Match seller woman #1
『火事だー!』
多くの人が野次馬となって群がる。
「今月6件目だぞ…何があったんだ?」
「わからねぇ…何が起こっているんだ?」
「早く火を消せ!」
―
「見ない顔だな…白い肌に黒い髪…綺麗だな」
「ありがとう、褒めても何も出ないぞ」
「いやいや、気にするな。お前が商品になる」
「そうか…」
―
「おい、また店が丸ごと潰れたらしいぞ」
「火事が起きたり、店が潰れたりこの街は一体何が起こっているんだ…」
「俺…もうこの街から逃げようかな…」
「無理だって、放火犯と店潰しの犯人を捕まえないと衛兵が通してくれないだろう」
「早く捕まってくれないかなぁ。油も買いに行けねぇ。こんなの風邪引いちまうよ」
「火事だったらあったまれるかも知れねぇな」
「バカ言うんじゃねぇよ」
「酒でも飲んで暖まるしかねぇな」
―
「お姉さん、綺麗だね。暖まらない?」
「そうだね、暖まりたいけど残念ながらお金がないの」
「いいよ。これあげる」
「いいの?」
「いいよ。その代わり一緒に売るのを手伝ってくれない?」
「どうやって使うの?」
「この棒を側面で擦るだけ。やってみて」
―
「凄い。これでいつでも暖まれる…でも時間は短いね」
「そう。だから大きいものに火をつけるの」
「そう、君が噂の放火魔さん?」
「どうだろう?どう思うお姉さん?」
「どうかなぁ。わからないから一緒にいるのがいいかな」
「私アニーっていうの」
「私は輝夜。東方から来た」
アニー「よろしくね、輝夜」




