Red hood lady #1
Ogre slayer of peachの続きです。
桃太「ここは一体どこだ…空気が澱んでいる…」
木々はあるものの、桃源より空気が重い。
「あんた…ここらじゃみない顔だけど…誰だい?」
桃太「ここはどこだ?」
「まずはこっちが聞いているんだからこっちの質問に答えてもらおうか?」
桃太(母様を思い出す…この若干理不尽感…ああ、師匠にも似てるかも)
桃太「桃源という郷からきた桃太という者だ」
「私はこのグリム村に住んでいるもんだよ。桃源とは聞いたことがないねぇ。妄言じゃないのかい?」
桃太「そうか…それでは失礼する」
「待ちな。もう夜だ。この辺は危険な獣が出る。行くんだったら朝にしな」
桃太「でも行く場所が…」
「うちにきな。子供もいるけど手を出さなきゃいいさ」
桃太「手を出すな…ということは女児ですか。そんなことをする暇はないので大丈…」
鍛えた身体にも衝撃が走った。
「可愛いうちの子が目に入らないっていうのかい!」
桃太「ぶうっ…はぁ…はぁ…今手を出すなって…そもそもまだ見てない…」
「ああ、そうだったね。悪いね。つい愛娘を可愛がっているからかどうしても手が先に出ちゃうんだよ」
桃太「ですので…」
「ああ、行こうか」
桃太は身体を震わせ、ついて行く。
―
「この子がうちの可愛い愛娘のアリス・ペロー。みんなからは可愛いアリスと呼ばれているよ」
アリス「もう…お母さんったら…」
紅い帽子で目を隠すが頬が赤く染まっているのがよくわかる。
桃太「一日だけお世話になります。桃太って言います」
アリス「うん。よろしくね」
顔は見えなかったが花のような香りを感じる。
その花の香りの中に嗅いだことのないような匂いもあるが気にならない。
アリスに手を引かれ、椅子に座らされる。
アリス「ご飯はないけど、採れた果物とクッキー焼いたの!食べてみて!」
桃太「クッキー?」
アリス「クッキー知らないの?だったら食べてみて!」と半強制的に口に運ばされる。
桃太「…うん、美味しい」




