表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚無の精霊使い~愚者と呼ばれた異端者は世界を支配する  作者: 誤インキャ様
アルカナカード愚者編 0 愚者の旅立ち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/57

いつもの夢と入学式前

ブクマ・評価していただければ作者のモチベに繋がります。

もし、良かったら宜しくお願いします。

 


【虚無魔法:???】


 世界がすべて虚無へと書き換えられる。

 あらゆる生命が無へと帰る禁忌の技。


【まぁ、そこら辺の奴よりかは強かったよ? 7つの大罪 強欲(アヴァリティア)


 少年の精霊は手をパチパチと叩きながら称賛した。


 だが、男は違った。


「やめてくれ、もう殺さないでくれ。俺から……何も奪わないでくれ」

【はぁ。残念だよ、僕も】


 男は泣きながら目の前の少年の精霊に必死に訴えた。


「何でだよ!! 何か俺たちがしたのかよ」


 目の前にいる少年は……。【あはっ】と手を口元にやり、歪めた。


【すごいね、愚者!! まるでゴキブリじゃないか!!あはは

 で...何か言っていたよね? 愚問だよ、この僕を殺そうとしたじゃん】


「お前はまさか……。」


 男の後方には沢山の人達が倒れていた。


 男は叫ぶ。


「おれには、もう何もない、強欲の精霊(アヴァリティア)

 と呟き、右手に持っていた黒い刀を胸に刺した。


 その瞬間、世界から魔力が全て奪われ、同時に暴走したのだろう。

 男を中心に黒紫の雷が星を覆っていく。


 次の瞬間、星が()()()


『星が……』


【やはり、こうなったか】


 気づいた、隣には先ほど男と対峙していた少年がいるのだ……こちらに目線を向けていた。

 少年は俺に向けて手を翳し翳し(かざし)一言。


【リベレイト】


 身体の感覚が無くなり、得体の知れない何かが流れ込む感覚に陥る。


 俺はそこでベットから飛び起き、夢から醒めた。


「はぁ、はぁ、またあの夢か」


 荒々しく吐息がでる。

 めくった布団を握る手が強くなる。


 (くそっ!! 何で毎回、あんな夢が)


 物凄く気になるが所詮、夢だからということで自分の中で折り合いをつけた。


 すると、コンコンと扉をノックする音が聞こえてきた。


「お兄ちゃん、入ってもいい?」


 俺は妹の声に安堵した。


「いいぞ、五葉(いつは)


「分かったよ」と言いながら妹が入ってくる。

 妹は俺の状態を見て察したのだろう、心配で声をかけてきた。


「!!? ......おはよう、お兄ちゃん、その様子だとまたあの夢を見てたんだね」


 今にも泣きそうな声で見つめてくる。


「おはよう、五葉、聞いてくれよ」

「聞かせて?」

「昨日、道を歩いていたお姉さんに告白して振られた」

「ふーん、またなんだ」


 妹の瞳から光が消えた。


「お兄ちゃん、早く頭の病院行こ?」

「どしてッ!?」


 いつもの挨拶を交えながら妹の容姿を見る。

 おおー、さすが我が妹、今日も天使が霞むくらい輝いてやがる。



 妹は身長157cmで俺よりかも背は小さい、黒髪のロングで今日はまだ起きたばかりなのか頭には寝癖がついており、上下白玉の模様が入っているパジャマを着ている。

 ここからが重要だ、我が妹はそう、天使なのである。天使love!!


(はっきり言おう、俺の妹、超超かわいぃぃ)


 そんなことを思っていると五葉が声をかけてきた。


「お兄ちゃん、どうしたの?」

「いやー、今日も可愛いな」


 俺は五葉にギュッと抱き着いた。


「ふぇっ? お兄ちゃん!!?」

「好きだ、超結婚してくれ」

「……お兄ちゃん、兄妹なんだよ?」

「でも、分かってくれ、頼む」


五葉の顔は今日一、最高潮に赤くなる。


「......もう、知らない!!」


 (ヤバイ超かわいい)


「だがな、五葉、俺たちは周りの兄弟と同じじゃない。義理の兄妹なんだ、もし、その気があるんだったら考えておいてくれ」



 俺は制服に着替えるためにクローゼットを開けようとしたのだが、五葉がそれ()()に気づき止めようとした。


「なッ!!?」

「お兄ちゃん待って、そこにあるのは」


 五葉が慌てて駆け寄ってくる。


 だが、時はすでに遅し、開けた後だった。

 中にあったのは普段の俺の写真がたくさんあった。

 ご飯を食べている時、制服の時、ほかの女に告白をしている時、お風呂・・・etc


(あれ、何で俺の写真?????)


 そう思いながら部屋を見渡すと、かわいい人形がたくさんあり、部屋には、お兄ちゃんLOVEなどと書いている抱き枕もあった……なるほど。ここは妹の部屋だったようだ。


 ちなみに当然、俺の部屋にも妹LOVEと書いてある抱き枕がある。

 俺は負けてねぇ、妹の写真など無限にある。


(だが、今は、そこじゃない)


 俺はギギギっと後ろを向いて妹に


「妹よ、誤解だ、俺たちは超絶LOVELOVE夫婦じゃないか?」


 五葉は「もう、分かったよ、ふふふふふ」とクローゼットのところへ行きガサガサと何かを引き出す。


「お兄ちゃん、その通りだね……だからさ、ね? お願い?」


 五葉は棍棒で俺をブッ叩いた。


 ゴンっと鈍い音がした。


(マジで痛い)


 俺は意識を手放した。


 意識を手放す中で「お兄ちゃんの馬鹿」という声が聞こえてきて。


 (やっぱり俺の妹は超超可愛すぎる!!)


 *************************


「お兄ちゃんの馬鹿馬鹿、もう許さないっ、むぅ~~~」


 ちなみに私の部屋にお兄ちゃんがいた理由は……


 昨日の夜の事だ。


「はぁ、さっぱりした~。お風呂きもちいい」


 とこのようにいつもどおり、お兄ちゃんLOVE抱き枕で寝てたのだが......。


 深夜にガチャッとお兄ちゃんが寝ぼけながら私の部屋に入ってきたのだ。

 トイレに行っていたのだろ。


 ちなみに私もこれから、お兄ちゃんの部屋にいつも通り夜這いにいこうとしていたからモーマンタイ


「はぁ、はぁ、お兄ちゃん、いい匂い」

「くんくん、お兄ちゃんまじやべぇ、LOVE」


 とこのように、お兄ちゃんのにおいを嗅ぎまくっていた。


 だから、若干寝不足なのは仕方がないことである。


 **********************


 ブー、ブーー。


 朝、目が覚めると、携帯の着信音が聞こえてきた。


 ブー、ブー、ブーブーブー。


「うるせえなぁ、誰だよ、朝から」


 快適な寝心地を邪魔され、起こされた俺は少し、機嫌が悪かった。


(あれ、俺、いつの間に寝てたんだ?)


 俺は確か、五葉に棍棒で殴られてそれから……あ、気絶してたのか。


「あれ、でも? ……なんで殴られたんだ??」


 必死に殴られた理由を探すがどうゆうわけかそこの部分だけ思い出すことができなかった


 ま、いいや、それより、今、何時だ、俺は寝ぼけながら机の上に置いていた時計を見る


 時刻は8時、なんだ、まだ、8時か……


(ん? 8時だと)


 マジカ、遅刻じゃねえか。


 ブーブー、ブーブー


 俺は今だに鳴り続けている電話を手に取り、


 発信者の名前を確認して出た。


「もしもし、五葉か?」


「あ!!? 繋がった、お兄ちゃん!! もう、お兄ちゃん遅刻寸前だけど、どうするの?」


「どうするもこうするもこうなったのは誰のせいだよ、マジで、ま、でも、心配はすんな、なんとかするから」


「今日、入学式始まるのは8時30分だからね、気をつけてきてね」


「分かった、じゃ切るぞ」


 そう言いながら携帯の通話を切る。


 それからは慌てて着替えや他の支度をして完了したのは8時15分、学園までは5キロある。


「マジでギリギリか? じゃ、やりますか」


 体の中にある魔力を身体中に張り巡らし俺は魔法を唱える。


「虚無魔法」


 身体の重力を0にしたことにより、俺の体が宙に浮く。


 だんだん浮いていき、学園が見える高度まで上昇した。


 下を確認すると俺が出てきた家が小さいが確認できた。


「よし、やるか……解除!!」


 解除したことにより、スカイダイビング中である。


(ま、遅れたら遅れたらという事で良いか)


 そんな事をおもっていると、見えてきたあれがアベル精霊学園、大きい学園だな、あれ、校門閉まってるじゃないか、どうしよう……よし、アレを使うか!!


 **********************


<同時刻、体育館にて>


「お兄ちゃんまだかな」


 私は今、お兄ちゃんを待っている。


 お兄ちゃんを棍棒で殴った後、我に帰り、何回も起こそうとしたのだがお兄ちゃんは起きなかった。


 おんぶして行こうかと思ったのだけど重かったし、何回も電話をしたのに出なかった、だがやっとついさっき出たのだ。


「なんとかするって言ってたけど大丈夫かなぁ」


 私の周りには200人ほどの生徒達でいっぱいだった。


 何かざわついている。


「おい、あいつは、魔天使じゃねえか」


「嘘、あの顔についている黒色の天使マーク、本当なの?」


 魔天使、皆んな誰のことを言っているのだろう。


 顔に黒色の天使マーク、まるで、私みたい、けど、流石に違うよね、私はそれ以上気にしなくなった。


 しばらくすると、「間に合ったーー」と言いながらお兄ちゃんがきた、だが、制服が汚すぎるのと頭にゲンコツした後があった。


 お兄ちゃん何があったんだろう、私は気になって仕方がなかった。














ブクマ・評価していただければ作者のモチベに繋がります。

もし、良かったら宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
主人公が中々の尖り具合に笑ってしまいました^_^ 妹に対する感情が、かなり大きいような‥‥‥笑
『異端の学園譚――ここから伸びる。』  大胆でまっすぐな書き口に、初心者さんらしい勢いを感じました。  冒頭の不穏な夢、虚無魔法というワード、そして学園ものらしい導入が並んでいて、 「ここから大きな物…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ