レンはロケットを閉じ、再び首へ掛けて衣服の内側へ戻した。


 今日、治安局は質問をしただけだった。剣にもロケットにも触れていない。ヴァルト・セインが敵なのか味方なのかも分からず、治安局監査部が黒い封蝋の一括精算と本当に関係しているのかも証明されていない。


 それでも、次に届く文書だけは今日の事情聴取とは違う。そこに有効な命令が記されていれば、治安局は質問をする側から、レンの手元にある二つの物へ実際に手を伸ばす側へ変わる。


 レンは衣服の下にあるロケットの重さを確かめた。


 十年前、炎の中で母から渡されたものだった。


 失くすな。誰にも渡すな。あの子を忘れるな。


 その約束と王都の法が、翌日初めて真正面からぶつかろうとしていた。

ここまで読んでくださり、そして『アストラエオン 炎と影』を応援してくださって、本当にありがとうございます。


もし物語を楽しんでいただけましたら、ぜひブックマークと5つ星の評価で応援していただけると嬉しいです。


皆さんからの応援は、これからも物語を書き続けていくうえで大きな励みになります。


いつも本当にありがとうございます。これからも『アストラエオン 炎と影』をよろしくお願いいたします!

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