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No.38 お腹すいて限界なので、最速攻略に移行します

 リッチリッチもとい、成金リッチを秒殺した僕は金の宝箱の前にいる。


 最高に気持ちいいオーバーキルを決めて、テンションはハイになっている。

 そのままの気分で金の宝箱を開ける。


 ♢♢♢♢♢


 名称:金銭創札機《きんせんそうさつき》

 ランク:ユニーク

 装備枠:設置型


 金の価値は変わらない。人はお金を創り、紙切れに価値を与えた。人の手で作られたもの、神に作れないわけがない。世界が混沌に落ちようとも、神は人より優れていることを証明する。


 現存するお金を作り出す。10分に1つ(枚)、投入した物と同じ物を作り出す。

〈制限:現存するお金〉


(現在投入しているお金:無し)


 ♢♢♢♢♢



 なんかヤベーの出たんだけど。お金の密造ができるよ。日本じゃ犯罪者になっちゃうよ。神の対抗意識のせいでこんなの出てきたよ。

 このダンジョン攻略できたら、冒険者協会に協力してもらって日本政府に売ろう。僕が持ってはいけないものだ。

 でも、万札何枚か欲しいな。24時間は1,440分。1日起動するだけで、144万円手に入れられる。ヤバい売りたくなくなってきた。


 なんか嫌な予感がするので、使うのはやめとこう。

 ダンジョン攻略したら考えようっと。


「ダイスロール」を使い、MPを回復させる。サイコロの使い方うまくなったな。

 それにしても、今の時間は19時。本来なら晩飯の時間だ。たくさん動いたし、お腹すいてきたよ。まぁ、ずっと前からお腹はすいて、ぐぅ~ぐぅ~と鳴いてたけどね。


 お腹が限界になる前に本腰入れて、ダンジョン攻略しよう。


 僕は、28階層の階段を下りて行く。



 ☆☆☆☆☆☆


 ここからは、最終階層までダイジェストで行くよ。


 まずは、28階層から強制転移して、



『秘密:百戦錬磨の仮面、11階層に転移しました。』


 11階層に着いた。そして、対面したボスの名前は「ビッグスライム」。

 名前の通りのボスだった。レベルは110。ここら辺から、(階層×10レベル)という法則なんだろうなと気づいた。「ビックスライム」戦は、瞬殺だね。ステータス差により、ワンパンチでシャボン玉が割れるようにはじけて消えた。


 報酬は、鉄の宝箱だった。中身は「スラクリーム」。まぁ、女性に人気の保湿クリームだね。品薄でなかなか手に入らないからミエばあちゃんにあげよう。




『秘密:百戦錬磨の仮面、93階層に転移しました。』


 次は、93階層に転移した。ここは、かなり大変だった。

 ボス魔物の名前は「ヘル=ウィンド・ドラゴン」。


 ドラゴン!世界初遭遇じゃないかな。


 STRとINTに関しては軽く2万を超えていた。HPも5万2,000あり、MPはなんと18万。ふざけるなと思ったよ。物理・魔法防御は低かったが、魔法で自身を強化してくる。時間をかければかけるほど強固になっていき、無尽蔵のMPによる防御魔法「風纏い」で遠距離攻撃を無効化してくる。空を飛んでいるので近接戦闘は不可。どうやって戦えばいいんだよって思ったよ。


 空飛ぶ要塞、もう2度と戦いたくない。AGIが上回っていたので全力で相手の攻撃を避けてまくる。幸い、黒い風の刃ばかりだったので避けられた。風の魔法って無色透明が多いから、その場合死んでいたと思う。

 僕がやった戦法は、成金リッチの時に使った魔法コンボである。チャンスは一回こっきり。「風纏い」は風属性なので、弱点属性の火を防ぐことができない。そのため、僕は「スリーカード」で火属性を出す必要があった。5分の3の確率なので分のいい賭けだと思った。近づくことができなかったので、カードを飛ばすセンスも求められた。これが成功し、「ヘル=ウィンド・ドラゴン」は墜落した。それでも、80万706のダメージを受けても「ヘル=ウィンド・ドラゴン」は生きていた。どんだけバフ積んだんだよ。(バフは関係なく、根性のようなスキルが発動したため生きていたけど本人気づいてない)


 「ヘル=ウィンド・ドラゴン」は生まれて初めて落とされたのだろう。しかも一撃で。やつの動揺がすごかった。動揺しすぎて立てなくなってるんだよ。生まれたての小鹿みたいだった。時間的余裕が生まれたので「ダイスロール」を使う。出目をコントロールし、固定ダメージ100を与えて倒すことができた。


 さぁ報酬は、銀の宝箱だった。中身は「苦獄《くごく》・風纏竜千《かぜまといりゅうせん》」の短刀だった。ぶ..ぶ、武器ゲット。やったーメイン武器だ。銀箱産なのが残念だけどすごく優秀だ。スキル1つ、魔法1つも付いている。僕はしばらく新しい武器を振り回して無駄な時間を過ごした。




『秘密:百戦錬磨の仮面、81階層に転移しました。』


 今度は、81階層。ボス魔物は「妖精の巣」。ハチの巣ではなく妖精の巣だ。その巣がボスなのだ。巣の中から小型の妖精がたくさん出てくる。その光景は幻想的だった。妖精は一体一体は弱いのだが問題はその数である。これが僕を苦しめた。

 妖精の巣自体に攻撃力はなかったので、羽虫たちを追い払いながら新武器を斬りつけまくることで勝利した。今までで一番HPが多かったよ。HPは15万、城落とししているみたいで、ガンガンHPが削れていくから途中から楽しくなっていた。


 報酬は鉄の宝箱。「ハイポーション(赤)×2」だった。赤色ポーションはMPが瞬間回復する。ハイポーションなので100回復する。特にDランク冒険者に重宝するものである。




『秘密:百戦錬磨の仮面、2階層に転移しました。』


 2階層に来ました。惜しい....ニアピンだ。でも、1階層からじゃ出れないんだけどね。ボス魔物は「帳百足《とばりむかで》」。きもかったので、苦獄《くごく》・風纏竜千《かぜまといりゅうせん》の短刀で切り刻んだ。原型が無くなるぐらい斬りまくった。たかがレベル20のボス。何もできずに消えていった。


 報酬は木の宝箱。今日は、木の宝箱が多いな。そう思いながら開ける。中身は「百足柄のカーテン」。うん....いらないな。需要もないだろう。一応持って帰るか。このダンジョンで一番の大外れだった。

 さぁ次だ。どんどん行こう。お腹は限界を迎えて、一週回ってお腹がすいていない。



 僕は階段を下りて行く。




『秘密:百戦錬磨の仮面、100階層に転移しました。』


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