Bowl on little boy #4
一寸「お仕事を受けたところまではいいけど…」
灰色多足が再び立ち塞がる。
一寸「困った…。針は無くこの枝2本しかない…。この枝が剣にでもなればいいけど」
そう願った瞬間、枝は光り輝く。
光に目がなれると手元のものに驚く。
一寸「…剣になった」
その剣を灰色多足に当ててみる。するとアレよアレよ剣が入っていく。
緑色の液体が滝のように流れてくる。
手を離す。
剣は光を失い、枝に戻る。
―
手を合わせ、枝を抜く。
一寸「これはすごいかもしれない…」
手に持っていて、願えば武器の何にでもなる。
一寸「莱草持って帰らないと」
―
また、莱草を摘んで帰る。
―
「助かった。これで莱病が治る…君は英雄になれるかもしれない。この小さな身体には大きな雄志がある」
一寸「ありがとうございます」
「定期的に採ってきてくれると助かるよ」
一寸「わかりました。ですが他の人でも取りに行けるのでは?」
「どうしても一度味わった恐怖は拭いきれないみたいでね。なかなか採りに行ってくれる人がいないんだよ」
一寸「そうですか…わかりました」
「お母さんと仲良くな」
一寸「薬師様!ありがとうございます!」
―
一寸「母様。本日も行って参ります」
「もう十分な稼ぎだけど、それでも行くのかい?」
一寸「それでも助かる命があるならば。頑張ってみたいと思います」
「そうですか…それでは気をつけて行ってきなさいね」
一寸「行って参ります!」
一寸は蓬莱山へ赴く。
「大きくなった…私の可愛い、可愛い坊や…あの方のように…」




