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No.31 準備は整った。さぁ勝負だ54階層ボス

 僕は本当に頑張った。途中で最後に【3の目】のHP・MP100回復を出せば寝なくてもいいんじゃないかと気づき、終了時間を13時から15時に変更できたのはよかった。おかげで、ステータスを予想以上に育成できた。

 途中、アンラッキーの所為でMPが無くなったり、ステータスが減少したり、状態異常に苦しまされたりして大変だったが些細な事だろう。

 特に驚いたのは経験値を持たない魔物が出現したことである。その時の自身のステータスが出現した魔物より圧倒的に高くなっていたので苦戦はしなかったが、それでも僕のレベル21より高いレベルの魔物だった。本来なら数レベル上がるはずだったが、3回ほど同じ状況になって経験値がもらえない魔物なんだなと理解した。



 ☆☆☆☆☆☆



「そろそろ門の先に行きますかね。昼飯抜いてるからお腹すいてきた。早くここから出ないとな。」


 独り言を呟きつつ、54階層の門に近づく。門を両手で押し開ける。

 門を開けても謎の虹色の膜があるので中の様子は確認できない。ダンジョンの入り口も同様に膜があるので、本来なら今回僕がやらかしたような、いきなりダンジョン突入のような状態は起こらない。

 まぁ、僕の『シャッフル』のようなスキルがない限り、突入してしまってもダンジョン内にある膜を再び通れば脱出できるのだ。『秘密:百戦錬磨の仮面』では、僕のスキルとダンジョンルールの相性最悪すぎてこんな状態になっている。


 気合を入れて門を潜る。

 その先で出会ったのは、大きい丸い球体だった。



 その球体は僕が侵入してきたことに気づいたのか、真っ黒の状態から赤色に色づいていく。赤色に染まった瞬間、驚いたことにその球体が浮き始めた。現在、一定の高さで留まり続けている赤色の球体の動きに、僕は神秘的なものを感じてしまい目を囚われていた。


 運が良かった。僕は無防備の状態で赤い球体を見続けていた。その間、そいつは何もしてこなかった。


 少しして、僕は赤い球体が魔物なのか、そうではないの何かと考えることができるまで回復し、【ロックオン】を行い何ものか確認することにした。



 検証した結果、僕の一部のスキルは、ロックオン中でなければ発動しないやつが存在している。それに、外国の英語の論文で『【ロックオン】の可能性』について研究されていたのがあった。最近発見された技術らしく、日本ではまだ知っている人は少ないだろう。論文の最初には、まだ検証中と書かれている。有名でないマイナーな外国の研究者が出していた論文なので見つけるのにも苦労した。自分のスキルの特性を調べようとしなければ目にすることはなかった。翻訳機片手に読んだのは大変だったよ。


 その内容を自己解釈してゲーム知識と合わせて訳すと、

【ロックオン】状態で、一部のスキル・魔法を使うと「オート」or「セミオート」で発動するらしい。

「オート」は敵を自動的に標準をして攻撃する。必ず攻撃が敵に当たる。ただし、どんなスキル・魔法でも使えるというわけではないらしい。論文では、特殊な一部のスキル・魔法がそれにあたると書かれている。

 これにより、僕の「ダイスロール」「コイントス」がそれなんだと知ることができた。

「セミオート」は「オート」で発動するやつ以外のすべてに適応される。ちょっとしたシステム的な補助をするらしい。敵の方向に向かって魔法を使えば、狙いが少しずれても魔法が少しだけ修正されて敵に向かっていくらしい。


【ロックオン】をしてなければ「マニュアル」だ。完全に自分の技量だけでスキル・魔法を使う。「セミオート」と違って自由にスキル・魔法を操作ができる分、本人の技術が必要なようだ。



 おっと、そろそろ本題に戻ろうか。


 僕は赤い球体に対して【ロックオン】を行いステータスを確認した。


 ♡♡♡♡♡

 名前:グラビティゴーレム

 Lv:540

 HP:1,000/1,000

 MP:8,212/8,240

 (呪い:逃走不可)

 STR:0

 DEF:7,200

 INT:1,000

 RES:3,400

 AGI:10

 DEX:5,400

 LUK:270

〈スキル〉

「浮遊」「転がる」「岩石操作」「DEF強化+」「RES強化」

「コアの誓い」「秘密の試練:逃」

〈魔法〉

「ダークボール」「ダークショット」「ダークブラスト」

「グラビドン」「磁力付与」「グラビティーフィールド/×」

「岩石生成」「岩石強化」「岩石:効果付与」「岩石爆破」「岩石融合」

 ♡♡♡♡♡


 うん、赤い球ってグラビティゴーレムって言うんだ。

 ゴーレムっていう見た目じゃないけどな。多分、赤い球がゴーレムのコアってことなんだろうね。


 ステータスは魔法型かぁ。それにしても硬すぎだろ。

 育成したステータスでも攻撃効かないじゃん。はぁ、運ゲーやるしかないのか。どっちのスキル使おうか。


 グラビティゴーレムに【ロックオン】したせいでヘイトを稼いでしまった。ゆったりだが何かをしようと動き出していた。僕は、その前に気になるスキルを1つだけ確認する。


 ♡♡♡♡♡

「秘密の試練:逃」

  『秘密:百戦錬磨の仮面』の隠された試練。

  『秘密:百戦錬磨の仮面』の魔物すべてに付与される。

  自身と相手に〈逃走不可〉を付与する。戦闘終了後解除される。

 ♡♡♡♡♡


『秘密:百戦錬磨の仮面』の秘密って何だろうって思っていたので、「コアの誓い」よりこっちが先に気になった。


 逃げられないらしい。元より逃げるつもりもなかったのであまり気にすることはない。それよりも、今後戦う魔物との戦闘が逃げられないことを知れてよかった。


 そろそろ戦いますか。自分のステータスを出してグラビティゴーレムと見比べる。

 やれることをやっていこう。僕のAGIはかなり上がっているからな。ついでにLUKもそんな数値になったんだから働いて欲しいと思っている。


 ステータス↓↓↓


 名前:錦戸《ニシキド》 翔《カケル》

 職業:ギャンブラー(補正:初期LUK+2×10)

 Lv:21

〈ステータス〉

 HP:63/63

 MP:42/42

 (呪い:ダンジョン脱出不可、逃走不可)

 STR:2,100

 DEF:1,300

 INT:1,300+3(1,303)

 RES:2,100

 AGI:3,150+5(3,155)

 DEX:3,150

 LUK:24,150


〈スキル〉

「ダイスロール」「コイントス」「ポーカーフェイス」

「シャッフル」「ガチャ」

〈魔法〉

「ワンペア」「レイズ」

〈装備〉

 武器:

 防具:兎型の片耳イヤリング(頭) INT+3

    瞬兎足《しゅんとそく》(足) AGI+5

   

   なんの特徴もない普段着

〈アクセサリー〉

 大罪の指輪【強欲】

 (呪い:装備固定) 「共鳴」

 おまけ


 錦戸《ニシキド》翔《カケル》のLUK計算について

 現在のLUKは483です。


 本人の初期LUKは3です。

 以前は(補正:初期LUK+2)のおかげで、5になっていました。


 大罪の指輪【強欲】の「共鳴」により(補正:初期LUK+2×10)に変化しました。

 よって、カケルの初期LUKは23になりました。


 「3+2×10=23」の計算です。

 『3(初期)+2(補正)×10(指輪)=23(合計)』


 よって、23×21(Lv)=483 となります。


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