↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/22

純粋な少女

亜麻色のふわふわの髪。茶色がかった目。透き通るような白い肌。


前までは合成樹脂のロボットだったが、


これからは髪も伸びるし日焼けもする。


空「そーいえば⋯トイレは習ったって聞いたけど、

  お風呂は習ったか??」


心「ふ⋯ろ⋯??」


空「風呂も習ってないのか⋯。

  風呂っていうのはね、簡単に言うと、

  身体を洗うことだよ^^」


すると、心は服の上から自らの腕を


なでおろしたが、首をかしげた。


空「もちろん、服は脱ぐよ??」


しかし、心は唖然のままだった。


空「今日の夜⋯教えてやっからさ、

  2人で風呂に入ることにしよう。

  タオルまいてな!!///」


赤面だったが、教えるためには仕方がないことだ。


 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


それからも、食事や着替えや文字の読み書きなど、


生活に必要な動作は教えてあげた。


文字は、初めから教えるのは大変なため、


ひらがなだけ教え、言葉と一緒に叩き込んだ。


さすがは元コンピュータ。覚えるのが早い。


空も所詮は人間。


心は異性だし、美少女。それに、


いろいろなことを教えてあげてる立場。


悪い気はしなかった。


すると、空はもう1つ重要なことを教えてあげた。


空「心⋯動作の1つ1つがかたいよっ」


心「そうか?」


心も空と数時間もいるうちに、慣れたのか、


よくしゃべるようになった。


この子の性格は何なのだろうか??


瞬きや喋り方、歩き方など、


かたいと思ったところはすべて直した。


後は口調だと思ったが、これは少女の


性格として残すことにした。


こうして、心は徐々に人間へと近づいた。


まだまだ遠い道のりだが。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



空は1つだけ疑問に思ったことを尋ねた。


空「心⋯やけに男の子っぽいよね??」


すると、心はしばらく考え込み、こう告げた。


心「僕は当初は男として作られた。

  しかし、ツルタニの希望により、

  女として作り変えられた。」


空「その鶴谷っていうのは、俺の母ちゃんだ。」


心「彼女は妹がほしかったようだ。

  僕を、彼女の好みに美しく

  かわいらしく作ってくれた。

  そーいえば、お前の名前は何だ??」


空は少しがっかりした。


――俺がいろいろ世話してやってんのに

  お前はないだろ⋯^^;


そんなこともお構いなしに、心は顔を覗き込んでくる。


空「鶴谷空。空って字はな、こうやって書くんだ。」


心に1つだけ漢字を教えてあげることにした。


すると、空は紙に、ソラという字を書いた。


心「字、きれいだな。」


心からは思いがけない言葉が漏れた。


空「きたないとかきれいとか、わかるの??」


心「僕はコンピューターの字であれば読める。

  所詮、僕もロボットさ。

  コンピューターの字に似てると思っただけだ。」


空「そーなんだぁ⋯」


心「お前のいろいろなところを知りたい。

  だから、いろいろな特徴を教えてくれ。」


空「特徴だなんて⋯俺だって、人間なんだぞ??」


心「僕はロボットだ。お前の心など知らぬ。」


空「まぁ⋯君と似てるようなものさ。

  他の人間とは少し違うひねくれ者さ。」


心「僕はひねくれ者だと思わないぞ。空。」


心は初めて空の名前を呼んだ。


空「ありがとう。君はやさしいんだね。」


心は無言だったが、感情が少しずつ芽生えていくのを


空は感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。