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53イライラが止まらない

「どういう経緯でこうなったか説明して下さい。」


メリダさんは頭を抱えながら僕に説明を求めました。


「僕と自分の奴隷二人、計三人で10階層で討伐している時、僕が自分が『使っていた剣』の確認中に、主犯計四人が僕が剣の確認を行っていたのに腹をたて、その他22名で取り囲み、僕に唾を吐き付け、僕の奴隷に性的な暴行に及ぼうとしたため、已む無く自営のための措置を取りました。」


出来るだけ感情を排除した、事務的な答弁をします。


「相手の手足を折るのがですか?」


「剣を持ち複数で襲って来たものですから。已む無く、ちなみに僕は素手です。」


「その後、組合員を紐で縛って下層に運ぼうとした件について説明して下さい。」


「そんなに下のランクの者をいたぶる暇があるなら下に行って討伐してきたらいかがですか?と下級ランクながら気を効かせたまでです。」

メリダさんの眉間のシワが凄い。

シワになるな。絶対。


「ヨシア君。やりすぎです。

私もあなたがここまで腕がたつのは知りませんでした。

あの者達が悪いのもわかりました。

ですがあの26名は当分仕事が出来ません。

これは組合として大きな痛手です。」


「はい。そうですね。」


「ヨシア君には組合に損害を与えたとして、『白金貨三枚の支払い』を求めます。」


はぁ??


「ちょ、ちょっと待って下さい。

ではあの26名はどういう罰になるんですか?」

「今回の怪我で彼らは仕事が出来ません。

生活も困窮するでしょう。

彼らにはそれだけで十分に罰になると考えます。」


この腐れ女何言ってんだ?

「新人の組合員に絡むベテラン組合員をキチンと取り締まる事の出来なかった組合の責任については、どうお考えでしょうか?」


腹立ってきた。


「それは入って数日程度の組合員に答える必要はありません!」


「それは納得出来ません!」


「ヨシア君、これは冒険者組合としての決定です。組合員として契約した以上、この命令にはしたがってもらいます。」


……イライラが止まらない。


「もし、断ったらどうします?」


「あなたが組合員として契約したという書類が有る以上、あなたの資産を差し押さえる権利を私たちは持っています。

つまり、あなたの二人の奴隷を強制的に売却し、賠償金の補填をします。」


「………。わかりました。白金貨三枚支払います。」



「収納」からメリダさんの目の前に、

白金貨三枚を出した。


………………………………………。




流石に納得できない。

あんな対応をとられてこの街で冒険者をやる気にもなれない。

じゃあ鍛冶でやっていくとなると、あの腐れ冒険者達を相手に仕事をする事になる。


この街を離れるか………。




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