第25話 大宴会(二) ②
「はぁぁ、すごいな……」
ノブオの口から思わず息が漏れる。
化粧って本当にすごかったんだな……とジュンジとノブオは同時に思うのだった。
「あら、皆さん、ごめんなさいね。せっかくの宴が遅くなっちゃうわね」
別人のようになったセクシーきよちゃんが皆の者に言った。
「あっ、そうだ。お酒持ってくるわね。最初はビールでいいかな?」
美希果が先頭に立った。
「僕も行きます。適当に持ってくればいいかな」
ジュンジも立ち上がりついていくと、我も我もと結局、全員が立ち上がり各々両手に持ってくるのだった。
「なんか、いいね! いいねー、楽しくなってきた!!!」
雅親は張り切っている。
「おいおい、まだ何も始まってないぞ」
そういうノブオもニコニコしている。
「では乾杯しましょう! ジュンちゃんが言ってよ」
美希果は自分のグラスにビールを注ぎながら言った。皆も自由に自分の飲みたいものをついでいる。
「えっ? 僕が……うーん、じゃぁ、乾杯!」
「えー、何とかを祝してとか、ないの?」
不満そうに雅親は言う。
「えっ、えーっ……わかんないので、やっぱり乾杯!!!」
「かんぱーい!!!」
ジュンジがやけっぱち気味に叫ぶと、勢いに負けたのか、それとも面倒くさくなったのか、皆も声を合わせて叫んだのだった。
皆で楽しく焼き鳥やらたくさんのお惣菜と、ポテチなどのお菓子の袋も開けて、宴会は続いた。
ノブオも雅親もかなりの量のお酒を飲んで、顔を赤くしながら盛り上がっている。
その様子をゲラゲラ笑いながら見ているセクシー顔のきよちゃんは、一番飲んでいる。
そんな中、ジュンジは小さな缶ビール一本でとどめていた。
美希果はそれに気づき、ジュンジに話しかけた。
「ジュンちゃんはあんまりお酒飲まないんだっけ? 遠慮しないで、好きなの飲んでね」
「いや、お酒は好きなんですけど……僕、明日の午後だけど、初めての運転があるんです」
「あぁ、そうだったの。もしかして緊張してる?」
「う、うん……ちょっと……」
実は明日のことを気にしていたジュンジは、ガッツリ緊張しているのだった。
「ジュンジ! 大丈夫よ、あんまり弱気になっちゃダメ!!」
横でこっそり、話を聞いていたきよちゃんが励ましてくれた。
「そうだ! 弱気はいかん!!! みんなついてるからさ、大丈夫、大丈夫!!!」
おそろいパジャマのノブオはジュンジの背中をバシバシたたいた。




