表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚無の精霊使い~愚者と呼ばれた異端者は世界を支配する   作者: 誤インキャ様
1章帝国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/27

捜索と疑惑

「こらー、本当に貴方たちは何をしているんですかっ!!?」


ぺータはネロ姫様と暗くんに対して激怒しながら昨日の事を振り返っていた。


私、ぺータはモブ男から紅蓮たちのクエスト失敗を聞き、冒険者ギルドの皆さんと冒険者ギルドに向かおうとしていた。


「あ、ごめんなさい。家に子供がいるんだけど」


私は自宅にいる5歳の暗くんの事について伝えた。


「え、ぺータの子か」

「こらっ、不謹慎!!詮索なしでしょ」


熱血野球少年ことバットくんが物騒なことをいい、ツッコんだのが、妖美な雰囲気を纏う美女イロケである。


「そうだよ!!」


私は笑って肯定した。泣きそうな神経で無理して笑顔を作った。


「まぁまぁ、いいじゃねぇか、見てみようぜ」


この大柄の男はリーゼントさん

奥さんがおり、子供も2人いる。


皆がワイワイして私の自宅の中に入っていく。

私は茫然と立ち尽くし。

誰にも見られないように涙を拭った。



「《《わかってる》》」


一名を除いて。


「お前さんの顔が辛そうだったから」


あぁ、みんな気を遣ってくれたのか。


「ありがとう」


自宅に入ると、騒がしかった。


「お前たち、どうしたんだ、騒がしいぞ」

「ねぇ、子供はどこにいるの?」


みんなが私に注目した。

私はその一言を聞き、頭が空白になる。


「・・・・・・えっ?」

「あれっ、さっきまでそこで寝ていたのに」


寝室のシングルベットに寝かせたのだ。

だが、そこに5歳の子供はいない。


頭がよく回らない、嫌な予感が頭をよぎる。

すると、イロケが1枚の紙を差し出す。


「ぺータ、これがテーブルの上に」


私はその紙を読んだ



ぺータお姉さんへ


僕、やるべきことが出来たので先にお暇します。

また会おうね


追伸

紅蓮さんとカレンさんはね、王国にいるよ。

《《アレンさんも無事だよ》》


            薄影 暗 より


驚愕した事が2つある。


①5歳児が書ける文字ではないこと。

②紅蓮さんたちの事を彼が知るはずがない。


ここから推測されることは一つ、

紅蓮たちの事を知る人物に誘拐された。


紅蓮たちは戦力がSランク

数々の盗賊討伐や悪徳貴族からの依頼のキャンセル

事情を知るものが今の状況を利用できると考え、

私を利用するためにーーくら君を誘拐したのだ。



「みんな聞いて、くら君が誘拐されたっ!!」

「まじか、みんなー手分けして探すぞ」


リーゼントさんの逞しい掛け声が室内に響く。


「「少し待て」」


私達はリーゼントさんの掛け声で自宅から出ようとしたがそれを2人から止められた。


「本当に暑苦しい人たちですね、頭を使いなさい」


イロケが私たちを見て心底呆れていた。


「その点、貴方はいい判断でしたね、モブ男」

「当たり前だ、この状況下で戦力を分けないのは愚の骨頂だ」


眼鏡をカチャリとうえにしてかっこつけているモブ男。


「いいですか?ここからの指揮は私がします。

まず、救助班と捜索班で二手に分かれます。」


「まず、救助班は私とバット、そして、モブ男で行きます。

捜索班はリーゼント、ぺータ、その他でお願いします」


「お互い状況に変化あり次第、電話で報告します」


「では、はじめっ」


私達はイロケの指示により行動を始める。

自宅を出るときに何故かモブ男が泣いていたがイロケが無視でいいとのことで無視した。


冒険者ギルドで探していたくら君の人物的特徴とあっている人を

見かけたとのことで冒険者ギルドに向かう。


そこには痺れて青ざめている受付の男ケップの姿があった。

「どうしたの?ケップ」

「あの愚姫にやられたんだよ」


愚姫、まさか、ここにまで来たとは。

皆からつけられた愚姫という忌み名

その由来は噂話で聞いたことがある。

なんでも、5年前の誕生日から人格が変わったかのように人に危害を加え魔物の肉を貪ったという。

そんな彼女が来たのか


少し、気の毒だと思いながら彼に質問をした。


「ケップ、私、今人探ししてるんだけど、この特徴の男の子しらない?」


私はあらかじめイラストを描いていたため、それを見せた。


「これ、誰が描いたの?」

「え、私だけど」


ケップの顔は驚愕に満ちていた。


「なんだと、うますぎる」


「うるさいっ!!早く教えて」


ケップの顔に人物画を見せてせかす。


「わ、わかったよ」

「いたよ、この顔の少年」


「えっ!!本当?」


何件も回ってやっと冒険者ギルドに帰ってきたのだ。

ここなら行方不明掲示板があるから。

割と見つかるかもしれないと思いここに来たのだ。


「でも、そう。この子、愚姫を連れてどこかにいったぞ」


「は、はぁ!!?」


私は慌てて冒険者ギルドを出る。


「ありがと、ケップ。今度またお礼させてね」


だから聞こえてなかった。


ケップが「あれ、でも、俺が見た時は少し大きかったけどな」


やっとの思いで宿を見つけた。

だが、受付のおっちゃんに朝まで邪魔された。

めちゃくちゃ強かった。おかげで他の冒険者が応援できたのだが全部返り討ちにあった。

何より不気味だったのは、精霊顕現をしていなくて、精霊顕現者をすべて処理していたことだ。


ちなみにリーゼントさんたちは先に救助班と合流し紅蓮たちの救出に向かっていた。

朝までおっちゃんと二人きりだった。


「おっと、もう朝か、あの二人もさすがにもう大丈夫だろっ」


「ほらよ、205号室だぜ」私は合いかぎを渡された。


私は不安に駆られ、急いでカギを開けるがその必要はなかった。

カギが開いていたのだ。


そして現在に至る。


「まったく、こんな子供に」


私は彼女に言う。


「・・・?子供って誰の事?」


彼女は何を言っているのかわからないという表情だった。


気づいた、昨日の子供と外見的特徴はほぼ一致していた。

ただ一つ成長しているのだ。


「え、だって、ふにゃっあ?」


私のあごに彼を手を据えられる。

彼の顔が間近に迫る。


(やばい、ドキドキする)


「え、浮気かな?ダーリン?」


彼女がファイティングポーズをとっている。


「わるい、わるい」


私は彼から離された。


「君は誰なの?」


私は問いかけた。


「心外だな、俺の名前は薄影 暗、君と昨日いたじゃないか?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ