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24羽虫が如く

世の中ってのは糞みたいなもんだ。

「飛んでる奴」が「這いずる奴」を

おもしろおかしく食い物にする。

それを見ている

「這いずる『奴ら』」はそれを見て、

おもしろおかしく、笑い転げる。

何も出来ないクセに、

何もする気が無いくせに。

「飛んでる奴」と食い散らす。

『お前は俺達より下なんだ。』と。

よってたかって食い散らす。

「這いずってる『奴』」は

「俺じゃなくて良かった」

「俺じゃないからいい」

人が不当な扱いをされるのが、おもしろくて仕方ねぇ。

「飛んでた奴を」「地べた這いずってる奴が」

平民同士で貴族同士で罵り合い。けなし合う。

勝ったヤツが「飛んでる奴」

負けたヤツが「這いずる奴」

「飛んでる奴」が「這いずる奴」を、

おもしろおかしく食い散らす。

堕ちた羽虫を

這いずる虫『達』が食い散らす。

みんなみんな糞になる。



……「んでお前俺にどうしろってんだ?」

「手を貸してくれ」

「何で俺がお前の尻拭いをしなきゃならねぇ」

「あ、『あいつ俺が死姦してるのを知ってる。』って言ってんだ!」

「……ほう」

そろそろコイツを使うのも潮時かも知れねぇな。

森で殺した女とヤってるのを見つけて、脅して

おれら盗賊の手引きさせるようになって、二年位になる。

足が付いちまったら、切るしかねぇやなぁ。

実際コイツは『使いづれぇ』商隊の護衛に潜り込ませようとしても、腕がからっきしだ。


護衛させようにも腕がない。

何度か頼んだが、そろそろ伝を頼って潜り込ませるのも限界がある。

実際俺のつては不信がってるしな。

俺は周りのヤツらに目配せし、コイツを表に連れ出す。

まあ、悪く思うな。下手こいた自分を恨め。

這いずってどうしようも無くなったら、糞になるだけだ。

森か林かダンジョンか

這いずって、殺されて、糞になる。

遅いか早いかの違いだ。


「あ、あいつ俺らが何してるか知ってるんだ!

だから、こ、このままじゃ不味いんだよ。」

「あ?」

俺は周りに手で『待て』合図した。

「なあ、ノストル。ソイツはお前になんて言ったんだ?ちゃんと教えてくれ。」

「あ、あぁ、そ、ソイツは俺に『あなた達が何をしてるか知ってる。だから俺に関わるな』って言ったんだ」

そりゃまずいな、どっからもれた?

「なあ、そいつは一体どんな奴だ?」

情報が足りねぇ。

おれらは現場にいるやつを全て殺す。

女だろうがガキだろうが。

死にかけはコイツに渡しとけば、冷たくなっても腰振る変態だしな。

ソコは一番気にかけてヤってる。

糞になるのは勘弁だ。

可能性としては、俺ら身内を疑わなきゃならねぇ。

「最近登録した16のガキだ。」

「は??」

「えっ?お前そんなガキに殺られたの?」

と横のやつ。

「そ、ソイツはとてつもなく強いんだ!」

周りで大爆笑が起こる。

そりゃ当然だ。

コイツの腕の無さはここにいる全員が知ってる。

「ソイツは連れとかはいねぇのか?

パーティーくんでるやつ。」

「奴隷を連れてる。むしゃぶりたく成るような、スゲー色っぽい美人の狼人属の女!」

「ほう、狼人属ってのはこの国にはめったにいねぇ。って事はバルドアからの仕入れて来たんだろうな」

「なあ、バックスこれだけ考えて心辺り無いなら拐うなり、殺すなりした方が早ぇと思うぜ。

相手は16のガキだろ?」

コイツの言うことももっともだ。

正直煮詰まってる。

「ま、しゃあねぇ。これ以上は考えるだけ無駄だ。おい、そいつらは何処に泊まってんだ?

「そいつらはギルドの通り沿いにある、『ピンクの子熊亭』だ。ちゃんと入る所を見た!」

「ああ、そこならわかる。…おい、俺の他に…そこの四人。ついて来い!」

俺の側近が張り込みに行った。

あいつなら上手くやるさ。




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