Ax man won bear #1
古から伝わる御伽噺。
「まさか双子とはな…」
「それにしても私の珍しい髪とあなたの珍しい髪…どちらも選ばれるなんて…不思議なことね」
「名前はそうだな…銀太と金太なんてどうだろうか」
「いいわね…ギンとキンで…」
「おい、大丈夫か?」
「ええ、少し疲れたわ…」
―
「おい、金太―ちゃんと仕事しろよ」
金太「うるせえなぁ…やってんだろ」
銀太「今年は冷えるんだ。多めに薪を作らないといけないんだぞ」
金太「俺の分は終わってんだよ」
銀太「たまには兄の分も手伝ったらどうだ?」
金太「兄とか、同時に生まれたんだから関係ねぇーだろ」
銀太「父様も言ってただろう、兄弟仲良くしろって」
金太「父様はもういない。いつまで言ってるんだ」
銀太「…終わった。帰るぞ」
金太「はぁ…父様も病気で死ななけりゃ…」
銀太「俺らは長生きするぞ」
金太「言われなくても長生きしてやるよ」
―
銀太「母様…父様…」
母様は俺らを産んだ時にそのまま死んでしまったらしい。
そして父様は3年前病気で亡くなってしまった。
知っている事といえば、父様は元々巨人族という人種だったみたいだが、母様に一目惚れして恋に落ちたがまともな生活が送れずにいたという。
そこでとある噂を聞き、普通の人間の大きさになったという。
それで営み、俺たちが生まれたってわけ。
巨人族は体も強く、力強いのが特徴で体が小さくなってもその影響はあったらしい。
おかげさまで村一番の双子と呼ばれるようになった。
赤子の時から荷台を引いたり、俵を持ったりしていたらしい。今では10個も余裕だ。
銀太「金太行くぞ。今日も朝稽古だ」
金太「意味あるのかね…」
―
『剛力…天衝』




