第26話 ジシャコウにてwith フレンズ ①
大宴会の翌日、ジュンジはあらかじめ設定していた目覚ましのアラームより20分も早く、目が覚めてしまった。
ちょっぴり、行きたくない病にかかってしまったようだ。
なんとなく起きたくない。
それでも目覚めてしまったものは仕方ないので、布団から起き上がると、昨日スーパーセンターで購入したてのTシャツに着替えた。
下に降り、トイレに行くため台所を抜けようと入ってみると、そこでは美希果がすでに皆の朝食を用意してくれている。
「おはよう、ジュンちゃん。今日は一日、学校に行くでしょ? お弁当、といっても、おにぎりと玉子焼きくらいだけど、作っておくから持って行ってね」
「あっ、ありがとうございます」
昼ごはんの心配までしてくれるのか、自分でもすっかり忘れていたのに……
それに昨日、遅くまできよちゃんと話をしていただろうに、なんて爽やかな人なんだ……
この人は女神様ではなかろうか、とジュンジは感動するのだった。
その後トイレを済ませ、顔を洗い髭を剃っていると、ノブオも合流し、一緒に髭を剃りだした。
「ノブオさんも……昨日買ったTシャツですね……」
「おぉ、そうなんだよ! やっぱいいよな。ちょっと小さいからたまに腹チラしちゃうけど」
ド派手なピンクに黄色チューリップの謎キャラTシャツは、濃い色のジーンズと不思議なマッチングを見せつける。
ただ本人も言うように、そのTシャツはピチピチというか、ビチビチと言っても過言ではないだろう。
仲良く髭を剃り終えると、二人は居間に行き、美希果と雅親と合流すると朝食を食べた。
美希果は今日の昼頃から閉店までスーパーセンターにいるという。
「夕飯はカレーを作っておくから、温めてご飯にかけて食べてね」
美希果が言うと、ノブオはいたく感動した。
「そ、そんなことまでお気を遣わずに……」
急に正座すると、丁寧に言うのだった。
「あっ、いいの、いいの。いつもこんな感じなのよ。雅ちゃんが待っていられないから。私が遅くなるときは煮物だったり、カレーだったり……シチューとか? そういうの作っといて、先に食べといてもらうのよ」
「えっ? お前、ただの座敷ハタチだろ? そんなに腹が減るのかよ?」
贅沢な奴だなと、ノブオは雅親を見る。




