憂鬱な少年
しばらく心がぼうっとしているところに、
空の、「ご飯できたよー!!」という声で、
心は、はっと覚めた。
心がなかなか2階の寝室から降りてこないので、
空が、わざわざ迎えに来てくれた。
空「どうしたの??」
心「何をすればいいのか⋯。」
たったの1日でこんなに仲が深まるとは⋯
さすが、社交性ある空と
なんでも受け入れてくれる心である。
空「そ⋯そこもわかんないのかよ⋯;;;」
心「人間になってから1日だ。
これぐらいのこといいじゃない!!」
空「⋯その口調⋯母ちゃんから教わったか?」
心「いや、ツルタニが⋯違う部屋で誰かと
喋っていた。なにか、頼んでいるようだった。」
――何かを⋯頼む⋯?
空「そーいえば⋯最近、母ちゃんの様子がおかしいんだよ。」
心「⋯。そのようなことを依頼されても、僕はわからない。」
空「そっか⋯。ごめんね、なんか⋯」
心「⋯」
心は、不思議な顔をした。
なぜ空が謝ったのかわからなかった。
しかし、受け入れることにした。
空「あ、あと!! 朝起きたら、
まず、顔を洗うんだ^^
そのあと、歯を磨いたり⋯
朝ごはんを食べたりするのさ」
空は、神妙だった空気をなんとか
取り戻そうとした。
心「わかった。」
心はそう呟き、洗面所へ歩いて行った。
空「(⋯心⋯。)」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
朝ごはんを食べ終え、心は本を読んでいた。
「コンピューターの字ならよめる」と、
恋愛小説を読んでいた。
空「読むの、早くない?」
やはり、元ロボット。
字を読むのも、尋常じゃない早さ。
心「コンピューターの情報を取り込むのと同じ原理だ。
基板に書かれたデータを読み込んでいるようなものだ。」
――さすが⋯人間離れしてるなーっ⋯
空「それにしても、なんで恋愛小説なんかを??」
心「⋯空は恋愛ドラマが好きなのだろう?
映像ではよくわからない。だから、
本ならば意味もよく理解できる思い。」
空「⋯こんなとこでも勉強してるなんて⋯
すこしは息抜きしたら?」
心「息抜きをすると、逆に疲れる。」
空「そっか⋯俺には考えらんないなー」
心は[勉強中]ということで、
空は2階の自分の部屋に上がっていった。
机に肘を立て、一休みした。
そこには、書きかけの日記。
最近の日付は、心が来る前の日の
夜に書いたものだった。
空「【最近、人生に大きな変化がない。
学校にも行けないし、つらい。】か⋯。」
空は幼いころから重い病気を生まれ持っていたため、
学校に行くことができなかった。
今ではほぼ完治したもの、
受け入れてくれる小学校がなかったため、
そこから、学校に行きたくないと思い、
中学校にもいっていない。
幼いころに聞いた話によると、父親は
病死したらしい。その病が空に遺伝したと、
当初は近所の人に空は【悪魔の子供】と恐れられたいた。




