魔法少女と妹
「今日の空は快晴なり、いや、暗雲なりー」
どこかで人語を話す鳥、その空気を読めない鳥は
そのまま、暗雲へと消えていった。
そして、ここに一人、何故か魔法少女になった俺......いや、私か
えーい、俺でいいよ、もうぅ!!
俺はここからどうしていいのかわからなかった。
「魔法少女マジカル空、見参ですわ」
「さぁ、貴方のハートを壊します」
変身ポーズ、セリフ、勝手に出てきた
全部キャンセルしたかったよ、まじで
「「......」」
そして、二人の目線が本当に痛い。
二人とも、やばいやつを見る目でこちらを見ている。
めちゃくちゃ、恥ずかしい。
さっきカッコつけて、これから、妹を救うところなのに
こんなのあんまりだ。
「くっ、殺してくれ」
俺は全力で現実から逃げた。
妹に目線を送る、やばいやつを見る目をしており
生物の方は無機質な目をしていたが、妹と同じ目だった。
(妹よ、お兄ちゃんにそんな目線を送るのはやめなさい)
頭を抱えた、お兄ちゃん辛い
「お兄ちゃん、危ないっ!!」
彼女の叫び声で気づいた
『この剣はすべてを闇へと葬る』
『無限の斬撃・黒インフィニティ・ブラックスラッシュ』
目の前にいた生物が、いつの間にか漆黒の剣、俺に切りかかろうとしている。
俺はそれを、メリケンサックで受け止め
ガキーン、ガキーン、ガガガーキーン
無数の斬撃を防ぐ
両者一歩も譲らない。
『お前のそれは、な、なんなんだ!!』
生物が驚き訪ねてくる。
俺は無傷のメリケンサックをみて、生物に目線を送る。
「いやいや、俺の方が聞きたいですよ」
「まぁ、でも、これで、殴れる」
俺は両手で拳をつくり、コツンとあわした。
その瞬間、俺は全力で殺気を解放した。
生物が俺の殺気に反応し上空へと非難
「へぇ、逃げるんだ」
俺は上空を見上げる。
『お前たちぃ、あ、アイツを止めろ!!』
生物の命令と共に無数の魔物が出現した。
あの魔物たちだ。そして、それに扮して、街の人々もいる。
記憶をも、コントロールしてるのか。
俺は魔物を処理した。
「きゃああ」
突然、声が聞こえ、目線の先には幼い子供がいた。
ウルフに襲われそうになっている。
見捨ててもいい、所詮は記憶だ、だが
「お嬢さん、大丈夫ですか?」
それを物理で殴る、ウルフは死んだ。
「ありがとう」
少女はお礼をした。
(この命は民の為に)
誰かは知らないがそのあり方はとても崇高なものだと思えた。
直後、グサッ、その少女は妹:五葉に刺された。
「た、たすけ」
少女の首をナイフで掻き切る五葉
少女は絶命した。
地面には少女の死体。
目の前には五葉
「やさしいねぇ、お兄ちゃん」
妹の様子がおかしかった。
「記憶とはいえ、殺す必要はないんじゃないか」
俺は五葉に問いかける
「記憶は、記憶だよ、それにそんな甘い言葉いつまで言えるかな」
その瞬間、一斉に魔物たちが俺に襲い掛かる。
あぁ、おもしろい
「あぁ、それと、記憶による力の権限の消去」
妹が答えた瞬間メリケンサックが消えた。
俺はそのまま、肉を食いちぎられ、目玉を抉られ、
だが、しかし、痛いというよりかは、おもしろい
の感情が勝っていた。
町の人々も俺の肉をナイフで抉る
あぁ、たのしい......たのしいなぁ!!
意識が何者かに塗り替えられそうになる。
「許してください、お兄ちゃん、貴方では世界を、この世界を壊せない」
「時には、優しさより、狂気が必要な時があるのです。」
俺はそのまま、意識を失った。




