TURNING POINT
どれくらい引きこもっていただろうか。
学校が再び始まったかすら、もうわからない。思えば、最近は凄く楽しかった。
真莉が転校してきて、サクラが突然押しかけて。その中でも恋はいつも通りで。
そんな日常が、いつの間にか恋しくなっていた。
しかし、僕の中に渦巻いている徒労感がそれを良しとしてくれない。
頭には自覚できるほどのブレインフォグがかかっていて、なぜか自責してしまっている。
そんなんだからこんなに楽しい日常、送っていいのか?と反芻してしまう。
全部、”あの日”から変わってしまった。
僕の中から這い出てくる、”何か”を知ろうとする衝動と、それを防ぐ衝動で板挟みされているのだ。
────こんな不安定な僕に、そんな日常を送る資格はあるのか。全く分からない。
いっそ、この日常をぶち壊してくれれば、現実を見なくて済んだのに。
もう自分の感情が、嘘か本当か、全く分からないのだ。
龍也「……ッ。頭が割れるくらい痛い。寝すぎたか……?」
頭痛がする。それも普通じゃないくらい。
常識が壊れるような痛みが僕を襲う。なんだ……これ?
龍也「あ、ああああ」
龍也「あああああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッッ!!!!」
目の前が閃光に包まれたような感覚。
脳が煮えくり返る程熱くなり、目の前が閃光のようなホワイトアウトがちらついている。
意識を……保って……られない……。
最後、意識が途切れる前に、視界の端に焦った顔をしたサクラがいたような気がした。
◇
龍也「ん……うう?」
体中が痛い。何だこれ。
気絶してたみたいだ。あまり覚えていないが、とんでもない頭痛に襲われた気がする。
少しずつ体が覚醒してくる。そして僕は、目を開けた。
そこにあったのは。
龍也「な、なんだよ……これ」
何処にも電気は灯っておらず、コンクリートは隆起している。
そこにあったのはひしゃげたコンテナハウスと、変わり果てた札幌の都市だった────。
はっとする。家と体がびしょ濡れだ。
冬にこんな事なったら、流石に死んでしまう。とりあえず着替えなければ。
この非日常な現状に、気絶する前の悩みなどどうでもよくなった。
こうなってしまえば、僕がすることは一つだけ。
龍也「僕は、こんな展開を望んでいたのかもな……」
ふっと一息。そしてこれからのことを考え、自分に活を入れる。
さて。
このコンテナハウスは、ひしゃげて一部が外に出ているが、トイレ近くは無事だった。服もそこに置いていたから、何とかなった。
恋さまさまだな……。
とにかく。情報が欲しい。何かがあったのは確実だ。
どこに行くべきか。
この先、物語は分岐します。
・【避難所へ向かう】
瀬ノ内真莉『貴方は私の光だった』へ
・【学校へ向かう】
篠崎恋『俺が見ていた唯一の過去』へ
・【ここに留まる】
サクラ『彼と紡いだこの終着点』へ
それぞれが独立したエンドを迎えますので、順不同でどうぞ。
(面倒であれば上から順に見て頂ければば幸いです。)




