54相互関係
………このまま考えてても埒があかない。
冒険者組合でも今歩いている最中も、リザとエマの二人が気を使ってずっと黙っている。
少し、落ちつこう。
「えーっとごめん。二人に相談なんだけど、
今までの経緯はずっと見ていたと思うけど、
どう思う?」
「ご主人様。」
とエマ。
珍しいエマが真面目な顔してる。
「恐らく今回の件、訳を話せば商人組合が動くと思います。」
???
「どういう事?」
「できれば今から『イシス様』の所に行きませんか?」
イシスって………あっ奴隷商人さん。
まああの人なら何か良い案が有るかも?
エマも何か真面目な顔だし……。
「分かった、行こう。」
商館に向かった。
商館につくなりエマに、
「ご主人様。すみませんが私からイシス様に話をさせてもらって宜しいですか?」
と言われお任せ状態。
「イシス様、実は冒険者組合の組合員26名が、『鍛冶師ヨシア』に不当な暴行を働こうとしました。」
「ほう。詳しくお願いします。」
それからエマが冒険者組合で僕が話した内容と、僕自身への処罰と26名の処罰がいかに下されたかを、イシスに話した。
「わかりました。この処罰は不当です。
こちら『商人組合』としてしかるべき対応をしなければ為らない内容です」
「あの、冒険者組合の決定なんですが、商人組合の方から何か出来るんですか?」
「はい。冒険者組合がヨシア様に罰金を科したのは私どもにも、どうにもできません。
ですが、『鍛冶師』としてダンジョンいたのなら、冒険者組合に加害者側26名の処分を求める事が出来ます。
『鍛冶師』が自身の作ったものを試しにダンジョンに行くのは良くある話です。
その際には冒険者に依頼し護衛について貰うこともあります。
冒険者組合と商人組合は『相互関係』にあります。
冒険者が素材を手に入れ、我々組合の産業分野がそれを製品化し、商人がそれを売る。
そのため、商人組合は冒険者組合に対して優遇措置を行って来ました。
ポーションや薬の代金の値引き等です。
あちらがこの『相互関係』を理解していないのであれば、こちらも理解する必要はありません。」
と、話を切り、
「ところで、その鍛えた剣を見せて貰えますか?」
と言われたので剣を見せる。
「これは……。なかなか良い剣ですね。
少しお借りしてもよろしいですか?」
「はい、問題ありません。」
「では、わたしは『少し』動かなければいけません。また後日お会いしましょう。」
と、言って話し合いは終わった。




