59契約内容
「ではこの契約書にサインをお願いします。」
……もう用意してたのか…。
「期限は…どれくらいでしょうか?」
メリダが不安気に聞いてきた。
「商人組合の値上げ期間が3ヶ月ですので、
それまででいかがですか?
あまり期間が短いと、職人達の理解を得る前
に奴隷期間が終了する可能性もありますし。」
これから職人達と交渉する訳だしな。
最低、交渉の最中は『奴隷』でいてもらわないと困ると…。
「……わかりました。」
「奴隷期間中、ヨシア様に服従する事になりますが、『冒険者組合の業務内容に関して』はメリダさんは『黙秘』『決定』『拒否』が出来るものとします。
…宜しいですね?」
「はい。」と俺。
「それでお願いします。」と、メリダ。
「では、『3ヶ月限定』、『服従期間中の限定的な拒否権あり』の『性行為あり』で『ヨシア様に奴隷として服従する。』それでよろしいですか?」
……。
ん?
「わかりました。それでお願いします。」
と、メリダ。
…え?
「では了承が取れましたので、以上の内容を契約書に記入しました。これで『問題無いのを確認』の上、『サインをお願いします。』」
「はい。」
と、やや呆然と諦めた表情でサインするメリダ。
「では『書類をよく読み確認した上で、【サイン】もしていただきました。』ので、奴隷魔法を掛けさせてもらいます。」
と、言って奴隷魔法を掛けられるメリダ。
その頸にはしっかりと『ネックレス』の様な奴隷紋がつけられた。
「それではこれで奴隷契約は終了しました。」
と、イシスは何故か満足気だ。
「これから宜しくお願いします。
ご主人様。」
とメリダが言ってきたので。
「メリダ良いのか?俺と『性行為あり』の契約しちゃって……。」
「えっ!!!……。エエエエッ!!!」
俺に言われて慌てて自分の契約の確認して驚いてる。
「ちょっ!ちょっと待って下さい!そんな話聞いてません!」
と、慌てるメリダ。
「何度も私は確認しました。『契約書をよく読んで確認して下さい』とも申しました。
その契約書にご自分でサインされました。
私に何の不備もございません。」
とイシス。確信犯だな。
「いや、何度もイシスさんは確認してたぞ?
俺も何でメリダが受け入れたか不思議だったぐらいだ。」
「ちょっとボーっとしてたの!
すみません!契約をやり直して下さい!」
「メリダさん。先程貴方の確認ミスが今回の一番の問題だと、言ったばかりではないですか。
それに契約してしまった奴隷魔法は、そうそう解除できません。
契約期間中、ご自分の『確認の杜撰さ』を反省して下さい。」
と、イシス。
「冒険者組合の連中には『性行為ありで奴隷にした事』は黙っていてやるよ。」
……俺のために。
バレたら揉め事にしかならん。




