Ax man won bear #2
銀太「ふぅ…いい汗をかいたな」
金太「全く…いつまで言いつけを守らなければいけないんだ」
銀太「生きている間ずっとだろ。死ぬ前に父様とそう約束しただろう」
金太「その時のノリだろ」
銀太「それでも約束はしたんだ。男なら守らないとな」
金太「はぁ…もう俺たちも14だろ?そろそろ自立してもいいんじゃないか?」
銀太「どこにも行くが当てないだろう。それよりも爺さんたちが獣を見かけたらしい」
金太「冬前の籠り支度か?」
銀太「わからないけど、行くしかない」
金太「旨そうな肉でもあるといいな」
銀太「そもそも食える肉だったらいいが」
―
「おお、銀に金。よく来てくれた」
金太「爺も長生きだな」
「まだまだ現役じゃよ」
銀太「それで?獣というのは?」
「それがな…猪…だと思うんじゃが…」
金太「だと…思う?」
「それが禍々しい気を放っておってな。死人は出ておらんが、重傷なものが多くての」
金太「怪我する前に呼べばいいのに。爺たちも現役でもできることとできないことがあるんだからよ」
「そうじゃな」
銀太「それで何匹いるんですか?」
「全員同じものに攻撃されたと言っている。額にバツ印がついたものだと言っておる」
金太「それじゃ行ってくる。爺たちは安全なところに」
―
銀太「それにしても久しぶりだな。昔熊と相撲した以来じゃないか?爺さんたちが倒せないほどの獣が出るなんて」
金太「そういえばそんなことあったなぁ」
銀太「あれ以来あの熊にも会ってないけど元気にしてるかな」
金太「どうだろうな」
銀太「鍛えているからまた勝負したいな」
金太「そんなこと言ってもやつが鍛えたりするとも思えないが…」
銀太「…金、足跡だ」
金太「…爺たち一体って言っていたよな…」
銀太「明らかに1匹や2匹の足跡じゃないな…」




