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第62話 みんなで海に行ったよ!


「海だーー!!」


青が、広がる。


「こはちゃん、はしゃぎすぎよー」


「玲奈ちゃん玲奈ちゃん!早く早くーー!!」


「おい、準備運動してから入れよ」


「石田君!心配しないで!ちゃーんとストレッチしてから泳ぐよ!!」


「ならいいけど、怪我には気をつけろよ」


「はーい!お父さん!」


「誰がお父さんだ!!」


「ふふ、みんなで海に来れるなんて。嬉しいな」


「それな」


「桃花ちゃんも紫苑ちゃんも早くこっちおいでよーー!」


「はーい」


「おけ」


「ところで他の子は??てか、ひよりちゃんはどこ?」


「ひよりんならそこで寝てるよ??」


「すぅ、すぅ」


「なんでこんなとこでも寝るのよ!!」


「んぅ、すぅ」


「お前な本当にどうなってんだよ」


「あはは!ひよりんらしいからいいじゃん!!石田君も泳ごー」


ぎゅー


「やめろ!!水着なんだぞお前は!!男に抱きつくな!!」


「ええ??なんでーー??」


「危険ね、回収するわ」


ぐい、と引かれる。


「おい、沈めるなよ??」


「海で泳がせたら抱きつかないで済むでしょ?」


「水瀬はペットか何かなのか!?」


「なーに騒いでんだよー!!こう!泳ごうぜ!行こいこー!!」


「巻き込むな!俺はここでいい!」


「なんだよつまんねーの!遊んだほうが楽しいって!!行こ!」


「強制!?」


引っ張られる。


「おーい!石田君ー!ひーくんー!こっち!!」


「おっしゃ!任せとけーー!!」


ダダダッ。


ばしゃんっ。


水しぶき。


「ひゃーー!」


笑い声。


弾ける。


「子供か!?」


「こうも来いって!水かけてやるよ!ほれっ!」


「うわっ!?お前本当にかけるやつがあるか!!」


「悔しかったら入ってこいよー」


「このっ!!」


ばしゃ、ばしゃ。


「うわっぷ!!ギブ!!ギブギブーー!!」


「問答無用!!」


騒がしい。


でも、


楽しい。


「あはは!楽しそう!!混ぜて混ぜて!そりゃー」


「のわぁっ!?やめろ!いきなり水かけんな!!」


「何あれ?」


「楽しそうでいいんじゃないかな」


「ウケる」



「みなさーん、ご飯にしませんか?バーベキューの用意出来ましたよ」


「遠慮なく食えよ!どんどん焼いてくぜ!!」


「わあ!!美味しそう!!食べていいの??」


「はい!水瀬さん、どうぞ」


差し出される。


「わーい!!嬉しいなー。もぐもぐ」


「焼き加減どうだ?小春好みなってるか?」


「美味しい!!れんれんてんさーい!!透ちゃんもありがとー!」


「僕は渡しただけですけどね。落塚さん、ありがとうございます」


「お前も食えよな、遠慮すんなよ」


「はい、遠慮しません」



「スイカ割り!!おっきなスイカ!!」


「誰がやるの?」


「あっ!そーちゃん!やってみてよ!!」


「確かに!そーちんがやるとこ見てみたーい」


「俺?」


「目隠しつけるよーー!」


視界が、閉じる。


「……見えない」


「あはは!目隠ししてるからねー!よーし!頑張れそーちゃん!!」


ざわ、ざわ。


「右だよー」


「左左」


「前!そのまま!!」


「わからん」


それでも、


進む。


「ここっ」


スパーン。


割れる。


「すごーーい!!」


「なんでわかったんだ!!?」


「途中から迷い消えてたわよ」


「勘」


「勘で当てれて割り切るとかなんだよその才能」


「スイカ美味しい」


「よかったな!!」


「どういう感情なのよ」


「あはは」



「暗くなってきたねー」


「そろそろ帰りましょ」


「うん!」


空を見上げる。


少しだけ、


星。


「綺麗!」


「何がだ?」


「れんれん!星!星が綺麗!!」


指をさす。


「ねっ!!」


「そうだな、綺麗だ」


ぽん、と。


頭に触れる。


「あはは、えへへ」


並ぶ。


少しだけ、


静か。


遠くで、


みんなの声。


ここだけ、


やわらかい。


胸の奥が、


じんわりとあたたかい。


今日という一日が、


そのまま残っているみたいで。


――楽しいが、いっぱいだった。

貴重なお時間ありがとうございました!

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