Ogre slayer of peach #4
桃太は仙山を目指して駆け足を止めない。
朝昼は駆け、夜は野生の猪や牛、羊を狩り、食した。
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仙山は霧が濃かった。
村から出て半年が経つ、早く登り、老師に会わねば…。
―
霧の中は方向感覚を失った。
一寸先も見えず、音も足音しか聞こえない。何も動物も草も生えないのか匂いもしない。
この山に入ってから1ヶ月は経ったのではないだろうか。
すでに気力だけで生きている。
黍団子も残り3つしかない。
老子様には会えないのだろうか…。
―
何かいい匂いがする。
目を開けると、なぜか知らない天井が目に入る。
起き上がり、辺りを見回す。
すると1人、女人が居た。
「起きたか。全く霧払いもせず山道を通るとは死にに来たのか」
老師様…と聞いていたが、母様より若い。20も行かないくらいだろうか。
「まずはこれを食え」
よくわからないが出された果実を食べる。
桃太「懐かしい味…」
「ほう、仙桃が懐かしい味とは…珍しい者もいるものだ」
桃太「仙桃?」
「この仙山にしか実らない桃だ。食うだけで滋養強壮に精力上昇など様々な効果があるんだ」
桃太「それであなた様は老師様でお間違い無いのでしょうか」
「少し違う。老師様は昨年亡くなった」
桃太「それでは…!稽古をつけてくれる方はいらっしゃらないと…」
「そうとは限らない」
桃太「え…それはどういう…」
「老師様の娘、この仙人が稽古をつけてやろう」
桃太「お助けいただいてありがとうございました。村が大変なのでこの辺で…」
「桃源流…柔術…天乃逆撫」
桃太は天井にぶつかっていた。
「桃源流の全てを教えてやろう」その言葉を聞き、意識を失った。




