帝国の秘密
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私は足を止め、振り返り、視界がにじむのを見せないように俯きながら、彼に一言。
「救世主様、救世主様、貴方は世界を救ってください」
彼がその時、何を思っていたのか知らない。
だが、いいのだ。
私はそのまま、おじさんの後を追った。
そして、私は数日後、
おじさんとの結婚式を迎える。
「くそがっ!!」
俺は精霊スキルが行使、出来るようになった、黒い空間を虚無魔法で穴を空ける。
(アリシア、待ってろ!! 今、助ける)
「「「救世主様、ご無事でしたか」」」
黒装束の長髪の女性とその他、数名が俺に声を掛けてきた。
(? なんだろう、何か違和感が)
だが、それよりも。
「俺は今から、アリシアを助けに行く」
アリシアが優先だ。
「待ってください、これを」
黒装束を代表して、黒い長髪の女性が先頭に出て俺にある物を差し出す。
「どうして、君が、」
それは灰色の剣、そう。
俺が気絶していた間に行方不明になっていた帝国の国宝、そして、
俺がまだ未熟な為、覚醒していない剣だ。
「妹さんに関しては団長が先程の騒動の前にあの部屋から救出しています」
剣を受け取る時、間違えて、手が彼女に触れる。
(え? 冷たい)
手が絶対零度に冷たいのだ。
俺は驚き、剣を落とす。
カラン。
彼女は床に落ちた剣を拾い、俺に渡してくる。
「......」
俺は無言になり彼女を見つめる。
「行ってください、救世主様」
それに先程から感じる、この違和感。
気づいた、黒装束のフードの中の顔に見覚えがある。
この顔は剣の記憶で見た人々だ剣の記憶で見た人々だ
「気づかれたのですね、不思議だと思いませんか? この国に来て」
「!?」
なんで団長やネロは第一皇子カエサルと敵対しているのだろう。
何故、彼女たちの顔はこんなにも死人の顔をしているのだろう。
それだけじゃない、この国に来て思った最初の違和感、それは、新聞を見た時に思った、死亡に関する記事がなかった事だ。
「お判りになられましたか。この国では、死んだ者は死後、キョンシーになり、この国に一生使える」
「何でそんなことを」
「全ては貴方の為です、救世主様」
「何でだよ、そんなことしろって誰がっ!!」
「世界を壊す為です、それにカエサル様が死ねば私たちは死にます、全てて、いいのですか、人々の幸福を奪って」
「!?」
ドクン、ドクン。
心臓が鼓動し、血液が余分に送られる。
ドクン、ドクン、ドクン。
この鼓動はさっきのセリフだけではない、もう一つの悪い想像が思い浮かぶ。
俺はそれを騙すように、彼女に背を向け、結婚式に向かう。
「俺は世界を壊さないし、アリシアを助ける」
だが、現実は甘くない。
「彼女は自分を死人と認識していない」
「......」
「それでも彼女を助けるのですか?」
俺はその問いに答えられなかった。
カエサル皇子を殺せば、キョンシー、つまり彼女たちは死ぬ。
俺は無言で結婚式に向かった。
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