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虚無の精霊使い~愚者と呼ばれた異端者は世界を支配する  作者: 誤インキャ様
帝国編 皇位継承編

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結婚式当日

【アリシアSAID】


担当の人達から化粧や着付けが終わり私は純白いベールに包まれる。

私は胸に手を添える。


ーーーー


私の心臓は先程の様に激しく鼓動していない。

ドクンとも何も言わない。


(分かっている、私の心臓はもう)


手を胸から離し、正面を見て涙を拭く。


(泣くな、私は、覚悟を決めたのだ)


彼、いや、救世主様を助ける為に私は役目を果たしたのだ。

拳を握る力が強くなり、ドレスに血が滲む。


「お客様、ドレス、御着替えしましょうか」


「いいえ、これでいいです」



トントン。

ドアが叩かれる。


「でゅふふ、準備出来たのだ?」


おじさんが顔を出し、声を掛け、手を差し伸べてくる。


「はい」


機械的な返事だ。

差し伸べられた手を取らず、私は進み続ける。


「でゅふふ」


大きな両扉を開けると

そこには沢山の人々がいた。


私の知り合いは当然いない。

全員、おじさんの知り合いなのだろう。

だが、どこか不気味だ。


私はそのまま正面の神父とおじさんのいる聖卓台に向かう。

歩みは当然重い。


私は無事、聖卓台に辿り着く。

私はおじさんからの視線を外し、神父の祝詞が始まる。


『新郎ジュリアス、貴方はここにいるアリシアを病める時も』


(私、結婚するんだな、この人と)


『妻として愛し敬い慈しむ事を誓いますか?』


(嫌だ、嫌だ、私はここにいる、私は操り人形じゃない!!)


私は意を決して、答えた。


「....欲しい」


神父をじっと見つめる。


「私は貴方が欲しい!!」


私は駆け出す。

神父の前へ。


「私の眼を見て」


私は神父様をじっと見つめるが神父は目線を合わせない。


「私を見て、神父様、いや、空さん?」


私は神父いや、空さんを見続けた。


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