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「うーん出た~。」ダンジョンでた時、ついつい声がでた。

長い間薄暗いところにいたせいか、太陽の光が眩しく尊いように感じる。


林の辺りで服を着て、手を繋いで街に向かいます。


「リザどう?調子の方は?」


急激なレベル上げで、昨日寝る前まで少し調子悪そうだったんです。

「はい。全然問題ありません。ダンジョンに入った時より調子良いくらいです。」


今のリザは

鑑定

【名前】リザ

【種族】[銀][黒]狼人属

【性別】女

【年齢】16

【職業】戦闘奴隷(飼い主ヨシア)

【レベル】71←16

【体力】2350/2350↑

【魔力】410/410(4100/4100)↑

【知力】356↑

【素早さ】470↑

【能力】

固有スキル

スキル強奪Lv8↑

スキル

剣術Lv7↑

回避Lv10↑

隠形Lv10↑

魅了Lv8↑

咆哮Lv7new

威圧Lv6new

詐術Lv2

忍び足Lv9↑

罠師Lv5

食材鑑別

洗濯

掃除

吸収Lv7new

奉仕Lv1new

 【称号】

暗殺者 忍び寄る者 蠱毒師 色情を煽る者

女優 炎の大魔導師 ヌーディスト

 【魔法】

火魔法Lv8↑

風魔法Lv9new

水魔法Lv7new

土魔法Lv6new

光魔法Lv6new

闇魔法Lv5new

雷魔法 Lv7new


この世界でレベルが40以上の人はほとんど見たことない。

それこそエマぐらいだ。

これだけバランス良く強くなれば、まず負けることはないだろう。


僕たちは結局、42階層まで行って来た。

最初ゴブリンとかの魔物と、時間をかけて戦っていたが、スキル強奪のレベルが上がり、そのあと小部屋とかには、ほとんど立ち寄らず、

イチャイチャしながら、「知覚」で下へ続く階段を見つけては、どんどん進んでいった。


30階層辺りから少し討伐に時間をかけて、良質

な素材とスキルを手に入れていった。


ダンジョンの中では素材も色々手に入った。

討伐部位だけでなく、肉や革や骨他にもいろいろと「収納」した。

なにしろリザが元「猟師」として素材を放置して行くのを嫌がったのもあり、素材や肉と分けて回収した。おかげで「収納」はかなりの量だ。


一年位、お肉には困らないぐらいある。

白石も少しだが手に入れた。

何個かは組合では手に入らなかった種類もあり、これからの鍛冶ライフが楽しみだ。


とにかく今は宿に帰って、身を清めよう。























……………………………。



「では、話を聞きます。………何があったの?」


今、外は暗く、それに伴い空気は冷たい。


空には一切の光りが差さない


人の明かりが消え……


人の姿も消え


ただ


風の音だけが窓を叩く。



風の音だけがこの部屋を包んでいく



まるでこの部屋だけが取り残されたような


そんな世界………。


(風が強くなって来たわね………)


冒険者組合の執務室。


その部屋で声を出すものはいない。


(…参ったわね……)


彼女の前には四人の男が、いや、


男だった『モノ』がいる。


それらは鎧やローブを纏うものの、皆ボロボロで、肩を寄せ合い、虚ろな眼差しをこちらに向けている。


ひとりは、

震え、声をあげずに泣き続け


ひとりは、

虚空に目をさ迷わせ、


ひとりは、

うつむき見えない何かに語りかけ


ひとりは、

口を開け続け涎を垂れ流す。


(まさか彼らのこんな姿を見ることになるなんて………。)


メリダが彼らに最後にあったのが五日前、その時にダンジョン28層以上を目指す旨を伝えられ、見送ったのが最後だ。


あのダンジョンは400年以上も昔からある。

当初は軍でのダンジョン自体の討伐の動きもあったが、最奥部に誰も到達できず、記録上、最も深く潜れたのが当時の国王で軍を導入し大量の資金を使って40層まで、それが、公国、冒険者組合での記録である。


だが、それは人、金そういったものが揃わなければ不可能であり、国が40層に到達した時も、大変な赤字で、民衆から避難が相次いだ。

それからは国は攻略には積極的にならず、ダンジョンを経済的な利用を行っている。


そして40。


我々組合員はこの40層の先を目指している。

汗を拭い、涙で頬を濡らし、泥の水を啜り。

それでも手を伸ばそうとするその頂きを!









……心が壊れている。






そう思った。





今現在30層に到達出来ているのが、

彼ら「暁の熱風」。


そして「山猫の誓い」と「凍える太陽」。


(まさか、うちの支部の上位ランクがこんな事に……)


「落ち着いた?」

リーダーのサムは泣きつかれて少し落ち着いたみたい。



後の三人はダメね……もう。



「あぁ…すまない。」


涙を腕でぬぐいながら、気持ちを振り絞るように答えてきた。

「俺たちは順調にダンジョンを進んでいた。

30層まではとても良いペースで今までの最短じゃないかってぐらい進めた。………進めたんだ。」


「そうなの……。」


「……それで32層に入ったとき、女の声が聴こえたんだ。」


「女?どういう事?」


「あぁ、あり得ねぇんだ。32層に行けるのは、俺たちの他に『山猫の誓い』『凍える太陽』しかいない。だが………。」

「ええ、その中に女の組合員は居ないわ。」


サムは話を続ける。


「その女はか細い声でこう言ったんだ。『こわい……。』と」


「はじめは聞き間違いかと思ったんだ!

そのあとに『お願い……来て……』と声がした。」


隣のジョスが思い出したのか震えて自分の体を擦り始めた。


「これは聞き間違いじゃない!俺たちは『誰かトラップを踏んで落ちてきたヤツが居るんだ』と思って、少しずつ声のする方に近寄ってみたんだ。」



「そしたらその声が『もっと……』『もっと……』て俺たちを招くようにか細い声で助けを呼んでた……」





「そしたらまるで俺たちの『心臓を鷲掴みするような大声』で………!」










「『いぐぅー!いぐぅー!もう我慢出来ない!!アたジィもゥ!いぐーぅー!』と恐ろしい声が!!!」






「ああああああああああああっ!!!」




俯いて呆然としていたロッチが自身の両耳を押さえて蹲り震えだした。



「その時に気づいたんだ!

『俺たちは招き寄せられた』って事に!!」



……ゴクリ……


思わず私も唾を呑み込む…。


「俺達は『俺達に向かってくる何か』から逃れるように必死になって逃げてきた。

上の階層に上がっても『ついて来てんじゃねぇか』って!」



「ずっとずっと気が気じゃなかった」





……寒気が止まらない……。




「俺達はたぶんもうダメだ。今の気持ちのままでは、ダンジョンに入ることは……もう。

…折れちまった。あんな『怪物』がいるとは思わなかった。

ただ俺たちにあった事だけは伝えなきゃならねぇ。

メリダ、すまねぇ。」



正直背筋が寒くて声がでない。

まさか………そんな怪物が!



「わかったわ。貴重な情報に感謝します。……今日はもう遅い。そんな事があって夜帰るのは辛いでしょう?隣のへやを貸すから、そこで寝なさい。」


「ありがとう、感謝する」


隣の部屋に案内し、毛布を渡して執務室に戻る。


……聞いたこと無い!そんな怪物。


昔の文献にもそんな魔物の記載は無かった…。

この前のオークといい、次はダンジョン…。

「この街の周りに何が起きてるの!?」

メリダはこの街の行く末に途方にくれた。





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