日曜日は、本当に荷物が少ないのか
この問題を考えるうえで、もう一つ、見過ごせないことがあった。
日曜日の荷物量だ。
一般的には、日曜日は荷物が少ないという認識があった。
だが、夜勤の勤務帯は、カレンダーの日付だけで単純に区切れるものではない。
土曜日の夜から始まった仕事は、日曜日の朝にも続く。
日曜日の日中に到着した荷物についても、夜勤側が対応するものがある。
だから、「日曜日だから少ない」と考えるだけでは、実際の業務量は見えてこない。
そこで、日曜日に夜勤が対応した荷物を集計した。
結果は、1,318個、35,422kg。
個数だけではない。
重量にしても、約35.4トンだった。
もちろん、この数字だけで日曜日のすべての勤務帯を比較できるわけではない。
比較するなら、どの時間帯の荷物を含めるのか、誰がどの作業を担当しているのか、どの時点までを夜勤の業務として扱うのか。
そこまでそろえる必要がある。
それでも、少なくとも「日曜日は荷物が少ない」という言葉だけで、夜勤の負担を判断できないことは分かる。
数字を取れば、認識を検証できる。
そして、検証した結果が、従来の認識と違うこともある。
だから、俺たちは数字を集めてきた。
誰かの経験を否定するためじゃない。
経験だけでは見えない部分を、実績で確かめるためだった。
三月には必要ないと言われた時間帯
さらに、俺たちは三月の出来事を振り返った。
当時、夜勤と日勤の勤務時間を重ねる案を提案していた。
午前5時30分から午前6時30分まで。
夜勤と日勤が重なる一時間を設ける案だ。
そのときは、必要ないという判断で見送られた。
ところが、七月になると、日勤側でもタイミーが必要だという話になった。
そのため、夜勤側の勤務時間を短縮し、日勤側へ振り分ける方向で調整が検討された。
三月には必要ないとされた時間帯の重なりが、その後、日勤側で必要とされる。
俺たちからすれば、判断の整合性に疑問が残った。
もちろん、三月と七月では状況が変わっていた可能性もある。
業務量も、人員の状況も、固定されたものではない。
だからこそ、もし判断を変えるのであれば、何が変わったのかを確認すればいい。
三月には必要なく、七月には必要になった。
その間に、どんな変化があったのか。
荷物量なのか。人員配置なのか。作業分担なのか。それとも、判断の基準そのものなのか。
そこを確かめずに、夜勤側の時間を短縮するだけでは、根本的な解決にはならない。
俺たちは、そう考えた。




