↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無可有郷のスーサイド  作者: 一ノ瀬隆
共通章『僕はこの日常を謳歌する』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/20

TURNING POINT

どれくらい引きこもっていただろうか。


学校が再び始まったかすら、もうわからない。思えば、最近は凄く楽しかった。


真莉が転校してきて、サクラが突然押しかけて。その中でも恋はいつも通りで。

そんな日常が、いつの間にか恋しくなっていた。


しかし、僕の中に渦巻いている徒労感がそれを良しとしてくれない。

頭には自覚できるほどのブレインフォグがかかっていて、なぜか自責してしまっている。


そんなんだからこんなに楽しい日常、送っていいのか?と反芻してしまう。


全部、”あの日”から変わってしまった。

僕の中から這い出てくる、”何か”を知ろうとする衝動と、それを防ぐ衝動で板挟みされているのだ。


────こんな不安定な僕に、そんな日常を送る資格はあるのか。全く分からない。


いっそ、この日常をぶち壊してくれれば、現実を見なくて済んだのに。

もう自分の感情が、嘘か本当か、全く分からないのだ。


龍也「……ッ。頭が割れるくらい痛い。寝すぎたか……?」


頭痛がする。それも普通じゃないくらい。

常識が壊れるような痛みが僕を襲う。なんだ……これ?


龍也「あ、ああああ」


龍也「あああああ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ッッ!!!!」


目の前が閃光に包まれたような感覚。

脳が煮えくり返る程熱くなり、目の前が閃光のようなホワイトアウトがちらついている。


意識を……保って……られない……。


最後、意識が途切れる前に、視界の端に焦った顔をしたサクラがいたような気がした。


◇


龍也「ん……うう?」


体中が痛い。何だこれ。

気絶してたみたいだ。あまり覚えていないが、とんでもない頭痛に襲われた気がする。


少しずつ体が覚醒してくる。そして僕は、目を開けた。


そこにあったのは。


龍也「な、なんだよ……これ」


何処にも電気は灯っておらず、コンクリートは隆起している。


そこにあったのはひしゃげたコンテナハウスと、変わり果てた札幌の都市だった────。


はっとする。家と体がびしょ濡れだ。

冬にこんな事なったら、流石に死んでしまう。とりあえず着替えなければ。


この非日常な現状に、気絶する前の悩みなどどうでもよくなった。

こうなってしまえば、僕がすることは一つだけ。


龍也「僕は、こんな展開を望んでいたのかもな……」


ふっと一息。そしてこれからのことを考え、自分に活を入れる。


さて。


このコンテナハウスは、ひしゃげて一部が外に出ているが、トイレ近くは無事だった。服もそこに置いていたから、何とかなった。

恋さまさまだな……。


とにかく。情報が欲しい。何かがあったのは確実だ。


どこに行くべきか。

この先、物語は分岐します。


・【避難所へ向かう】

瀬ノ内真莉『貴方は私の光だった』へ


・【学校へ向かう】

篠崎恋『俺が見ていた唯一の過去』へ


・【ここに留まる】

サクラ『彼と紡いだこの終着点』へ


それぞれが独立したエンドを迎えますので、順不同でどうぞ。

(面倒であれば上から順に見て頂ければば幸いです。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。