42奴隷契約
ダンジョンから宿に行き、体を清め、不動産屋に向かった。
「確か清掃業者は今日までだったよね?」
リザにも確認した。
「はい確かに。」
この街では入口の門や組合等の中に暦が設置されています。
これは旅の商人やダンジョンに数日籠ったりもするので必要なのものらしいです。
今回初でダンジョンに泊まりましたが、確かに時間感覚が分からなくなるもんです。
コンコン
「こんにちは。」
「ヨシア様お待ちしていました。」
不動産の商人さんに挨拶をして、一緒に家に向かいます。
「業者の方が3日かけて、清掃を致しました。補修などもさせてもらっております。」
「あっ補修もしてくれてたんですか。ありがとうございます。」
まさか補修もしてくれているとは思わなかった……。
「はい。これから見ていただいて、また問題ある箇所がございましたら、言ってください。」
三人で中に入って見ると、
「いや、見違えましたね!」
大満足です。壁は白く塗り直されて、ドアの軋みも無くなっています。
不動産屋さんにお礼を言って、鍵を受け取りました。
「ではご主人様、商館に向かいますか?」
「そうだね。相談もあるし。」
向かっていたら、ちょうど商館の前に主人がいた。掃除かな?
「こんにちは。」
「あいらっしゃいませ。ヨシアさま。どうぞ中へ。」
と言われて中に入り、エマの様子を聞いてみた。
「大変落ち着いている様子で、特に問題は無さそうです。」
というので、先ずは正式に奴隷契約をする事にした。
連れてこられたエマは、
「ご主人様お久しぶりです。」
と会ったときと比べると肌艶が良くなってる気がする。
「今日正式に奴隷契約したいんだけど良い?」
と聞くと、
「はい。よろしくお願いします。」と頭を下げられた。
「性行為ありの終身奴隷だ。いいね?」
「はい。何なりとお申し付け下さい。」
と、かなり色っぽい。
その後商人さんに奴隷魔法をかけられて、終了した。
「ではこれで契約は完了しました。」
これで組合に手続き……なんだけど、商人さんに相談してみた。
○エマが、オークに捕まっていたことを冒険者組合に隠しておきたい。
○できれば俺が拾った事も冒険者組合にはバレたくない。
と、伝えた。
「それでしたら、商館が『拾った冒険者から買った』ということでいかがでしょう?
冒険者組合には町での捜査権はありません。
また、商人組合の手続きに口を出す権限も、捜査する権限もありません。
それに『誰から買ったか、誰に売ったか』などは我々は守秘義務として、絶対に公表いたしません。」
と言われ、有り難く、その案を使わせて貰うことにした。
エマの滞在費や手続き費用として、白金貨一枚を渡した。多いと言われたが、色々してくれたので、これくらい当然だろう。
「当商館で買ったという事であればその格好はいただけません。」
エマは、俺が昔、衛兵からパクった粗末な服のままだ。
「当商館では、買われて出ていく際
『奴隷本人が望む姿』を出来るだけさせて、見送る事にしていまして………。」
リザの時もそうだったと聞かされた。
一生懸命、可愛く見えそうな服を選んだらしい。
………リザったらホント良い娘。




