天然な少女
「おい、空。今、なぜ外が黄色く光っておる。」
「おい、空。答えよ。」
空「んあ??」
どうやら空は寝ていたようだ。
心「もう一度言う。なぜ外が黄色く光っておるのだ。」
仰向けに寝ていた空を、心が跨るようにして覗き込んでくる。
空「あぁ⋯それは、夕焼けって言ってね、日没の時に
15分ぐらい見られるんだよ」
心「⋯巨大なロボットの焼却炉でもできたのかと思った⋯。」
空「心の思うような時代じゃないよ。
昔よりは便利になったとはいえ、
そんなにハイテクじゃないからね⋯^^;」
心「そうか⋯」
――心も、ロボットだとはいえ
そんなに知識が豊富ということも
ないんだなぁ⋯。
いろんなことを教わる空だった。
空「ってかもう夕方!?!?!」
心「夕方⋯。というものは、何時からだ??」
空「俺的には4時⋯かな?」
心「それではもうとっくに過ぎておる。
もう6時だぞ。」
空「じゃあ⋯夕飯、作んないとね!!」
心「夕飯⋯??」
空「夜に食事をすることだよ^^」
心「さっき、昼にもしたではないか。」
空「人間は1日に3回食事をするんだよ
中には、おやつとか間食もあるし⋯
心はおなかがすいたとか、わかんない??」
心「さっきから、腹が締め付けられるような
違和感を感じる。それに、ぐーという
軋むような音がなっている。」
空「それは、おなかがすいた証拠だね^^
食べ物を食べると治るよ。」
心「人間というものは大変だな。」
空「ロボットからしたら、そうなのかもしれないね。」
――⋯そーいえば⋯さっき、夕焼けのことを聞いたときに、
怖いようなことを言っていたな⋯
心も⋯少しは感情が豊かになったのかなっ
ぼーっと考えていると、
心が、「夕飯の準備だ。」と空をつついてくる。
空「わぁーった、わぁーった!!
じゃあ⋯エプロン。これ、母ちゃんのだけど、
よかったら使えよ。その代わり、
ちゃーんと手伝えよなっ★」
心「何を手伝うというのだ。
お前はもう、独立しておるではないか。」
空「違うよっ、母ちゃんが勝手に
研究室に閉じこもるのさ。
うちにもあるけど、やっぱり
研究所にいったほうが整備がいいって
もんだから、あまり家に帰ってこないのさ。」
心「⋯⋯。」
心は何かを考えてくれているようだった。
考えることを身につけてくれただけでもうれしい。
空は素直に喜んだ。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
空「おいしいね!」
心「んぐ⋯」
心は無言で食べている。
空「あれ?? まずかった??」
心「おいしいとは思う。
しかし、どういう顔をすればいいのか。」
空「笑えっ^^」
心「どうやって。」
空「こうやって、口角をあげて
目をこうやってやるの!!」
空は自分で笑顔を作って、
お手本を見せてあげた。
心は真似たが、少しひきつっている感じ。
これは筋肉をほぐせば治る話。
空「そうそう^^ 練習すれば
うまくなるさ」
心「練習などいらぬ。」
そう言い、心はまた笑顔らしき表情を見せたが、
やはりひきつっている。
空「それじゃ、苦笑い。」
すると、心は[笑顔]をやめ、
普段の仏頂面に戻った。
空「怒る顔とかはできないの??」
心「怒る必要はない。
自然と身につければいい。」
空「そうだね。心が怒ったら怖そうだもん」
すると、心は空の顔をじっと眺めたが
またご飯を食べ始めた。
心「地球の食べ物はおいしいな。」




