Ogre slayer of peach #3
太郎「この声は…!」
桃太「寧々ちゃんの声!」
太郎「行くぞ!」
桃太「はい!」
2人は全速力で村へ戻った。
そこには血まみれの小さな女の子と母様である桃妃、そして異形な者が金棒を持っていた。
桃太「母様!寧々ちゃん!」
桃妃「桃太!来ちゃダメ!」
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桃太の目の前で母様が死んだ。
この村でもとても強かった母様がたったの一撃で帰らぬ人となった。
父様である太郎が激昂し、異形の者を斬り殺した。
母様と話していたことから人語を話していたんだと思う。
それよりも悲しみが積もりに積もった。
父様は泣きこそはしなかったが、手や口から血を流していた。
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太郎「桃太…お前は強くなれ」
桃太「はい…!」
太郎「仙山にいる老師様に会いに行け。今のお前なら辿り着けるであろう」
桃太「父様は!」
太郎「この村には高齢な人間が多い。その方々を連れていくのは到底無理だ。今回現れた野鬼は下から数えた方が早いほど弱い緑鬼だ。いくら鍛錬を怠ったとはいえ女人最強出会った桃妃が…。お前は俺よりも強くなれ」
桃太「それより強い鬼が来たら父様は勝てるのですか…?」
太郎「わからぬ…だが、最後まで諦めない」
桃太「父様…」
太郎「5つで桃源流の基礎訓練をこなしたんだ。本来であれば15でできれば神童と呼ばれる。それを5つでできたんだ。紛れもなくお前は鬼を淘汰できる者となれる」
父様の手に巻いた包帯に血が滲んでいる。
太郎「行け。そして強くなれ。桃妃を失った時の悲しみを他の民に与えぬように」
桃太「…わかりました!行って参ります」
太郎「元気でな」
桃太「父様も…お元気で」
母様が作っておいたであろう黍団子。そして、父様がくれた木剣を持ち、仙山へと向かう。
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「ほう…緑鬼でも死したか…だが…3年後、桃源を攻め落とす」鬼たちの声が轟いた。




