Match seller woman #4
アニー「眠いよ…」
輝夜「もう少し寝ているといい」
―
「少ない油で燃える。マッチはなんていいんだ…」
輝夜「君が放火犯…ということか」
「何で君がいるんだ…?もう全部売り終わったというのかい?」
輝夜「交代してもらった。簡単な話…じゃろ?」
「たった1人で来たのか…?女1人で…」
輝夜「どうだ?私と一緒に踊らないか?」
「嬉しいお誘いだが…見られたからには生かして置くわけにはいないなぁ」
輝夜「なんだ、なんやかんや言って一緒に踊ってくれるのではないか」
「もう、油に塗れる準備はいいか?」
輝夜「濡れるのは困るな。寒くなってしまう」
「そんなのは燃せば関係ないだろう?」
何かを引く動作をする。
輝夜「月の舞…斯空」
「あ…?なんで油が空中に浮いているんだ?」
輝夜「液体も重力がなければ落ちない。それくらい常識だろう?」
「常識…お前何者だ…?」
輝夜「それを言う必要はあるのか?」
「死ぬ前に聞かせて欲しいもんだ」
輝夜「大丈夫だ。死にはせん。しかし一つ気になることがある。圧縮した油を発射するとどうなるんだろう
な…」
油が荒ぶり始める。
少し弾けた油は弾丸のように建物を穿つ。
輝夜「ほう…これは面白そうだ。これなら踊れるだろう?」
一斉に圧縮された油は加速度的に地を穿つ。
輝夜「踊れ踊れ。暖まるであろう」
「ぐあっ…あ、足が…」
輝夜「止まってしまったら死ぬぞ?ほらもっと踊れ」
―
「…」
輝夜「良い汗をかいたな。もう暖まる必要もあるまいて」
「…」
『警察だ!何が!』
「こいつ…油くさい…それにマッチ…こいつが放火犯か!」




