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No.20 Eランク試験編:4 ダンジョン到着 皆のステータス確認しよう

 時間になったので、僕たちは華吹さんに誘導され、冒険者協会が用意したバスに乗った。途中、弁当屋さんの寄ってくれた。なにも、1日かかる試験だと思わない冒険者が多くて、昼食用意してない人がいるので救済として寄ってくれるらしい。試験内容を教えられない弊害みたいなものだ。

 僕もありがたく買わせてもらったよ。弁当屋も事前に用意してくれているみたいで種類は選べなかったけど。


 ダンジョンには11時手前ぐらいに着いた。5階層のダンジョンだから試験時間は5時間、そう勝手に納得していた。バス中ではそれぞれのパーティーメンバーで座っていたよ。5人パーティーなので、当然一人で座っていたよ。隣に、空いているからと華吹さんが座った時は心躍った。ダンジョン入る前に疲れたよ。



 ☆☆☆☆☆☆


 ダンジョンに入る前に男性の試験官の方が説明してくれたよ。

 ここは、国が所有しているダンジョンだって。一般冒険者は基本入ることのできないダンジョンだって。自衛隊とか協会職員が利用できるダンジョンらしい。


 ダンジョン名は『静寂な夜の遠吠え』。

 Fランクでオオカミ型の魔物が出現するダンジョンであると説明を受けた。

 出てくる魔物の詳細は教えてくれなかったが、そこはパーティーで対応してほしいらしい。

 今日は貸し切り状態なので普段潜っているダンジョンより魔物が多いだろうと注意喚起もしていた。


 そんな説明を受けて、試験がスタートした。

 とあるパーティーは直ぐにダンジョンに潜っていき、とあるパーティーはダンジョン前で集まって作戦会議をしていた。


 僕達は冒険者としては、初対面どうしなので始めにステータス画面を見せ合って何ができるかなど確認することにした。パーティーを組んだので勝手にパーティーメンバーのステータスは見れるが止めておいた。冒険者の中では、暗黙の了解でマナー違反だからね。


 まずは、彼女がステータスを見せてくれた。彼女主体で動いているし、もうリーダーでいいよ。


 ♡♡♡♡♡

 名前:藍沢《アイザワ》 恋《レン》

 職業:剣士

 Lv:12

〈ステータス〉

 HP:24/24

 MP:12/12


 STR:60+2(62)

 DEF:12+5(17)

 INT:24

 RES:12

 AGI:60

 DEX:36

 LUK:0


〈スキル〉

「刺突」「ブリンク」

〈魔法〉

〈装備〉

 武器:鉄のレイピア

 STR+2

 防具:初心者剣士防具(女)一式

 計DEF+5

 ♡♡♡♡♡


「私は剣士だったよ。スキルの『ブリンク』を使って魔物に近づいて戦うスタイルかな。2人だったときは、私が前でサエカが後ろって感じに戦ってたの。」


 彼女のステータスを見て、僕はまあこんなもんだろうと感じた。掲示板調べ(初期ステータス発表場)と比べると、一般的な剣士と同等のステータスになっている。

『剣士』はSTRが高いくなりやすいみたいである。藍沢さんはそれにプラスして、AGIも高い。代わりに防御力は低い傾向になっている。

 ゲームで例えれば回避アタッカーだね。


 レベルに関しては、普通にやっていればこのくらいに落ち着く。

 ボス周回なんぞバグったレベル上げをしていなければ、僕もこのぐらいのレベルだったはずだ。



 次に前崎さんがステータスを見せてくれた。


 ♡♡♡♡♡

 名前:前崎《マエザキ》 紗枝花《サエカ》

 職業:回復術師

 Lv:12

〈ステータス〉

 HP:24/24

 MP:37/37 ⇐ 元の値:36


 STR:12

 DEF:12+5(17)

 INT:48+1(49)

 RES:48

 AGI:12

 DEX:60

 LUK:0


〈スキル〉

〈魔法〉

「ミニヒール」「リカバー」

〈装備〉

 武器:お祈り用の杖

 MP+1、INT+1 

 防具:初心者回復術師(女)一式

 計DEF+5

 ♡♡♡♡♡


 こちらは、純粋なヒーラーのステータスだった。自身は状態異常に強く、仲間を回復してサポートしてくれる。彼女は魔法型のステータスをしているので純ヒーラーである。物理型の場合はタンクヒーラーと呼ばれており、後々ヒーラーとしての回復量が足りなくなり、自身だけを回復することで精一杯になってしまう。

 他にも器用貧乏型もあるが、彼女の見た目からして純粋なヒーラーで良かったと心から思う。(冒険者としても、日常生活でも尽くしてもらえる彼氏が羨ましい。)



 そうして、藍沢さんと前崎さんのステータスを確認したあと、「次は私たちです。」と言いつつ、こんなお願いもしてきた。


「ステータス見せる前なんですけど、私達のステータスの事、秘密にしてもらいたいのです。」


 その言葉に、僕は事情を察しつつうなずき、2人は首をかしげながら了承した。


「これが私達のステータスです。」

「......です。」


 ♡♡♡♡♡

 名前:善宗寺《ゼンソウジ》 ミライ

 職業:時の支配人(補正:+初期ステータス【善宗寺 カコ】)

 Lv:10

〈ステータス〉

 HP:40/40

 MP:20/20


 STR:60+2(62)

 DEF:40+4(44)

 INT:60

 RES:40

 AGI:20+3(23)

 DEX:0

 LUK:20


〈スキル〉

「一蓮托生」「一心同体」「装備同化」

〈魔法〉

 武器:鉄の棒

 STR+2

 防具:初心者冒険者(女)装備(頭、胴体、腰、腕) DEF+4

    軽足の草履(足) AGI+3

 ♡♡♡♡♡


 ♡♡♡♡♡

 名前:善宗寺《ゼンソウジ》 カコ

 職業:時の支配人(補正:+初期ステータス【善宗寺 ミライ】)

 Lv:10

〈ステータス〉

 HP:40/40

 MP:20/20


 STR:60+2(62)

 DEF:40+4(44)

 INT:60

 RES:40

 AGI:20+3(23)

 DEX:0

 LUK:20


〈スキル〉

「一蓮托生」「一心同体」「装備同化」

〈魔法〉

〈装備〉

 武器:鉄の棒

 STR+2

 防具:初心者冒険者(女)装備(頭、胴体、腰、腕) DEF+4

    軽足の草履(足) AGI+3

 ♡♡♡♡♡


 やはり、彼女達は『覚醒者』だった。職業が『時の支配人』ってかっこいいな、僕のと交換してほしいよ。


「これって、ユニーク職業だよね。」

「???。」


 藍沢さんは双子のステータスを見て、目をキラキラさせて確認していた。

 前崎さんはステータスを見ても頭にクエスチョンマークを浮かべていた。


「そうなんです。ユニーク職業は数が少ないので疎《うと》まれやすいのです。なので秘密にしてほしいのです。」

「わかったわ。」

「そうなのですね。わかりました。」


 女性同士で話している中に割り込ませてもらうのは申し訳ないが、僕は双子のステータスを見比べて聞きたいことがあったので質問してみた。


「二人とも全く同じステータスなんだね。どうしてなのか聞いてもいい?レベルのわりにステータス自体も高いし....。」

「あッ。それはスキルの所為です。説明するより見せた方が早いですね。」


 ミライさんは自分のステータスを操作して、スキルの説明欄を見せてくれた。


 ♡♡♡♡♡


「一蓮托生」

  パッシブスキル

 私達は心も体も一緒。運命を共に生きる。

 HPとMPを共有する。

「一蓮托生」同士でパーティーを組むと、パーティーカウントは1となる。

 代わりに、「一蓮托生」同士のパーティー解消ができなくなる。


「一心同体」

  パッシブスキル

 私達は強い絆で結ばれている。

 ステータスが同化する。

「一心同体」同士とパーティーを組むと、ステータスに大幅な補正がつく。

 代わりに、「一心同体」同士のパーティー解消ができなくなる。


「装備同化」

  パッシブスキル

 装備も一緒でいいよね。お揃いは正義。

「装備同化」を持っている者がパーティーを組むと、装備がお揃いになる。

 片方が装備すると、もう片方も同じ装備になる。

 片方の装備が破損すると、もう片方も破損する。


 ♡♡♡♡♡


「はぁ。すごいスキルだね。見せてくれてありがとう。

 さて、最後は僕だね。

 実は、僕も覚醒者なんだよね。」


 そう言いつつ、ステータスを開いて彼女に見せてあげた。

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