学ぶ少女
空「心⋯人間になる前は、どこにいたの?」
心「単なる実験として2年前に造られた
ロボットだ。2年前では最新型と言われたが
今では一般化してしまい、
従来型と言われるようになった。
ロボット最低限の能力を持つようには造られたが⋯
戦闘能力は強いようだ。」
空「いざとなっては⋯俺も守ってくれるか??」
心「いざとなったらな。
しかし、今はロボットとは違う。
僕のせいでお前が狙われ、命にかかわるような
ことがない限り、身代わりになることはできぬ。」
空「そんなに重い話なんかないさ。
俺の命がなんで狙われなきゃいけないのさ。」
心「⋯⋯。」
空は心の背中を流してあげた。
空「そろそろ出ようよ。
テレビとか、見ようよ^^」
心「テレビ⋯⋯か。」
空「あれっ、知らない??」
心「いや⋯知ってるけど⋯」
空「⋯?」
心は、なぜか標準語に戻った。
――そーいえば⋯ロボットは
みんなこの口調なのかな⋯
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
その後、風呂を出た後はテレビを見ることにした。
空はあまり難しい番組を見るといけないと
思い、教育テレビとかを見ようかと思っていた。
すると⋯
心「これがお前の好みの番組か?」
空「いや⋯はっきり言って、あんまみないかな。
心がわかるような子供向け番組がいいかと。」
心「子供向け番組だろうがなんだろうが、
僕には何も理解できない。
だからお前の好きな番組をみるといい。
そのほうが学べるものも多いだろう。」
空「はぁ⋯。じゃあ⋯。」
空の好きな恋愛ドラマを見ることにした。
――心には⋯恋ってものはわかるのかな??
何かと真剣に見てくれていたので、
安心した。それにしても、いっつも姿勢が
よくて、見ているこちらも疲れてしまう。
空「もっと⋯だらーんとしていいんだよ??」
すると、心は少しの間、黙っていたが
心「少しは自由にさせてくれ。」
と、相変わらずきりっとしていた。
――血液型だったら⋯A型⋯かな??
なんてことも考えていたが、
ロボットなのだから、仕方ないと思っていた。
ドラマが終わると、心は考えことをしていた。
空「どうしたの?」
心「なぜ人間は恋というものをするのか。
それ以前に、僕には好きも嫌いもない。」
空「それは⋯人間でも難しいものでね、
知らないうちに好きになってるものさ。
心もいずれわかるよ^^」
心「⋯。」
心は一瞬だけ羨ましげな眼をしたように思えた。




