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第50話 いつも通りだったよ!


「あーあー、今日から学校だーー」


机に突っ伏す小春。


「ふふ、こはちゃん。元気出して」


「玲奈ちゃん!玲奈ちゃんと回りたかったなー!」


「今度一緒にお泊まり会しようよ!」


「お兄ちゃんと悠真君とも!!」


「いいわね!」


「じゃあ今度お邪魔させてもらうわ!」


「うん!絶対だよ!!」


「もちろんよ!」


「こはちゃんは大親友ですもの!」


「玲奈ちゃん!だーーいすきーー!」


ぎゅー


「私も大好きよ」


優しく頭を撫でる。


「2人ともおっすー」


「ひーくん!」


「何か用??」


「特にない!!」


「何しにきたのよ!!」


「あはは!話に来てくれたんだよー!ねー」


「ねーー!」


「はぁ、ほんとあんた達兄妹なんじゃないの??」


「わあ!!ひーくんとは兄妹だったら楽しそうだね!!」


「こはたんと兄妹……」


少しだけ止まる。


「何よ?嫌なの??」


「兄妹じゃ物足りねーな!!」


「もっと仲良くなりてーし!」


「あはは!!」


「一体化すればいいんだよ!がったーい!!」


ぎゅー


「がったーい!!」


ぎゅー


「アホなの!?てか距離おかしいから!!」


「何だよー!れいれいも混ざるかー??」


「こはちゃんとならいいけどあんたとはお断りよ!」


「あはは!れいれいらしいや」


(ノリ合わせれば抱き合えるしな!完璧!)


ぐっとガッツポーズ。


「なになに??いいことあったのー??」


「よーし!私もー!ガッツポーズ!!」


(へー、なるほどねー)


玲奈は頬杖をつく。


(修学旅行中に何かあったのね)



昼休み。


「透ちゃーん!!」


「水瀬さん、どうしたんですか?」


柔らかい笑顔。


「じゃーーん!!」


「お寺の絵を描いたんだよ!!」


「見てみてー!」


「わあ、清水寺ですね」


「綺麗です」


「ふふ!透ちゃん似合いそうだなーって思って描いたの!」


「プレゼント!」


「え?いいんですか」


そっと受け取る。


「僕のために、ありがとうございます」


「あはは!喜んでくれて嬉しいな!!」


「いつも写真見せてくれるからお礼だよ!!」


「じゃあ、僕からもプレゼント」


「わあ!!」


「お寺の写真だーー!!」


「綺麗!!透ちゃん上手!!凄いよー!!」


「ふふ」


「必要なかったかもしれませんけど」


「水瀬さん、こういうの描きたいかなと思って」


「嬉しいよ!!透ちゃん本当にありがとう!!」


「いえ、僕がやりたくてやったことなので」


「それを言うなら私もだよー!」


「へへ、私たち気が合うねー!!」


「透ちゃん大好き!!」


ぎゅー


「はい、僕も好きですよ」


そっと背中を撫でる。


「ふふふーん」


「透ちゃんお日様の匂いがするー!」


「安心するー!大好きー」


「ふふ」


(安心感か……)


(もっと必要とされたいな)



「小春ちゃん、透」


「ひよりん!!起きてる!?」


「そこ、驚くとこですか?」


「どうしたの??ひよりん!」


「帰ろ」


「もっちろん!!」


「一緒に帰ろうねー!!」


「うん、放課後」


それだけ言って、


透のそばへ。


すぅ、と眠る。


「ひよりが自分から誘うなんて、初めてみました」


「そうなんだー!?えへへ!」


「ひよりんの初めてのお誘い受けちゃったーー!」


「嬉しいなー!」


ふんふんふーん♪



放課後。


「ひよりん!!かーえーろーー!!」


「うん」


「ふふ、起きて帰るの久々じゃないですか?」


「……たまには、ふみゅ」


「言ってるそばから寝ないでください!!」


「あはは!凄いよ!!」


「3分も起きれてる!!世界記録だね!!」


「いえその判断はどうかと」


透がひよりをおんぶする。


「よいしょっと」


「透ちゃん力持ち!!」


「いつもおんぶしてるよねー」


「まあ、もう習慣ですね」


「あはは!なんか想像ついちゃったー!」


「仲良しさんだもんね!」


「僕としては、もう少し起きていて欲しいですけどね」


「へへ、それはそれで寂しいかもー!」


「私は寝てるひよりんが好きー!」


「そうですね」


「ひよりはこのままでもいいかもしれません」


「すぅ、すぅ」


「あはは!ひよりん!よろしくねー!」


「ひより語、僕も習得したいですね」


「すぅ、ぐぅ……」



何も変わらないようで、


少しだけ変わっている日常。


誰も気づかないまま、


距離は少しずつ近づいていく。


そんな、いつもの一日だった。


貴重なお時間ありがとうございました!

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