ヴァニタスは混乱しているようです
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「で、この剣と精霊武装どんな因果があるんだよ」
俺は地面に胡坐を掻き、ヴァニタスに尋ねる。
【簡単な話だよ,行方不明になっていたのさ。まさか、ここにあるとは思わなかったけど】
「で......これは精霊武装なの?」
【いや、もっとすごいぞ、精霊武装のパワーアップアイテムなのさ】
「な、なるほど」
ヴァニタスが勢いのあまり俺にとびかかり、胸倉をつかむ
キャラ崩壊してね。
(......またか)
【見てくれ、諸君、この剣のフォルムを、綺麗だろ、かっこいいだろ】
はしゃぎまくるヴァニタスとそれを温かく見守る一同。
もはや、親と子供だ。
そして気づいたのだろう。
己がめちゃくちゃはしゃいでたことに。
【すみません、本当にすみません】
(二度目のすみません頂きました!!)
俺はそう心の中で思いながら、ヴァニタスの試練について思いをはせるのだった。
(ヴァニタス、可愛いな)
「お兄ちゃん? 他の女とイチャイチャしてるなんて滅だね」
五葉が空気を読んで今まで黙っていたのだが、我慢の限界だったらしい。
右手をバチバチと黒い稲妻が迸る。
(や、やばい)
「まて、五葉、殺さないで」
「ダーメ、メッだよ、お兄ちゃん」
俺は精霊スキルで2メートル吹き飛ばされた。
「虚無」
俺は自身の存在を隠し、皇城からの脱出を図る。
五葉は空気中の魔力を吸収し、それを球体に展開。
球体を打ち上げ、幾億の星を展開する。
「明けの明星」
さらに五葉の追撃が俺を襲う。
「ふんっ!!」
掌打で俺は俺の息の根を止めようとする。
俺は片膝をつく。
「お兄ちゃんは私のもの!! 手に入らないなら殺すしか」
「おい、まじかよ、五葉」
「うん、まじだよ、お兄ちゃん」
五葉の目は俺を殺る目をしていた。
「前の勝負は私が勝ったけどさ、あれから、ずいぶん経ったよね?お兄ちゃんの成長見せてよ」
「妹に俺は攻撃できない」
「甘いね、お兄ちゃん、なら、この攻撃を受けても同じことがいえるかな。
堕ちろ、明けの明星」
展開されていた幾億の星が俺めがけて降り注ぐ。
「お兄ちゃん」
五葉をふと、見る
「!?」
笑っていたのだ
なるほど
分かったぞ
五葉の意図が
気づく、周りに沢山の城の人々が俺を見つめていたのだ。
五葉なりに気を遣ったのだろう。
俺は国宝「虚無の剣」を構え、剣の精霊を呼び出す。
「こい!! 剣の精霊」
俺にまだ、この剣を覚醒させることはできない
(だけどっ!!)
剣の力を引き出せる、剣の精霊と一緒なら最低限あの技を返せるはずだ。
(構えろ)
「帝国流剣術:我流切り」
刹那、幾億の星が全て消え、空には漸撃の跡が雲を斬っていた。
「「「うおぉぉぉぉぉ」」」
そして、直後、歓声で包まれた。
子供たちをいつも有難う御座います。




