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No.26 Eランク試験編:10 試験終了 


 転移陣で帰った先で待っていたのは、華吹さんだった。


「お帰りなさい。ダンジョン攻略おめでとうございます。」


「遅くなりました。すみません。」

「ただいま。」

「今戻りました。」

「疲れました。」

「うん。」


 周りを見てみれば、華吹以外の試験官も、他の受験者も誰もいなくなっていた。


「他の皆さんはどこにいるのでしょうか。」


「受験者の皆様は、ある程度人数が集まったので先にバスで冒険者協会まで送りました。あなた達が最後のパーティーですね。

 こちらに車を用意しているので、ついて来てください。」


 華吹さんのについて行くと運転手付きの車止まってあった。


「お疲れでしょうから、試験結果については車の中で伝えます。乗ってください。」


 運転手さんに誘導されたので、僕は誘導されるがまま助手席に座った。

 彼女達は後ろの席に座っていた。華吹さんも一緒に後ろの席に座っていた。


 あれぇ?普通、僕と華吹さんの場所逆じゃないと思いつつ、華吹さんなりの配慮の結果なのだろうと勝手に納得した。男性恐怖症の方もいるからね。


 ☆☆☆☆☆☆


 車が動き出して、数分。突然始まって、サラリと終わった。


「では、試験結果を発表しますね。合格です。

 これで晴れてEランク冒険者になります。おめでとうございます。」


 まあ僕は、ダンジョンから出てきてから腕時計をチラチラと見ていたので合格していることは分かっていた。それに、素直に喜べないんだよ。僕、試験の大半寝ていたからね。

 後ろの席では、ワイワイと喜んでいる女性陣達の声をBGMに僕は、風景を眺めていた。


 落ち着いたところで、冒険者協会に着いた後の説明を軽く受けて、大体1時間の車揺られて過ごした。

 後ろの席では女子トークが繰り広げられていたので、聞き耳は立てていたよ。なんか盛り上がりすぎて、僕がいること忘れているよねって言いたい会話もちらほらあったので、楽しい時間だったよ。『ポーカーフェイス』くん仕事してくれてありがとう。僕の存在感まで消してくれるなんで君はいいやつだ。


 聞いていた中で一番驚いたのは、華吹さんBランク冒険者だったらしい。大学卒業後、冒険者協会にスカウトされて受付やってたみたい。


 冒険者協会に着いた後は、Fランクの冒険者カードをEランクの冒険者カードに更新して、解散。女性陣達は協会にあるシャワーを借りに行った。


 僕が声をかける前にいなくなってしまったので、僕はどうしようかなと迷っていた。

 まだパーティー解散してないし、指輪の件もある。彼女達の連絡先も知らないので、とりあえず彼女達が来るまで待っていないといけないと思ったので、僕もシャワーを浴びに行った。


 ☆☆☆☆☆☆


 玄関近くの椅子で待ってスマホをいじっていると、声を掛けられる。レンだ。


「良かった。カケル君まだいたんだ。帰っちゃったかもって思ったんだ。パーティーメンバー打ち上げ行こうってなって、でも誰もカケル君の連絡先知らないから.....」

「僕もみんなの連絡先知らなくて、指輪の話もしたかったからここで待ってたんだよ。」

「それなら、丁度良かったね。一緒に打ち上げ行こうっか。そこで話そうよ。」

「了解。」



 タクシーで、予約したうちあげするお店に行こうとしていたので、車があることを伝えて、女の子4人を乗せてお店に向かった。道案内してもらうために、助手席はレンに座ってもらった。ちょくちょく横から視線を感じたが、運転中なので視線を無視しつつ安全運転を心掛けた。



 Eランク試験を本当に頑張った彼女達4人を労いながら、僕はお風呂上がりのいい匂いを堪能して運転した。

 えっ僕?今回は寝て遊んだだけだからね。本当に申し訳なかったよ。


 おまけ


『Eランク試験について解説』


 F→Eに昇級するための試験です。


 Fランクに関しては、『職業』を得ることが条件となっています。

 『職業』を持っていない人は冒険者協会に行き申請することで、協会の職員が『職業』取得を手伝ってくれます。これにより、協会側は『職業』持ちを管理することができます。

 覚醒者は、突発的に『職業』取得してしまうので管理ができません。そのため、国が法律を作って申請することを強制してきます。申請しなくてもいいのですが、バレたら即極刑ですね。

 一般人が『職業』を得るためには、一定の金額を支払う必要があります(自分から冒険者になりたいと申請するわけですし)。逆に、覚醒者は本人の意思関係なく『職業』を得てしまうために無料になります。



 Eランク試験は、協会側が合格率100%を目指しております。新米(見習い)冒険者が新人(初心者)冒険者になるのです。そのため、簡単な試験内容となっています。大体10~15レベルが適正になります。主人公は上げすぎました。

 事前に試験情報がバレると、試験の意味がなくなるので規制が強い。



【追加情報】

 Fランクダンジョンは1~15レベル

 Eランクダンジョンは15~35レベル

 Dランクダンジョンは35~100レベル

   ・

   ・

  基準はこのぐらいです。

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