38新事実
僕たちはさっそく冒険者組合に行った。
中に入るとメリダさんがピリピリしてる。
すごい真面目な表情。
一切『腐 』のオーラを漂わせていない様子に、
「何かあったのか?」と少し警戒した。
周りの組合員も何故かザワついている。
「こんにちはメリダさん」
僕は意を決してメリダさんに声をかけた。
「ええ、おはよう。」と怖い顔。
なになに?なにがあったのさ?ホント怖い!
「実は森の調査の報告があってね。」
それか!
「森の奥に盗賊や魔物が良く住み着く洞穴があってね、前の森の大爆発の跡地に落ちていた、「組合章の持ち主」の死体も洞穴で見つかって、あの時のあの爆発は、強力なオークメイジの仕業じゃないかって意見が出てるの。」
「あぁ~そういうことだったんだ~。」
おー!セーフ!
誤魔化せてるなら良いことだ!
「だけど大問題が発生したの!!なんと!
オークたちに『繁殖』行為をされた『男』の死体が発見されたの!!!」
あーーーー!!!!!それか!!!
だから男の組合員がザワついてんのか。
自分達も標的にされると思ったら気が気じゃないよな。
「しかもよ!オークたちはその男に『香油を振り撒いて』繁殖をしようとしてたの!!!」
「え?あ、あぁ~。そうなんですか?
変わった事しますね?」
「はぁ!?ヨシアくん?!あなたわかって無いわね!?」
メッチャ睨んでる。なんで?
「男同士なんて高尚な行為は人間しかヤらないと思ってたのに!
まさか!オークが!
『香油』を使うなんてハイセンスな行為で、
「繁殖」を行うなんて!
滾る!滾るわ!こんな!萌えるシチュエーション考えてもみなかったわ!!!」
く、く、腐ってやがる!!!
周りの組合員もメリダの大声にジーーーッと見て
『無言の抗議』をしてる。
「結局そのオーク達はどこかへ行ってしまったのだけど、そこまで高尚なセンスと知性を持ち合わせた『かた達』、まあ見つける事は出来ないでしょうね。
あぁ!こんな近くに『同士』がいるなんて知らなくて!!
もう私、悔しくて悔しくて!!!」
メリダさんは自分で自分を抱き締めて、
『クネクネ』してる。
…もう何が何だか……。
「とにかく!しばらくの間!ヨシア君は森には入っちゃ行けません!!!」
「えぇっ!何でですか?!!!」
冗談じゃない!
こんな事で規制されてたまるか!
「だ、だって、ヨシアくんみたいな容姿の子が、オーク達に捕まって!
香油なんかかけられたたりとかして!
オーク達に寄ってたかって!
あぁ!
ダメッ!
ダメよ!
萌えちゃう!
滾っちゃうぅー!」
こ、こいつ!
俺でカップリング始めやがった!
ノストル成敗をメリダいじり含みで楽しんだら、まさか!
巡り巡って、こんな形で俺に帰って来るなんて!!!
「とにかく!これは冒険者組合、サラス公国、ウルド支部組合長である、私の決定です。」
えぇっ!組合長だったの??!!




