第24話 大宴会 ③
「そうよ、とても大事なこと。今日、宴会なんでしょ?」
はぁ、何を今さら言ってんのよ、という感情がひしひしと伝わってくる。
「はっ? えっ、宴会??」
「ねぇ? そうでしょ」
静かに気配を消そうとしていた雅親に、きよちゃんは容赦なく話しかける。
「えっ? うん……うん! そう、今日はジュンジとノブオさんの歓迎会アンド、ジュンジの自車校入学祝いパーティーだよ!!!」
思いだした雅親は徐々にテンションが上がっていった。
「そうか! きよちゃんもパーティーに参加しに来たのか!!! いやぁ、メンバーが増えて嬉しいな」
雅親は立ち上がり、小躍りしている。
「宴はみんなで参加しないとね。それに……ほら、デザートいるでしょ?」
きよちゃんはそう言って、ジュンジにコンビニの袋を手渡した。
「えっ、デザート? きよちゃんコンビニ寄ってきたの?」
「そりゃ、何もなしに手ぶらで来るのは悪いじゃない? それにデザートは必要なのよ。でしょ?」
「は、はぁ。そうですよね……」
そんなにデザートは必要なのか……しかも、あの美少女顔で13頭身でコンビニに行ったのか……もう、それ都市伝説じゃん……
なんて、とても声に出して言えないジュンジは、一人、心の中でツッコミを入れる。
そして、袋の中をそっと見てみた。
「あっ、おまんじゅうがいっぱい。それにお団子も……ロールケーキとかプリンはないんですね」
何も考えないジュンジは素直に感想を述べてしまった。
「はぁ? 何言ってんの!!!」
わからない何かが、きよちゃんの逆鱗に触れてしまった。
やばい、キレかけている……助け舟を求め、慌てたジュンジは雅親を見る。
そのとき、雅親は聞こえていない、見えていないフリを決めた……
そして、ジュンジは生命の危機を感じ始めた……!!
「遅くなっちゃって、ごめんねー。半紙とメイク道具、持ってきたよ」
女神、美希果は絶妙なタイミングで帰ってきた。尊い命が今、一つ救われた瞬間だった。
「あら、こちらこそ催促しちゃって、ごめんなさいね。じゃぁ、特別に見せてあげるわ」




